去る9月中旬の4日間、集中講義で行われた「デザイン書道」の授業を見学しました。これは今年から実際に開講されたもので、京都の新進書家である上田 普先生の担当です。上田先生は四国大学の卒業生で、中国、カナダなどでも様々な勉強をされて、現在は京都で、書家・デザイナーとして活躍されています。
集中講義は最初に徳島県の有名菓子メーカーであるハレルヤ製菓を見学に行き、「阿波えっとぶり」という商品のパッケージデザインを変更するのにあたって、メーカーの求めている条件を聞きました。
その後、2日間、大学で書をつかったデザインを各自作成し、それをどうのように提案するかも考えました。
1週間後の最終日には、メーカーの担当者2名を大学に招いて、学生が各自の方法で自分のデザインを提案しました。学生はスーツ姿で臨みました。
プロジェクターを使う者、模造紙にまとめた者、実際のパッケージを試作して担当者に見せる者、様々です。
最後に担当者の感想をお聞きすると、「プロにはない、学生らしい目線や消費者の目線がとても新鮮だった。すばらしいアイデアがたくさんあったので、複数の提案をミックスするなどして、今後のデザインに必ず生かしていきたい。」と高い評価を頂きました。
学生にとっても、今までにない学習形態でとても新鮮な授業でした。大学の学習が、実際の社会と連結していることを改めて自覚したようです。