湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

2019/11/26日誌:昼の徘徊<特別編>・ザ・強羅温泉ウォーキンズ(強羅駅→線路東側→大雄山別院→早雲山温泉郷→強羅温泉→強羅公園)

2019年11月27日 | 東京温泉
誕生日を休みにした。誕生日といっても今年は特別な日です。ただ、休んだのは背中の痛みがおさまらないせいなので、温泉で治すためだという強い意志で立ち上がり、気が付けば箱根に。強羅温泉を半日でまわってきましたよ。現在箱根登山鉄道は崖崩れで代替バスしかないですが、バスタ新宿発芦ノ湖行高速バスと遊覧バスを乗り継ぎ、帰りは二ノ平経由で小田原から湘南新宿ラインで一気に帰りました。楽になったねー。

強羅駅→線路東側白濁硫化泉→早雲山→大雄山最乗寺別院→早雲山温泉郷・線路東側白濁硫化泉→強羅温泉・早雲山温泉透明泉(2湯)→強羅公園→強羅駅



コースはおおざっぱに言ってしまうとこんなところ。強羅の温泉街はケーブルカーの始発・終点である強羅~早雲山駅の間、山の急斜面に貼りつくようにある。敢えて人気が少ないときということで決めたこともあり、予想はしていたのだが濃霧で雨もぱらつくため、外国人客が行く早雲山駅からさらに上のロープウェイは時間の無駄と思い(高速バスはこの終点の桃源台まで行く)、ケーブルカーの終点で周遊後、少し下って、バスでショートカットして中心部をうろついたら終わりました。強羅駅を通る周遊バスがナビタイムの時刻表と全く違い一時間一本だったのはショックだった。箱根は土砂災害が相次いでることもあり、フレキシブルなのだ。



・ちな平日なので朝は東京は道路大渋滞、といっても高速に乗れば常識の範囲内になる。バス乗り継ぎで簡単に乗れるはずだったのに、道を見て急遽電車乗り継いで高速バス停まで行かざるを得ず。バスタ新宿まで行けばよかった。高速バスは予約必須だと思ったが(スマホサイトなら登録だけで当日でもあれば買えます)そうでもなさそうな人もいた。箱根は外国人に紹介されているので、その応対で遅れたとも言えそうです。ま日本人が行かないぶんがんばって行ってくれてるので仕方ない。被災地へこそ行くべきだよ。京都はもういいじゃん。。




・大涌谷(降りたことがない)という目標はケーブルカー駅構内以外探索不可ということで除外。なら大涌谷からひいた湯(大涌谷で成分調整するので色や泉質が変わるらしい)つかう強羅の立ち寄り湯めざす、というのが今回の主旨。ここ数年で廃業、立ち寄り湯廃止が増えたようでカラフルな湯の全種類制覇は無理のよう。

・9時前に出て12時半くらいに着きました。途中渋滞バス待ち時間含む。正味2時間ですか、バスは早いけど、気楽に行くなら箱根登山鉄道の代替バスもあるので電車で小田原か箱根湯本ですねえ、今思うと。

・紅葉はとっくに終わってると思いきや皇居くらいには残ってました。皇居けっこう早い。ロープウェイで眺めるほどにはない。




・強羅は着いたときは老若男女いたんですがそんなに数はいず、宿泊でゆっくりするぽい感じのみ。選ばなければ宿はあいてたでしょう。まず登山して立ち寄り湯、なんてのはいない。ほどなく代替バスできた東西外国人で埋め尽くされました。でも規模も違うし総数は京都とかそんなのの比ではないです。濃霧の中からフランス語やロシア語が聞こえてくるのはヨーロッパみたいで楽しい。距離はせいぜい3キロくらいしか歩くところがないと思うので(坂道)軽いハイキングとしては楽しめたのではないか。霧の中からロープウェイが現れ音もなく頭上を過ぎていくのはほとんど映画ミストの世界。箱根はヨーロッパとインドと中国東南アジア、で南米はいなさげという、西表島で無人浜覗いたらブラジル人だらけだった衝撃の正反対で、美術とか売りにする箱根だなあというかんじ。とくに中国人は中国製ナビタイム持ってて、自分と同じマニアックなルート辿ってたりしてすごい。来日外国人の中で中国人は日本旅慣れレベルが違う(けどバス乗り換えが急だったとき一人乗り込んで見捨てたごめん)。








・はい、まずもう強羅駅そばにも宿が密集しており、すぐ上にも僅かに立ち寄り湯専門のとこもありますが、基本は線路をくぐって右側に出たところの宿の並びのどこかで「硫黄の入った白濁湯」通称美肌湯に入ります。大涌谷から引いているところですね。お湯や湯屋自体の質は大ホテルの空いてれば立ち寄りもやってますお金払って勝手に入れ、というとこのほうが宿泊客へのサービスを想定しているぶん良いのですが(金額は1000円前後でほとんど変わらない)、肩身が狭い思いをするのが嫌なら立ち寄り湯慣れしたビジネスライクなところのほうがいいです。つまり立ち寄り湯・日帰り湯と書いてあるところ。ちな観光案内所もほとんど知識がありませんでした。

・ブラタモリでやってたと思うのでうろ覚えしか書きませんが、この大涌谷泉は湧出した湯に蒸気を当て硫黄成分を合成することに成功、そこに2つくらい別の源泉をブレンドし湧出量を補うらしい。白濁の具合によって緑や茶色など色を変える(同じ合成泉なのになんで色が変わるのか不明ですが・・・)。ネットで上質とされていたのが(同じ合成泉なのに以下ry)桐谷箱根荘ですが、ここは休憩室貸与プラン以外止めてしまった模様。強羅でないものの同じ湯を引いている仙石原温泉の、ホテルから日帰り温泉専門に鞍替えした南甫園は日帰りではほぼ入らせてもらえない露天風呂も備えていましたが廃業。良い白濁泉を、と思って温泉サイトの上位をピックアップしたものの、念のため調べてみるとこのていたらく・・・ネットの情報は最新でないと危ないです(1年前の記事でも危ない)。もう白濁してればいいやと思って、このあたりでは名の通っている強羅館にたどり着きました。ちゃんと立ち寄り湯の看板がある。1000円前後を高いというひともいるだろうし、何か安くする手立てもありそうですが、この強羅館は唯一手拭をくれたのでお得感がありました。この日は開放感のない温泉に終始したのですがここは穴倉のような半地下の温泉!それはそれで雨の日だしいいかもしれない。先客がいてこちらがあがるまで絶対あがらないという謎の行動をとってましたが、この日の立ち寄り湯唯一の先客であり、或る意味温泉らしさをかんじさせてくれました。暗いので湯の色は白濁以外わかりませんが、ここは濃い白濁ではなくすっきりしているという話、ちょっとレトロな浴場の床はもはやヌルヌルではなくザラザラで、湯殿の底もザリザリで、湯は決してどろどろしているわけではないのですが何か粒子状のものが感じ取れます。そりゃ本物の硫黄泉よりスッキリして整えられてますが、確かに硫黄がいると言おう。目的の湯をはじめに体験してしまった。浴槽は広め。でも洗い場は少ない。温泉だからねえ。あったまったところで出ます。脱衣所も狭い。しかし浴槽が広くて独特の泉質だから、まずは一湯、と降り立って入るに適したところだと思います。ちゃんと立ち寄り湯対応ができているところは突然止めたりしないけど、みんな言ってましたが事前に電話しとくといいです。吉浜みたいに臨時休業もある(パイプで送っている湯は事故などで使えなくなることがけっこうある)。









・まんまケーブルカーに乗って観光案内所の人が言葉の綾にひっかかり教えてくれた早雲山駅の左側先にある大雄山最乗寺別院へ向かう。有名な足柄の支院ですが人がいなくていい。ただ観光案内所の人が、雲の上に抜けて展望が素晴らしいでしょう、と言ったのはうそで、標高は大して違わないので濃霧。下は見えない。濃霧。別院の舞台から濃霧を見渡し、無住ゆえか朽ちかけている絵馬堂と錆びた鏡を見て、まだ残る紅葉黄葉を霧間に楽しみながら戻りました。最初ここに向かおうとしたとき慌てて止められた。がけ崩れで通れないと。目的地を教えると通してくれたが、寺の手前側も立ち入り禁止ときく。すぐに状況は理解できた。壮大に崩れた山の崖。破壊されたホテルの裏。うしろでは駅拡大工事をしていて同じく立ち入りは制限されている。霧が幻想味を足さなければなんか散策する気にもなんなかったかもなあ。










































・ここから早雲山を巻いて少し下ると造成地のような早雲山温泉郷辺に出る。林の中に入ると箱庭のような「瑞の香り」の宿、ここも立ち寄り湯をやっている。オフシーズンのせいか、危うく無人のところを訪れるところだったが、、しかし・・・露天利用はだめなのか・・・人のすくない場所ならではの静かな湯を期待したのが、立ち寄り湯のせいか、室内で、ちゃんと作ってはいるけれど、、、二人入ったらいっぱいになりそうな浴槽。白濁泉ですがスッキリしていて粒子が細かい感じ。ただインパクトは薄い。意外と後に残る湯でしたが、温泉は雰囲気も必要だなあと。。

幹線に戻ってバスで3駅くらい、ケーブルカー駅近くでおりる。今回美術館とか時間がないし興味もないので湯と散策優先、てんでまたバス停から近い立ち寄り湯・・・と地図を見ながらさがすと、なんだこのでかい温泉ホテル!!「ゆとりろ庵」という名前で誤解していた。たぶんもともと老舗の名前があったはず・・・高級ホテル然とした対応、ひっきりなしの外国人応対、でも静かで庭含めていいかんじ。立ち寄り湯と言って少し態度が変わったのを見逃さなかったが、そもそも泊まると言ってもあいてなさそうだし、まあ・・・これはもう入れたら万々歳といっていいでしょう。お金を払えば放置です。うん、これも楽。靴も出しっぱなし。めんどくさくないしな。立ち寄り湯に供される大浴場は良いデザインで誰もいず、悪口っぽいこと言いながら今回のお湯で一番でした。野天ではないけどガラスが大きく庭の一部がのぞめ、湯桶は大小、広いと言えば広いけど、洗い場含めて人数は入れなさそう。ここは線路の左側なので透明な、地元の湯なのですが、上強羅と早雲山の二種、男女でどちらがどちらになるか違うようです。設備はキレイなんですがお湯は出ず(時間外に事前連絡しないとよくある)雑なとこもありますが、それをおしてもここに入って良かったので、どうか日帰り対応やめないことを。透明なことに騙されないで。カルシウムもあるでしょうが、硫黄の匂いがあります。白濁泉にくらべ腰が強い。






















・ここでどこか一か所、他の状態を見て紅葉を見られる場所をということで、箱根美術館と強羅公園、迷ったのですが強羅公園のほうが下り方向だったので強羅公園にしました。大正時代に作った岩石植物園というか、ここで有名なのは有形文化財指定の茶室らしいのですが、かなり暗くなってしまいお化け屋敷に見えて、写真もよくとれませんでした。大岩と桜の幹の上に茶室があるんだそうです。その他、上から、入場料払う場所より手前から見る景色が庭園としては一番なので、良心的というか、そこだけ写真とってあとは箱根美術館という手もあったかな。あ、紅葉は下の方にけっこうありました。
















・5時閉園直前までいてしまいました。6時前のバスなので、最後のバスに向かいます。強羅公園の横にある2棟のホテルの奥のほうが旅館テイストの翠光館。でかでかと日帰り対応を書いてありますので安心。2時間限定ですが2時間も入らないよね・・・非常に慣れた対応で安心して入りますが、このときもう一つ入るつもりだったので早く出た。もったいなかった。透明泉ですが浅く広くみたいな湯舟で誰もいないなかクルクルしてしまった。そしてとても硫黄臭がする。強い湯らしく、一日たっても肌から硫黄臭がします。体臭だったらどうしよう。残念ながら夜でしたが、ガラス窓が広く、晴れていれば展望が望めたでしょう。観光名所に近く場所が便利なので、一つだけ寄るのにここを選ぶのもありだと思います。風呂場は広いほうでしょう。






















・強羅駅までちょっとマニアックな小径など下り、北投石を入れて温泉効果を上げているという立ち寄り湯「薬師の湯 吉浜」に出たのですが、休止してました。早く閉じたのか、観光案内所の人が言ったとおり事故があったのがここなのか。ホームページほどに古い感じではなく、やってたら入りたかったですね。

・これが駅横なので、外国人だらけのバス停を右往左往して時間をつぶし、ナビタイムと違う時間割できたバスを乗り継いだ結果えらく早く小田原につきました。以下略。記念日になったかどうか、といえば風呂に夢中でそれどころではなかった。古い有名温泉郷を選んだゆえの野趣や露天のない立ち寄り湯ばかりで、そこまで気分転換になったかといえば、そもそも濃霧だったので、ミストみたいな恐怖感がありました。さて、記憶には残るかもしれないからこれでいいだろう。




距離の計算をしてませんけど、3キロかな、右往左往含めて。
温泉はつくづく、本物の温泉場でと思うも、今日もだぶん近場で行くな。

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