◇「時間の問題」 ◇菅家さん「自白」で焦点/「検挙にマイナス」 4歳女児が殺害された足利事件(90年)で17年半もの間服役し、釈放され再審開始決定を受けた菅家(すがや)利和さん(62)。無実にもかかわらず自白したことで、取り調べに厳しい目が向けられている。冤罪(えんざい)防止のため、取り調べの全過程の録画・録音(全面可視化)に踏み切るべきなのか。「犯罪検挙に大きなマイナス」として . . . 本文を読む
償いと更生の間/4 少年の犯罪
■罰か教育か、悩む判断
眼鏡をかけた顔には、幼さが残っている。「殺人と死体遺棄です」。記者が事件を問うと、20代の元少年ははっきりと答えた。川越少年刑務所(埼玉県川越市)での生活は、5年以上が過ぎた。
10代の時、別れ話から未成年だった交際女性の首を絞め、遺体を山に埋めた。家庭裁判所の審判を受けたが「刑事処分が相当」と判断され、成人と同じよ . . . 本文を読む
■塀の中29年「ここで朽ち果てるしか…」 仮釈放遠く気力衰え 短く刈り込んだ白い髪。作業着姿の男性(64)が桐(きり)だんすを組み立てる手には、深いしわが刻まれている。
この手で、行きずりの女性の首を絞めた。現金を奪い、偽名で身を潜めたが、全国に指名手配され捕まった。強盗殺人罪で無期懲役。高いコンクリート塀に囲まれ生きて29年がたつ。
「はっきり言って、ここでは死にたくないですよ」。濃尾 . . . 本文を読む