湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ショスタコーヴィチ:交響曲第8番

2008年12月04日 | ショスタコーヴィチ
○コンドラシン指揮フランス国立管弦楽団(lanne:cd-r)1969/7/29パリlive

これは最初こそラジオノイズが気になるが細部までウブい音でとらえられ、素晴らしい拡がりあるステレオ録音、バランスは弦が強くブラスは比べれば若干引き気味でとらえられてはいるが、アバウトさもひっくるめて力強いコンドラシン壮年期の表現が最上級の聞きやすい(ロシアの癖のあるオケやホールの音ではない)録音で聞ける。曲自体の価値を高める感すらある。コンドラシンがロシアでアメリカなど他国の音楽をやったときのような、ショスタコなのにショスタコじゃない、スヴェトラが外国へ出て振ったときのような「ロシアオケじゃないとこうなるんだ」的なものもあるが、意外とショスタコをロマンティックにとらえ、ギチギチの楽章こそ即物的な「らしさ」が強調されるものの、ゆるやかな大半の部分にあっては暗すぎず響きと旋律の美しさが感傷的な起伏をお自ずとおりなしていき、バンスタをふと想起するところもある。「革命」の隔世エコーがひびくとその感を強くする。曲は違うがprofilのバイエルンライヴに似た録音の感触があり、機会があれば聴いてみてください。○。

正規録音全集(この値段て・・・)




KONDRASHIN;
Kirill Kondrashin

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