今年は「ウォークマン」が生まれて30周年だそうだ。若い人は「iPod」と言われたほうがピンとくるかもしれないが、長い間、ウォークマンは商品名をこえて、「持ち運び型音楽再生装置」の代名詞であった。
ウォークマンは、「個人」「ひとり」のあり方を大きく変えたと思う。それまで自分の部屋でしか「ひとり」に戻れなかったのに、イヤホンを耳にあてるだけで、外の音は遮断され、簡単に「ひ . . . 本文を読む
■パラレルワールドって何? ■同時に存在する別の世界 SFや「1Q84」の舞台 なるほドリ 村上春樹さんのベストセラー小説「1Q84」は「パラレルワールド」を描いているんだってね。僕も読みたいんだけど、パラレルワールドって、どういう意味なの?
記者 日本語では「並行世界」です。私たちが生きる世界とは別に存在する世界のことで、SF小説によく出てきます。
Ques. &nbs . . . 本文を読む
■情報社会とスター契約 かかし・ブリキ男、演じ 「僕はマシンだ。だからちゃんとオイルを差してくれ」
マイケル・ジャクソンが7月に予定していたロンドン公演のスタッフに医師を加えることを要求し、その理由として答えた言葉という。6月25日の死去後、洪水のようにあふれかえる外電の中から、このコメントを見つけた時「オズの魔法使い」をリメークした「ウィズ」を思い出した。
ダイアナ・ロスが主演した19 . . . 本文を読む
誰かにいじめられたのでも、何かが不満だったわけでもない。ただ自信がなかった。
中学3年の夏休みが終わり、吉田寛子さん(26)の中で張りつめていたものが切れた。みんな当たり前のように学校に行く。「それが苦しいのは私が普通じゃないから」。人に会うのが怖くなって部屋にこもり、親との口論が絶えない日々が半年続いた。
その彼女が故郷の高知を離れ、孤立する若者を支援するNPO法人・ニュースタ . . . 本文を読む
by 元村有希子
高校に出前授業に出かけた研究者がため息まじりに話してくれた。
「科学技術が役に立っていると思う人?」と生徒に聞いたら、しばらくして半分ぐらい手が挙がった。「科学技術が環境を壊していると思う人?」と聞いたら、間髪入れず全員の手が挙がったという。「若者は科学技術より環境を大切に思っているんですね」
事実、公害は科学技術を支える企業活動が生んだ。しかし科学技 . . . 本文を読む
「広場のテスト」という言葉がある。作者はイスラエルのシャランスキー元副首相だ。人々が集まる広場で政府を批判できるのは民主化された自由社会。それができない恐怖社会には民主主義を広げなければならないと説く。
ウクライナ生まれのシャランスキー氏はイスラエル移住前、ソ連で反体制活動家として投獄された過去を持つ。冷戦時代にモスクワの人権団体が体制による抑圧を世界に訴えたことが、ソ連崩壊の呼び水とな . . . 本文を読む