4月8日(土)、お休みで、桜の花が咲いているので、眉山の麓の諏訪神社に花見に行きました。階段を登りきった本殿の所からは、徳島の街が一望できます。江戸時代に、徳島藩主が深い信仰を寄せていた神社です。
諏訪神社の紋に出て来る2本の鎌が交差して飾られていました。長野県の山中では、諏訪神社の勢力圏を表す境界線の大木の幹に鎌が刺されています。諏訪信仰と、鉄の道具は深い関係があるそうです。諏訪神は軍神でもありますから、鉄の刃物は武器も表しています。
この神社は、江戸時代の徳島の中心地区の五つの重要な神社の一つだったということです。今も、そのことを示す扁額が掛けられています。徳島の城下町の中心部を「渭津」(いのつ)と言います。ここはその五社のNo.1だと言っています。
この神様も、もともと信州諏訪に本拠地があって、私と同様、徳島に移り住んだわけで、なんとなく親近感がわきます。
桜は、満開に咲いていて、既に少しずつ散り始めていました。
神社の前の川には、巨大なボラが二匹、悠々と泳いでいました。60㎝ほどはあったでしょうか。ボラは出世魚で、関西ではハク→オボコ→スバシリ →イナ→ボラ→トドと名前が変わります。50㎝を超えると、もうそれ以上大きくならないということで、「トド」と呼ばれます。これはそのトドです。この辺りは、河口に近いので、潮の満ち引きによって海水も入ってくる汽水域です。ここまで大きくなると、鵜も捕まえることが出来ずに、外敵はいません。あまりおいしい魚ではないので、人間にも捕まえられません。老子に出て来る「曲がった木は柱にならないので、伐られずに大木になる」話と同じです。
川に面した家の屋根に珍しい鳥がいました。イソヒヨドリです。長野県では見たことがありませんでしたが、徳島では時折見るお洒落な姿の鳥で、これはオスです。身体の上部が藍色で、下部が茶色です。この時、美しい声で啼いていました。
この鳥の詳細情報は下記をご覧ください。海辺に近い所に住みます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%83%92%E3%83%A8%E3%83%89%E3%83%AA
下記では、鳴き声も聞けます。
https://www.youtube.com/watch?v=g18bdzfCd84