長岡京市観光協会のブログ

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長岡京市の民話・乙訓寺の竜神さま

2015年06月11日 | 民話




江戸時代の終り頃、長く日照りが続きました。田植の時期ですが、雨が降りません。

田んぼの表面は日々割れてきました。空を見上げて、必死の思いで雨が降るよう

祈りました。後には、乙訓寺に集まって満身の思いを込めて雨ごいをしました。



乙訓寺には、竜神さまの小さな祠があり、雨乞いの場所として有名です。人々は

小さなほこらの近くに櫓を造り、火を焚いて、何日間も祈り続けました。そうすると、

大きな蛇が祠の前に突然現れました。皆で蛇に祈りました。でも、雨は降りません。

村人たちががっかりして諦めかけたとき、蛇の形をしたとても大きな黒い雲が急に

現われました。蛇の形をした雲は竜神の化身だったのです。それから何日間も雨を

降らしました。村人たちは大変喜び、田植えを無事にすることができました。