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ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

万博記念公園

2014年10月25日 | インポート

Taiyou110月25日(土)、この日は、珍しく時間に余裕が あり、せっかく吹田市に泊まったので、長年来たくて、来れなかった、「万博記念公園」を訪れました。天気が良くて、親子連れが大勢遊びに来ていました。

小学校5年生の時に大阪万博があり、祖母と弟が見物に行ったのですが、私は学校の行事があっていけなくて、後に祖母から土産話を聞いた覚えがあります。

このころから憧れていた太陽の塔を初めてBannpaku3 近くで見ました。表側の画像は、映画などで何度も見たのですが、裏側の映像を今回、初めてまじまじと見ました。「太陽の塔」と名付けられた意味がよくわかりました。思ったよりも大きい建造物で、すごい迫力でした。

岡本太郎のデザイン力は本当に魅力があります。40年以上経った今も、全然古さを感じません。さすがです。

昔、ある書道の先生が、「後世まで残る日本の現代芸術家の筆頭は岡本太郎だ」と言っていましたが、今になって納得します。

Kinpaku1この後、国立民族学博物館に行きました。ここも長いこと来たかった場所です。

池の上に浮かべてある石彫りの看板が素敵でした。

中には、世界各地の民族文化に関する資料が所せましと並べられて、とても見ごたえがありました。土日は子供たちは入場無料だということで、大勢の中学生が学校の研修で見学に来て、熱心にメモを取っていました。近くにこのような施設があって勉強に来れるのは幸せですね。

Minnpaku3右の写真は、台湾の少数民族の民族衣装です。

書道に関係した資料を紹介します。右は、アラビア文字の書道です。パリ在住の中東系の方が、蕪村の俳句をアラビア文字に翻訳して、色を使って書道作品にしているという、珍しいものです。このほかにも、列子の一節を書いたり、色を変えて様々な作品が展示されて いました。

おそらく幅広の皮のようなもので書いていMinnpaku2る一種の飛白体ですが、本学で取り組んでいるアート書道にも役立ちそうな作品でした。

また、中国人書家が書いたアラビア文字書道の軸作品や、タイ文字の作品などもあって、楽しく鑑賞できました。

この後は、隣にあった大阪日本民芸館で、「棟方志功と芹沢銈介」の企画展を見ました。特に芹沢銈介の染めの作品のまとまったものは初めて見たのですが、ここにも飛白的な書風がうまく取り入れられていました。

本当に、もっと早く来るべきだったと思わせられる施設の多い公園でした。


泊園記念講座

2014年10月25日 | インポート

Hakuenn110月24日(金)、この日は、泊園記念会 から依頼された講演をするために、大阪府吹田市にある関西大学千里山キャンパスの以文館に行きました。

講演に先立って、泊園記念会の理事長の薮田先生と文学部長の吾妻先生が、以文館の横にある泊園書院跡の石碑を見せてくださいました。

これは、もとは大阪の民家の庭にあったものを、平成22年にここに移築したものだそうです。藤澤桓夫さんの筆になるものです。関西大学には泊園書院の蔵書2万冊が寄贈され、「泊園文庫」としてこの大学の図書館に保管されています。いうなれば泊園書院を引き継ぐ学校が関西大学です。

Suzuki13:00からは、茨木大学名誉教授の鈴木暎一先生の「水戸藩弘道館と私塾の教育」と題して、江戸時代の水戸藩の教育に関するお話をしてくださいました。

この日は、この先生とは初対面でしたが、とても穏やかで優しい方で、講演の前に1時間ほど親しくお話をしました。『水戸光圀』『藤田東湖』の伝記の書籍の著者で、『水戸市史』の出版にも関わったそうです。現在の日本の「水戸学」の第一人者といってよいでしょう。

一流の漢学者というのは、温かと厳しさを併せ持った素敵な人が多いと思います。私もこのような歳のとりかたをしたいなと思わせる先生でした。

東畡の生まれた高松藩は水戸藩の支藩で、水戸学とはきわめて深いつながりがありますので、とても参考になるお話でした。

このあと、私が「石碑・書軸からみる藤澤東畡・南岳の交友と思想 -香川県に存在する資料を中心に-」と題して、パワーポイントを中心に講演をしました。1時間20分ほど話をしてから、10分ほど質問に答えました。聴衆は、一般の方が多く、学生さんも少しいて、全部で100名ほどでした。終了後も、何人かの方が質問に来られて、大阪は学問に熱心な方が多いなと感じました。

この日は、この後、立食パーティーの懇親会でいろいろな先生とまた知り合いました。また新しい出会いがあって、学問の楽しさを感じました。この日は、南千里の駅近くのビジネスホテルに宿泊しました。