ポッケ動物病院の独り言

病院での出来事・日々気づいたこと・趣味・その他なんでも

リハビリ⑪

2013-11-20 | 闘病記

 

もう膝の経過は書くことはないと思っていたが、

時間経過と共に、記憶は曖昧になるので、後年思い返した時のために

また同じ損傷で、経過や予後はどうなるのか?と、不安も抱いている人のために

一例だが、一人でも参考になることがあればと思い記録しておこう。

 

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2013年11月20日現在、受傷212日目だが、

病院でのリハビリ終了時の受傷150日目以降、左膝はどうなったのか?

 

受傷180日目位に、急に左膝の鈍痛がひどくなり

膝の感覚が急変して、ボキボキと今までと違う場所から音が出てきて

落ち込んでいた膝下が2mm位前に出てきた。

 

膝下が前に出てきたことにより、屈曲角度が増して

尚且つ膝の動きが、スムーズになった。

 

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受傷93日目と受傷136日目の診察時に、担当医に同じ質問をしたが

返ってきた言葉は、同じだった。

 

「時間が経過したら、もう少し良くなるでしょうか?」

 

「組織的にも、これ以上症状が良くなることはないでしょう」 

 

いつも微笑みを浮かべている人だが、さらに

 

「同じ病状(損傷)の人で、半年後や一年後にさらに良くなった例は、無いのですか?」

と聞くと・・・・

 

明らかにムッとした表情になり、イラッとした眼つきとなり

「これ以上良くなることは、ありません!」と言い切った。

 

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心のうちでは、生物の治癒力とは計り知れないものであり

これ以上改善しないと本当に断定できるのか?と思ったが・・・・

 

医師もレベルの差はあれど、相手は膝・下肢の専門医であり

毎日かなりの数の患者を診ている。

 

レベルが低いことはないだろう。

 

しかし治らないと言い切るのは、酷というものである。

 

今でもあのムッとした表情とイラッとした眼つきは、ハッキリと記憶している。

 

表情も微妙だが、眼というのは誤魔化すことは出来ない。

 

相手を馬鹿にした心や見下した心は、如実に眼に現れ

誤魔化せない。

 

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これ以上の改善はないと断定されたが、

今現在左膝の状態は、病院でのリハビリ終了時より良くなっており

まだ改善する可能性はあると思う。

 

いま担当医に思うことは、あれだけたくさんの患者(症例)を見ていても

一年間位経過して、どうなっているのか?予後を知らないのでしょう。

 

確かに術後やリハビリ期間後、良くなっていれば勿論だが

それなりに改善していたら、診察には行かないしね。

 

予後が悪い人のみしか、経過を診ていないのだろう。

 

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そう本当に思っているのだから仕方がないが、

「これ以上良くなることはない」と断定する言い方は、酷というものである。

 

「これ以上良くならないと思うが、望むなら自宅でリハビリを続けてみなさい」や

「これ以上良くならないと思うが、出来る範囲で自宅でリハビリを継続してみたら?」

でいいのではないだろうか?

 

その点ペットは、毎年病気にならなくても

混合ワクチンや狂犬病ワクチンの予防で、来院してくれるので

予後がどうなったか?確認できる。

 

治らないかもと診断した疾患でも、尋ねると改善したという例は幾つもある。

 

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ただ右膝に負担が掛かっていたので、右膝の半月板もおかしくなってしまったようだ。

 

右膝も、左膝と同様の鈍痛と鉛の液体を入れられたような違和感が出てきてしまった。

 

しゃがめないので、屈んで物を持ち上げていたら

腰痛も出始めてしまった。

 

日は上り、日は沈み

またもとの上るところに帰っていく。

 

風は南に吹き、巡って北に吹く

巡り巡って風は吹く。

しかし、その巡る道に風は帰る。

 

曲がっているものを、まっすぐには出来ない。

なくなっているものを、数えることは出来ない。