湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」

2007年02月07日 | チャイコフスキー
○イワーノフ指揮ソヴィエト国立放送交響楽団(MELODIYA)LP

いずれイワーノフやラフリンの時代が来るだろう。この演奏はゴロワノフかと思った。ボントロ以下重量感溢れる吹きぶり弾きぶりでダイナミックな動きをみせ(表層的なかんじがしないのだ)、かといって冒頭などチャイコとは思えない、中欧的な雰囲気をもちワグナー的ですらあるものもありローカル色も案外薄い。ほんとゴロワノフだと思って非常に愉しんだのでイワーノフと知って意外ではあったが、求心力という面では納得もいった。○にしたのはやや緩徐部が印象に薄いというところではあるが、かといって例の甘いジュリエットの主題は美しいロシアンウッドサウンド。この曲、それほど好きではないのだが、最初がチャイコ臭さがなかったがために面白く聞けた。そういえば弾いたことあるはずなんだけど、冒頭こんなに慎重な響きじゃなかったよなあ。ムラヴィンスキーのイタ奇とのカップリングだがムラヴィンのほうはいつのかよくわからない。珍しく青白の単調なジャケットにロメジュリの抱き合う写真が使われている。

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