長岡京市観光協会のブログ

長岡京市の出来事を紹介します。

~ そら飛ぶ梅 ~ 

2016年05月29日 | 長岡天満宮




今年も天満宮の梅の木が沢山の実をつけました。

梅と言えば菅原道真公。

左遷され太宰府に向かう前、

可愛がっていた自宅の梅・桜・松と離れる事を悲しまれ、

特に梅には名残を惜しまれます。

東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 

主なしとて 春な忘れそ

と有名な歌をよまれました。

梅は想いに応えるようにその日の内に、

空を飛んで太宰府に行ってしまいましたが、

桜は悲しみのあまり枯れてしまいました。

悲しみの原因は道真との別れなのか、

歌を読んで貰えなかったからなのか…

桜の気持ちを考えると複雑ですよね。

松は暫く考えてから太宰府へ向ったようですが、

途中で諦めて現在の兵庫県須磨区辺りで根をおろしました。

行き倒れになるよりは余力のあるうちに、

落ち着く方がいいですよね。





道真公が生まれる少し前か後の時代に、

都の紫宸殿の左近の梅が枯れ、

代わりに桜の木に植え替えられたと言われています。

道真公が平安京の左近に見たのは、

梅か桜かわかりませんが、

梅は太宰府に行き、桜は都に留まった様ようですね。

梅は今までの唐を真似た旧文化、

桜は遣唐使を廃止し大きく花開いた、

現在に続いている国風文化でしょうか。

260年続いた遣唐使を中止したのは道真公ご本人です。

道真公はとてつもない凄い方ですね!

梅園の梅は12月の事始めに合わせて、

無病息災を願う参拝者に授与されます。

今年は12年に一度の申年。

その昔村上天皇が申年の梅を食し、

病が癒えたと言う言い伝えがありますので、

是非とも入手したいラッキーアイテムですね。