詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

帰ろうか&雨上がりの虹

2009年07月30日 | 日記
帰ろうか
ポケットの中で握りしめてきた
このナイフだけを片手に
廃線の線路の果ての
あの町へ

きみから贈られた
赤い小さなナイフだけ
スイス国旗が刻まれた
しんやりとしたナイフだけを
握りしめて

このナイフで
なんどビールの栓を抜き
なんど
山小屋のストーブの前で
きみを想いながら
缶詰を開けたことだろう

きみを見舞った
夕暮れの病室の片隅で
真っ赤な林檎を片手に
「最後まで切らずに皮をむけるんだよ」と・・

きみの死から 
もう十年も経つというのに
まるでいよいよ赤く
色褪せることのないナイフ

きらり きらきら
水の中のナイフみたいな
きみの思いで一杯のナイフ

そのナイフだけを片手に
帰ろうかふるさとへ
ふるさとにはもう
誰も待つ人もいないのに・・


雨あがりの虹

子供時代に
星よりも もっともっと
不思議だったのが虹だった

雨上がりの野を行けば
とっくの昔に
忘れはてていた虹が まるで
失われた希望の儚さみたいに架かる

ぼくが雨の中の登山を
愛する理由も
これなのかもしれない
失われたものたちこそ
忘れ去られたものたちこそ
素晴らしいのだよと
ささやてるみたいな雨音

この虹の果てには
ぼくの両親や きみや
とっくに忘られてしまった
美しい命たちが
ひっそりと眠っているのだよと
ささやいているような今日の雨音


◆政治というものは、極論すると綱引きのようなものかもしれない。
公明党のように、いつも強い方へと味方しようとするのも多いだろし、一緒に綱を引いてる後ろから蹴っ飛ばすという自民党議員みたいのもいるだろう。
僕もそれを観ている観衆の列から飛び出して、一発食らわせてやりたいような政党・政治屋ばかりだけど・・


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