ノリントン指揮スイス・ロマンド管弦楽団(eternities)live
とにかくホワイトノイズバリバリの音の悪さは何とかならないものか。最近の放送エアチェック音源だろうがこれはきつい。SPで鍛えられた脳内ノイズリダクションを発動させなんとか聞いてみる。さっさと進み思い入れのない音に一楽章、落胆する。指揮者ではない、このオケが「ただ鳴っている」、それを良しとする楽団なのだと思ってしまう。スケルツォになると楽想に変化があるせいか、ヴァイオリンが繊細で美しい表現をきかせ、アンサンブルはすみやかに組み上がり自然に聴ける。ただ、ノイズのせいで肝心の高音楽器がきれいに聴こえない、いや、不明瞭でそもそも聴こえない。ところが急激な音量変化とマイクの拾え方の問題か、三楽章はわりとよく聴こえる。誰がやっても印象的なRVWの世界だ。この頃になるとオーケストレーションにブラスのダイナミックさが加わり、万人受けする音楽、深い祈りを届けられるようになっている。が、ちょっと、このオケはやっぱり醒めてるなあと、思わせるところがやはり音色に出ているのは気になる。RVWには珍しいフィナーレらしいフィナーレは教会音楽ふうの旋律から始まるが、ノリントンらしく音響バランスは非常によい。古典的な印象を与える少し引いた感じの整え方だ。スピードは早めインテンポだが楽想次第でデジタルに表情を変えさせており、統制の厳しさ故か軋みを生じているところもあるし、そもそも弦楽セクションが薄いようにも思うが、先人たちの偉大な演奏にはおよばないものの、スコアに立ち返り表現すべきものだけを表現しているさまは賛同は得られるだろう。そのわりに構造的な部分がそれほどきっちり聴こえないのはイマイチ弾けないオケの醒めたところからきているか。あるいは録音の悪さからか!このオケにヴォーン・ウィリアムズを弾かせただけでも良しとすべきか。
とにかくホワイトノイズバリバリの音の悪さは何とかならないものか。最近の放送エアチェック音源だろうがこれはきつい。SPで鍛えられた脳内ノイズリダクションを発動させなんとか聞いてみる。さっさと進み思い入れのない音に一楽章、落胆する。指揮者ではない、このオケが「ただ鳴っている」、それを良しとする楽団なのだと思ってしまう。スケルツォになると楽想に変化があるせいか、ヴァイオリンが繊細で美しい表現をきかせ、アンサンブルはすみやかに組み上がり自然に聴ける。ただ、ノイズのせいで肝心の高音楽器がきれいに聴こえない、いや、不明瞭でそもそも聴こえない。ところが急激な音量変化とマイクの拾え方の問題か、三楽章はわりとよく聴こえる。誰がやっても印象的なRVWの世界だ。この頃になるとオーケストレーションにブラスのダイナミックさが加わり、万人受けする音楽、深い祈りを届けられるようになっている。が、ちょっと、このオケはやっぱり醒めてるなあと、思わせるところがやはり音色に出ているのは気になる。RVWには珍しいフィナーレらしいフィナーレは教会音楽ふうの旋律から始まるが、ノリントンらしく音響バランスは非常によい。古典的な印象を与える少し引いた感じの整え方だ。スピードは早めインテンポだが楽想次第でデジタルに表情を変えさせており、統制の厳しさ故か軋みを生じているところもあるし、そもそも弦楽セクションが薄いようにも思うが、先人たちの偉大な演奏にはおよばないものの、スコアに立ち返り表現すべきものだけを表現しているさまは賛同は得られるだろう。そのわりに構造的な部分がそれほどきっちり聴こえないのはイマイチ弾けないオケの醒めたところからきているか。あるいは録音の悪さからか!このオケにヴォーン・ウィリアムズを弾かせただけでも良しとすべきか。