劇場彷徨人・高橋彩子の備忘録

演劇、ダンスなどパフォーミングアーツを中心にフリーランスでライター、編集者をしている高橋彩子の備忘録的ブログです。

第39回 ローザンヌ国際バレエコンクール 2011の結果

2011-02-07 02:44:15 | その他
2011年2月6日、スイスのローザンヌで、39回目となるローザンヌ国際バレエコンクールが行われた。
その模様が生中継されたのだが、これが非常に鮮明な映像で、私自身のPCも昨年新調済みだったため、
途中で映像が消えたりもしたものの、かなり快適に鑑賞?観戦?することができた。

そうは言ってもあくまでPC画面の中で展開したことで、じっくり観たとは言えないけれども、
いい時代になったなあと、痛感ついでに、ざっくりとだがご報告しておく。

結果は以下の通り。ただし、一部フランス語が文字化けしてしまっているかもしれないので、
正確な結果はこちらをご覧いただきたい。

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スカラシップ賞(計7名) ※順位は名前の順番通り(上のほうが上位)

■MS Mayara Magri, Brésil Petite Danse School of Ballet, Rio de Janeiro
■Mr Sung Woo Han, Corée Korea National University of Arts, Seoul
■Mr Zhang Zhiyao, Chine Beijing Dance Academy
■MS Patricia Zhou, Canada Kirov Academy of Ballet, Washington D.C.
■Mr Shizuru Kato(加藤静流), Japon AcriHorimoto Ballet Academy, Saitama
■Mr Derrin Watters, USA Houston Ballet's Ben Stevenson Academy
■MS Yuko Horisawa(堀沢悠子), Japon Reiko Yamamoto Ballet School

コンテンポラリーダンス賞

■Mr Derrin Watters(スカラシップ賞と併せての受賞)

スイス賞

■Mr Benoît Favre, Suisse Tanz Akademie Zurich

観客賞

MS Mayara Magri(スカラシップ賞と併せての受賞)

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Mayara Magriは、16歳とは思えぬ、ある種完成された魅力が印象的だったので、1位も観客賞も納得。
また、独特のバネがあるDerrin Wattersの踊りもコンテンポラリーダンス賞にふさわしかった。

このほか、Komine Saya(小峯沙耶)ほか20名のファイナリストが健闘し、勇姿を見せた。

決戦後、結果が出る前には、
ロゼラ・ハイタワースクールの生徒とシュツットガルト・バレエ学校の生徒による
パフォーマンス( ここ、映像が途切れてしまって見られなかった)を行ったほか、
ハンブルク・バレエのアンナ・ラウデレ&エドヴィン・レヴァゾフが、
ノイマイヤー振付によるマーラー5番の『アダージェット』をしっとりと見せ、
英国ロイヤル・バレエのスティーヴン・マックレーが、
ヨハン・コボー振付『Les Lutins』と自身振付の『Something Different』で軽快かつクールなタップを披露。
(ちなみにマックレーは、自身がローザンヌに出場した際、タップダンスを踊ったことで有名)。
ダンサーの卵たちにも大いに刺激を与えたことと思う。

彼らが素晴らしいダンサーとなり、見事な舞台を見せてくれる日を楽しみにしたい。

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