湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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マーラー:交響曲第3番

2006年11月18日 | マーラー
○テンシュテット指揮ミネソタ管弦楽団、ウェンケル(Ms)(WME,KARNA:CD-R)1981/2/13LIVE

うーん・・・テンシュテットのライヴ盤はびみょうなところがある。正直「見る」のでなくたんに音を聴くだけであれば、どの演奏でも解釈のパターンは一様、最晩年はちょっと違う延び方をしたけれども、とくにアメリカのオケを振っているものを聴くと、オケがあきらかに「恐怖政治をひかれて却ってやる気を失っているかのように」きこえるときがあり、更にのめりこめない。相性の善し悪しが非常に出る人であることは確かだ。このオケはシカゴなどに比べれば落ちる点は否めず、アメリカのこのクラスのオケらしい軽く明るい音がテンシュテ・マーラーの解釈された情熱、透明感を悪いほうに煽る部分もあって、何か聴衆は喜んでいるけど人工的で、情熱的な表現と冷徹な構造的解釈の乖離ぶりは、この人の特徴としてつかめてしまった後だと「別にもうこのオケで聴く必要もないか」と思わせる。熱狂的ファンなら。

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