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人物写真の難しさ (写真は心を映す鏡)

2016-09-08 22:01:26 | ポートレート Portrait
「写真」は「写心」、心を写す鏡だと言われている。
1つの被写体を何人かの人が撮ったとき、それぞれ違った写真ができあがる。
それは、写真技術の良し悪しだけではない。
それを撮った人がどこに心を引かれ、どう表現したかったかが異なるからで、そういう意味で、できあがった写真には、それを撮った人の心の動きが映し込まれていると言えるわけだ。
花の写真であれ風景写真であれ同じことが言えるが、人物写真となるとこれがちょっと違ってくる。
撮り手の気持ちが映ると同時に、撮られる人の気持ちもまた映るからだ。
撮る側にしても相手や状況によって気持ちは違ってくるし、撮られる人にとっても、誰に撮ってもらうかで気持ちや表情が違ってくるのは当然である。
友人や恋人、家族に撮ってもらった写真には、プロでもかなわなかったりするのである。
このように考えると、人物写真は相手の姿を撮っているようで、実は相手と自分との人間関係を撮っているにほかならない。
ここが人物写真の難しさであり、また面白さでもある。

表題写真は、知人の友人の娘さん。当時17歳の女子高生。
最初はどうしてよいか分からず緊張しまくりだったのが、

知人にメイクをしてもらって撮られ慣れてきたら、アップでもじっとカメラを見つめることもできるようになり、



自然なしぐさも出せるようになりました。



こちらは、友人を撮ったもの。選挙用リーフレットの写真です。
撮れたという実感があって、彼自身も気に入ってくれた1枚です。(リーフレットからの写しです。)



2023.10.12追記
私の父母、義母の遺影は私が撮った写真です。でも義父だけは違います。
年老いてから何度か撮影に挑戦しましたが、なかなか緊張が取れません。
ふと妻がカメラを向けるととても良い表情をしてくれました。親子だから自然に良い表情ができたんですよね。
妻は写真に関して全くの素人ですが、私には撮れない写真でした。

人物写真は、商用等を除き相互無償で撮っていますが、対等の立場でいたいからです。
          被写体       撮影者
モデル料がいる場合 撮らせてあげる > 撮らせてもらう
撮影料がいる場合  撮ってもらう  < 撮ってあげる
相互無償の場合   撮ってもらう  = 撮らせてもらう

2023.10.12 加筆修正
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