湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ブラームス:交響曲第3番

2017年10月26日 | Weblog
コンドラシン指揮ACO(eternities)1971/1/14live

力強いが羽目は外さずしっかりやる。縦にリズミカルでスピードをいたずらに上げることもない。オケがコンセルトヘボウであることも手伝ってロシア式の発音もありながらも基本線はしっかりブラームス、構造をしっかり意識し音にしっかり中身を持たせ集中力の高い演奏に結実させている。かつてスヴェトラのロシアオケによるブラームスを聴いて「羽目を外したブラームス」に耳を楽しませたものだが、本来ブラームスはいじってはならないほど書き込んでいて、変に表情をつけたり楽器を突出させてアピールさせたりすると不恰好極まりなくなってしまう。コンドラシンは晩年にいたってはちゃめちゃなラフマニノフもやってはいるが、スピードもきちんと制御して最後までいく。音量変化もオーソドックス。発音は激しめなので、オーソドックスという言葉に惑わされぬよう。
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