詩人PIKKIのひとこと日記&詩

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パリの窓から : 監禁日誌3 私たちの怒りを封じ込めることはできない

2020年03月28日 | 犯罪

 第61回・2020年3月28日掲載
監禁日誌3 私たちの怒りを封じ込めることはできない

*壁のスローガン「あなたがたには私たちの怒りを封じ込めることはできない」

 イタリア、スペインに次いでフランスも死者がうなぎ上りに増えてきた。マクロンは病院への予算投入と医療スタッフの報酬引き上げをようやく口にしたが、具体的には何も決定されない。人の命より経済を優先する姿勢を変えないどころか、緊急事態を利用して労働法壊しを進め、努力を押しつける相手は庶民・中産層のみで大企業と株主には何も要求しないマクロン政権は、他の国々(ドイツなど)よりずっとひどいことが後から明らかになると思う。

●3月23日(月)


*閉鎖中の工事現場

 「監禁」(ロックダウン)7日目。最初のクラスターの一つ、オワーズ県コンピエーニュ病院の緊急医が21日土曜に亡くなった。週末に東部(アルザス、ローレーヌ、モーゼル)では4人の医師(町の一般医や婦人科医)が亡くなった。マスクや手袋などの物資不足のせいで命が奪われるなんて、なんとも受け入れ難いことだ。必要な医療物資について最初は十分在庫があると嘘をつき、不足・欠乏を訴える現場の悲鳴について問いただされると、手配した、もうすぐ供給される、問題ないと言い続ける政府の人たち。政治家や指導者で自分の非を認めることができる人は稀で、この政権の人たちには全く期待できないが、それにしてももう少し謙虚な言い方はできないものかと思ってしまう。

 ドイツのメルケル首相の演説(3月18日)の邦訳が話題になっているが、次の彼女の言葉、マクロンががなりたてる「戦争」とはなんという違いだろうか。「私たちがどれだけ脆弱であるか、どれだけ他の人の思いやりのある行動に依存しているか、それを疫病は私たちに教えます。」ベルリンの友人に電話して話したのだが、やはりメルケルさんは男性「支配者」たちの権力欲や思考回路とはちょっと異なる政治家なのではないか、東ドイツで苦労した経験から学んでいるのでは、と。彼女が体現するドイツ保守の経済政策(EUと同じ)には全く反対だが、難民に対する対応でメルケルは優れていた(これも言うこととは真逆に難民を救わなかったマクロンと対照的)。コロナ危機でドイツが経済政策を本気で変えるかどうか、注目しよう(フランスは全く期待できない)。

 今日、別の友人が「監獄が心配」と言っていたが、イタリアでも刑務所で反乱が起きたように、フランスの刑務所は超満員(140%の占拠率でひどい衛生環境)のため、何日も前からNGO、人権擁護担当官や司法関係者が「なるべく多くの囚人を一時的に解放せよ」と呼びかけてきた。面会が禁止になったため、囚人のストレスはさらに高まっている。そこで史上最悪の法務大臣ベルベもようやく、刑期満了の近い一部の囚人の解放を認めた。

 面会禁止といえば、ロックダウンより前にすでに、老人ホームや介護つき老人ホーム(EHPAD)への面会は禁止になっていた。そして案の定、EHPADでの死者が増え始めた。介護士や訪問介護ヘルパーにもマスクその他の防護用品は不足している。

 毎日20時、医療や看護スタッフに感謝し、励ますために、拍手や音を鳴らすなどのアピールが一斉に行われる。今晩も然り。でも、それだけでは不十分だ、公衆衛生の危機をもたらした政府の責任を告発すべきだと、窓にプラカードや垂れ幕を提示する人々もいる。「経済ではなく命を救え」「病院に予算を、キャッシャーに連帯」「LREM(共和国前進党)は殺す」等々。
「あなたがたには私たちの怒りを封じ込めることはできない」。 死亡860人、入院者数8670(重態 約2000人)

●3月24日(火)


*パリの青空が澄んできた

 8日目、第2週に突入。素晴らしい青空。いつもなら晴天が続くとすぐに大気汚染がひどくなるが、経済活動と車の往来が減少したおかげで、空気が澄んでいる。地元パリ13区の近所に住む友人が、ロックダウン前と後の写真を送ってくれた。夜は街の明かりにもかかわらず、星座がわりとよく見える。

 そう、ロックダウンの最初から多くの人が指摘していたが、コロナウイルス危機は地球が人類に突きつけた「待て!」「やめろ!」という警告だ。飽くことのない利潤追求、もっともっとと回転し続ける生産と消費の不毛な(悪)循環。この機会に別の生き方、社会のあり方を考えよう・・・例えばフランソワ・リュファンのフェイスブック・ライヴ「第1年」は、ロックダウン下の様々な不条理と不平等の証言を集めて摘発すると共に、監禁が解けた後にすぐ行動できるよう、みんなで考えていこう(本も一冊書いてしまうらしい)という試みだ。

 今晩の第5回目は、セーヌ=サン=ドニ県のスーパーの従業員に続き(マスクはまだ不十分、トップは朝の4時から働かせようとしている)、22日(日)に紹介した医療用酸素ボンベの工場の(元)労働組合員が証言した。1月20日から工場を占拠したのは、イギリスの経営陣が酸素ボンベ製造機械をブルドーザーで破壊しようとしたからだという。(工場移転でさえなく、製造機械=生産手段の破壊だ!)組合員によれば、工場で作っていたのは「高級」な製品なのでそれはイギリスの工場で独占し、わざと「稀な製品」にして、より質の低い製品をもっと高く売ろうとしたのだろうと言う。いずれにしろ、医療必需品をフランスや大陸ヨーロッパで生産しないなど理不尽だから、早く国営化すればよいのに、まだ返事はない。

 PCRテストはいっこうに広がらない(知人の一人が高熱で救急車で病院に運ばれ、やっとテストしてもらえた。コロナ感染しているが呼吸困難でないので自宅に戻された)が、スペイン国境に近いアリエージュ県の医療企業が45分で結果が出る新テストを開発し、許可待ちだというニュースがあった。ところが発注したのはアメリカ国務省で、フランスでは使わないそうだ・・・わざわざ「公衆衛生緊急事態」を作ったのだから「徴用」すればいいのに、この政権は企業に対して「株をあまり多く配当しないように」と勧めるだけで、徴用も国営化も進めない。

 そして嫌らしいのが、大企業の「思いやり宣伝」だ。LVMHやブイーグ(ゼネコン)、パリバ銀行やPSA(自動車製造)が大量のマスクを寄付するという。ノートルダム火災の時と同じで、安上がりのチャリティー(きっと減税の措置があるのだろう)によるイメージアップ戦略だ。ATTACは早速、「タックスヘイヴンへの脱税が摘発されているこれらの大企業は、ちゃんと税金を払うのが先決。これら大企業の脱税のせいで国の財政赤字が回復されず、医療を含む公共サービスが低減した」と指摘した。

 今晩はさらに死亡が激増し1100(+240)、入院者10170人のうち重態2516。しかし、ここに医療つき老人ホーム(EHPAD)で亡くなった高齢者は含まれていないから、今後はその統計も加算する予定だそうだ。 https://www.worldometers.info/coronavirus/?base=647&campaignId=1093269&segmentId=1103097&shootId=1138394

 「科学者顧問会」はロックダウンは少なくとも6週間、4月末まで延ばさないと効果が現れないだろうという意見を発表(彼らの意見を公開することだけは、国会での要求で認められた)した。ネットを使った遠隔学習はすごく大変のようで、ネットアクセスの時間制限が設けられたり、混乱が続いている。おまけに内容が多すぎる(通常の授業でもフランスの教育プログラムはそうだが)ので、よほど時間と能力のある親がそばについていないと、さらに格差が開くだろう。そもそもネットを使えない環境の家族もいるのだから。
 カメルーン出身のミュージシャン、マニュ・ディバンゴがコロナウイルス感染で亡くなった。86歳。

●3月25日(水)


*お一人さまベンチ

 9日目。外出時の証書が今日から新しい書式になった。家の周りの「身体運動」が自宅から半径1キロ、1時間以内に制限されたので、書式に時間を書き加えることになったのだ。店などの室内より屋外では感染しにくいのだから、距離を保って注意するように(マスクつけるとか)分かりやすく指示すればいいのに、「私たちを統治するバカ者たち」は「お前たちは認識が足りなくて無責任だ、罰してやる」と脅かす強権的な態度しか取れない。

 そもそも、マスクが足りないのを隠すために「普通の人はマスクをしても意味ないからするな」と指示し続けていることの方が大問題だ。香港にいるジャーナリスト(ル・モンド紙、ラジオフランス局の特派員の女性)は22日月曜、ベルギーの新聞ラ・リーブル(フランス語)にパリ公共病院長マルタン・イルシュに宛てた公開書簡を送った(翌日フランスのブログでも紹介https://blogs.mediapart.fr/gabas/blog/230320/lettre-de-hong-kong-martin-hirsch)。彼女は香港でコロナウイルスの感染が抑えられたのは、Sras感染の経験から市民が一斉にマスクを使用したからだと指摘し(香港の死者は4人のみ)、ロックダウンより全員のマスク使用こそ感染を抑える第一の措置だと訴える。

 香港に限らず中国、韓国、台湾など東アジアでは、PCR検査の徹底と衛生措置(マスクや手洗い、うがいなど)によって感染の抑制がうまくいっていることは前にも書いた。日本とフランスで医学、とりわけ疫病や熱帯病の分野をフランスのクロード・ベルナール病院(現在のビシャ病院)で学んだR医師によると、公衆衛生(santé publique)の優れた伝統を持つのはイギリス(植民地医療)で、フランスにも彼が学んだ1980年代はまだ公衆衛生を優れた医師たちが教えていたが、今のこの国の医療・医学界はその分野が全くダメになったと言う。

 一方、日本を含むアジアでは西欧から学んだ公衆衛生が根づき、中国や韓国は今では先端をいっているようだが、欧米の医学界にはアジア蔑視があるのではないか、とも。現に、ディディエ・ラウー教授(マルセイユ感染学大学病院)が奨励するヒドロキシクロロキン(抗生物質と両方使う)の処方についても、国の機関は中国の研究例を認めず「EUの臨床研究結果を待つ」ことになった。さらに「重症患者にしか使うな」と健康大臣は指示したが、ラウー教授によると重症になってからはもう効果がなく(ウイルスはもういない)意味がないとのことだ。

 この件に関しては、教授と前健康大臣のアニエス・ビュザンの配偶者(免疫学専門の医師)の間に確執があったとか、医学とは関係ない要素があるようだが、現段階で調べる時間がないのでこれ以上は書かない。いずれにせよ、医療・医学界は公共から民間に比重が移り、製薬大企業に牛耳られるようになって、命を救うとか公衆の健康という医学の目的からどんどん逸れたものになっているのではないだろうか。

 マクロンは今日ようやく、病院に「大規模な投資」と医療スタッフの「報酬引き上げ」を約束したが、いつものことで具体的な数字も内容もない。医療スタッフを「英雄」と讃えた最初の演説(3月12日)から2週間!もたって、まだ具体化できない(する気がない)のだ。そこで、SNSで出回っている医療スタッフによる写真を紹介する。「マクロンに投票して夜の8時に私たちに拍手するあんたにはこれ(ふざけんなよ)」

 フィリップ首相とビュザン前健康大臣に対して、医師や医療スタッフ(医師600人以上になった)が共和国法廷に先週木曜に訴えたことに賛同するネット署名は、今晩までに21万近く集まっている。同じような訴訟がすでに5件(現健康大臣が加わったものもある)。さらに、緊急医の団体も訴訟する予定だ。また、医師組合と看護師組合は、大量に検査を行い、ヒドロキシクロロキンを処方できるよう、国務院コンセイユ・デタに訴えた。
 死者1331人(病院のみ)(+231)、入院11539人(うち重態2827人)

(公園のベンチの写真について:ホームレスが休めないように、パリ市は「お一人さまベンチ」をどんどん設置し始めた。このベンチを見たとき誰もが、恋人や友人と一緒に座れないベンチを「いったいどこのバカ(私たちを統治するバカ者たちだ)が考えたのか?」とショックを受けたが、今思えば、人と人が接触できない現在の状況が先見的にデザインされていたのだ。)

●3月26日(木)


*医療スタッフのデモ

 10日目。予測どおり、週末から死亡者数、入院者数、重態の数が毎日うなぎ上りだ。死者は20日金曜の夜450人から、今日26日(木)夜は1696人(病院のみ)。医療スタッフも次々とコロナウイルスにやられている。フィリップ内閣は昨日、「公衆衛生緊急事態」法によって、勤労者を今年末まで週に60時間(これまで最高48時間)、日曜祝日も働かせることができる政令を発表。マクロンの約束は言葉だけで、緊急事態用の特別予算に病院への融資も医療スタッフの給料引き上げも含まれていなかった。あまりにひどいやり方なので、昨年11月の医療スタッフによるデモのときの写真を紹介する。


 そして、看護助手から国会議員になったキャロリーヌ・フィアット(屈服しないフランス/写真)が、病院や医療つき老人ホームEHPADの危機(予算削減、商業主義、医療フタッフのひどい労働条件と自殺の増加など)について国会で訴えたビデオも。看護助手で初めて国会議員になり、まさに現場の声を議会に届けたわけだが、まったく無視された(多くの議員や大臣には庶民階層に対する軽蔑さえある)。 https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=QE-fLMuBHSo&feature=emb_logo

 階層といえば、3月13日(マクロン演説の翌日、ロックダウンどころか店・レストランの閉鎖前)から20日(ロックダウンは17日正午から)の8日間に、パリと近郊から約120万人、 住民の17%が自宅を離れて地方(のセカンドハウスなど)に去ったという。電話・通信大企業オランジュが携帯電話のジオロケーションで割り出したものだ。(個人情報は流さずにそれを内務省に提供したそうだが、そんなことが許されるのか?)しかし、裕福な人たちは本当にいなくなったんだ。地方に感染をばらまいたかどうか、少なくとも4月末までロックダウンは続きそうだから、今後の地域ごとの感染増加を見ることにしよう。

 PCR検査や人工呼吸器、マスクその他必要な物資を大急ぎで生産すればいいのに、勤労者を働かせる特別政令は出しても、前に述べた酸素ボンベ製造のLuxferはまだ国営化されないし、「コロナ対策計画」(徴用、生産計画等々)が発表されない。検査は来週には1日に2万5千〜3万に増やす(ドイツはすでに週に50万)、マクスも相変わらず「発注した」と告知ばかり。イギリスやドイツでは自動車製造企業が早速人工呼吸器製造に取りかかったというが、フランスのPSA(シトロエン、プジョー)やルノーからそんな提案はない。

 「屈服しないフランス」は医療部門に直ちに100億ユーロ投入、マスクの普及・配給、市民には電気・水・ガス・電話・ネットの無償化、「臨時失業」状態の勤労者に100%の保障など、11 の緊急対策を提案している。

   飛幡祐規(たかはたゆうき)

寄稿 何故、都の「外出自粛要請」に反対意見が無いのか!?

2020年03月28日 | 犯罪
寄稿
何故、都の「外出自粛要請」に反対意見が無いのか!?
                       湯本雅典
●無理強いの「外出自粛」
東京都は、小池東京都知事が3月25日、記者会見で「外出自粛要請」を訴えた。そして、イベント自粛も同時に訴えた。その根拠は、「感染したことが判明した患者さんは、計41名」「一昨日が16名」だからということである。

これが、「外出自粛」の根拠になるのだろうか?確かにこの病気、治療法が確立されていない。そして、感染力がこれまでの感染症と比べて強いということが言われてはいる。しかし、知事としてやるべきことがまだあるのではないだろうか? 一つは、検査対象を広げ、保菌者がどれくらいいるのかのデータをより確実にすることである。小池知事が「外出自粛」の根拠とあげた「患者41名」の背景には、「検査87人」という数字がある。東京都では、1日に100人に満たない数にしか検査が行われていないのである。
陽性患者数(3月27日1日分・東京都発表)↓

検査数(3月27日1日分・東京都発表)↓

今の検査方法は、症状が出た人を中心にかかりつけ医か新型コロナ相談窓口に相談し、そこで診断が必要と判断された場合にのみ新型コロナ外来を紹介され、そこで初めてPCR検査を受けることができる仕組みとなっている。つまり、症状が出た人以外は、発症者の濃厚接触者以外はまず検査を受けることができない。ここに問題はないだろうか。*
感染後、重症化のリスクが高いと言われている高齢者や持病を持つ方々は、大きな不安を感じている。また、発症した患者が生まれた施設(会館、飲食店等)を利用した人もそうである。その方々への検査対象の拡大は、不安の解消につなげる手段だ。また、やり方は考えなければいけないが、任意抽出の検査も必要ではないか。これは、感染の可能性の高低を数値化することができる。今の検査は、発症者中心のいわば後追い検査であって、発症可能性率を正確に数値化するためのものではない。

●マスコミが不正確報道を後押し
小池知事が会見した27日という日は、前述のように検査87人中発症者41人という、実に5割近い陽性率を示した日だ。しかしこれには、院内感染の検体が持ち込まれたという特殊性がはらんでいた。このデータをもとに、1200万人を対象とした「外出自粛」「イベント自粛」方針をいきなり出すことに大きな無理を感じる。
都のいわば「無理強い方針」は、マスメディアが支えている。25日の記者会見で小池知事の方針に、「やりすぎではないか」と疑問を投げかけるメディアはゼロであった。またほぼ100%のマスメディアは、未だに「感染者OO人」という表現をし、その数字の根拠である検査数をあげていない。先に述べたように検査対象が発症者であるので、発表された数字はほぼ発症者である。未発症者の中にも感染者はいる。マスコミが、正確な報道とはとてもいいがたい。

●危機が煽られ、解雇が続出している
朝日新聞(3月28日付・朝刊)↓

27日の参院予算員会で西村経産相は、「求人が急速に減少しており、雇用、所得の環境も急速に悪化している」と述べた。小池都知事は、25日の記者会見でイベントの自粛要請に対して「事業者側からすると収入が減るということがあるが、補償などはお考えか」という記者の質問に「保証等については、税金を投入するということについて本当に正しいのかどうか~まずは自粛を要請しているところです」と答えた。
小池知事にしてみれば、莫大な予算を投入したオリンピックの方が大事だということなのだろう。しかしもうすでにリーマンショック以上の経済危機、生活危機がやってきていると言われている。このような小池知事が次期都知事でもいいのかという議論も含め、私たち市民の側のたたかいを強めてくことが求められているのではないだろうか。(2020年3月21日)

*新コロナ感染症の検査の仕組み

武装せる市街 黒島傳治

2020年03月28日 | 物語
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1898(明治31)年12月12日、香川県小豆島の貧しい農家に生まれる。1917(大正6)年、文学を志し上京、1919(大正8)年に早稲田大学予科に入学するが、徴兵を受け、シベリアに派兵。胸を患い、帰国。『文芸戦線』同人となり農民小説、反戦小説を執筆。代表作は、シベリア出兵を題材にした『渦巻ける烏の群』、済南事件に取材した『武装せる市街』など。1943(昭和18)年10月17日、郷里小豆島で病死。(大野 裕)

作家別作品リスト:No.37 黒島 伝治

2020年03月28日 | 物語
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1898(明治31)年12月12日、香川県小豆島の貧しい農家に生まれる。1917(大正6)年、文学を志し上京、1919(大正8)年に早稲田大学予科に入学するが、徴兵を受け、シベリアに派兵。胸を患い、帰国。『文芸戦線』同人となり農民小説、反戦小説を執筆。代表作は、シベリア出兵を題材にした『渦巻ける烏の群』、済南事件に取材した『武装せる市街』など。1943(昭和18)年10月17日、郷里小豆島で病死。(大野 裕)
wikipediaアイコン「黒島伝治」


愛読した本と作家から (新字新仮名、作品ID:45439) 
穴 (新字新仮名、作品ID:42807) 
田舎から東京を見る (新字新仮名、作品ID:45440) 
渦巻ける烏の群 (新字新仮名、作品ID:884) 
海賊と遍路 (新字新仮名、作品ID:1420) 
外米と農民 (新字新仮名、作品ID:45442) 
鍬と鎌の五月 (新字新仮名、作品ID:45443) 
国境 (新字新仮名、作品ID:50113) 
砂糖泥棒 (新字新仮名、作品ID:42681) 
自画像 (新字新仮名、作品ID:45446) 
四季とその折々 (新字新仮名、作品ID:45444) 
自伝 (新字新仮名、作品ID:45447) 
小豆島 (新字新仮名、作品ID:45445) 
選挙漫談 (新字新仮名、作品ID:45448) 
前哨 (新字新仮名、作品ID:1422) 
戦争について (新字新仮名、作品ID:45449) 
橇 (新字新仮名、作品ID:1417) 
短命長命 (新字新仮名、作品ID:45450) 
チチハルまで (新字新仮名、作品ID:2720) 
電報 (新字新仮名、作品ID:319) 
豚群 (新字新仮名、作品ID:831) 
二銭銅貨 (新字新仮名、作品ID:646) 
入営する青年たちは何をなすべきか (新字新仮名、作品ID:45451) 
入営前後 (新字新仮名、作品ID:45452) 
窃む女 (新字新仮名、作品ID:42682) 
農民文学の問題 (新字新仮名、作品ID:45453) 
パルチザン・ウォルコフ (新字新仮名、作品ID:1419) 
反戦文学論 (新字新仮名、作品ID:1424) 
氷河 (新字新仮名、作品ID:42808) 
武装せる市街 (新字新仮名、作品ID:1418) 
浮動する地価 (新字新仮名、作品ID:1421) 
防備隊 (新字新仮名、作品ID:2848) 
まかないの棒 (新字新仮名、作品ID:42683) 
明治の戦争文学 (新字新仮名、作品ID:45454) 
名勝地帯 (新字新仮名、作品ID:2721) 
土鼠と落盤 (新字新仮名、作品ID:2299) 
「紋」 (新字新仮名、作品ID:1078) 
雪のシベリア (新字新仮名、作品ID:42684) 
老夫婦 (新字新仮名、作品ID:42685) 

作家別作品リスト:No.1869 山本 周五郎

2020年03月28日 | 物語
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青べか日記 ――吾が生活 し・さ(新字新仮名、作品ID:59009) 
青べか物語 (新字新仮名、作品ID:57574) 
青べか物語 (新字新仮名、作品ID:57495) 
赤ひげ診療譚 01 狂女の話(新字新仮名、作品ID:57841) 
赤ひげ診療譚 02 駈込み訴え(新字新仮名、作品ID:57840) 
赤ひげ診療譚 03 むじな長屋(新字新仮名、作品ID:57544) 
赤ひげ診療譚 04 三度目の正直(新字新仮名、作品ID:57842) 
赤ひげ診療譚 05 徒労に賭ける(新字新仮名、作品ID:57838) 
赤ひげ診療譚 06 鶯ばか(新字新仮名、作品ID:57843) 
赤ひげ診療譚 07 おくめ殺し(新字新仮名、作品ID:57542) 
赤ひげ診療譚 08 氷の下の芽(新字新仮名、作品ID:57839) 
雨あがる (新字新仮名、作品ID:57583) 
いさましい話 (新字新仮名、作品ID:57543) 
おばな沢 (新字新仮名、作品ID:57595) 
おれの女房 (新字新仮名、作品ID:57567) 
菊屋敷 (新字新仮名、作品ID:57601) 
季節のない街 (新字新仮名、作品ID:57822) 
五瓣の椿 (新字新仮名、作品ID:57625) 
さぶ (新字新仮名、作品ID:57624) 
寒橋 (新字新仮名、作品ID:57612) 
末っ子 (新字新仮名、作品ID:57650) 
ちいさこべ (新字新仮名、作品ID:57670) 
ちくしょう谷 (新字新仮名、作品ID:57657) 
年の瀬の音 (新字新仮名、作品ID:58948) 
長屋天一坊 (新字新仮名、作品ID:57649) 
日本婦道記 糸車(新字新仮名、作品ID:57820) 
日本婦道記 梅咲きぬ(新字新仮名、作品ID:57812) 
日本婦道記 尾花川(新字新仮名、作品ID:57808) 
日本婦道記 おもかげ(新字新仮名、作品ID:57819) 
日本婦道記 笄堀(新字新仮名、作品ID:57815) 
日本婦道記 小指(新字新仮名、作品ID:57814) 
日本婦道記 忍緒(新字新仮名、作品ID:57806) 
日本婦道記 萱笠(新字新仮名、作品ID:57805) 
日本婦道記 墨丸(新字新仮名、作品ID:57807) 
日本婦道記 二十三年(新字新仮名、作品ID:57816) 
日本婦道記 春三たび(新字新仮名、作品ID:57817) 
日本婦道記 風鈴(新字新仮名、作品ID:57813) 
日本婦道記 松の花(新字新仮名、作品ID:57821) 
ひとごろし (新字新仮名、作品ID:57727) 
樅ノ木は残った 01 第一部(新字新仮名、作品ID:57788) 
樅ノ木は残った 02 第二部(新字新仮名、作品ID:57785) 
樅ノ木は残った 03 第三部(新字新仮名、作品ID:57787) 
樅ノ木は残った 04 第四部(新字新仮名、作品ID:57786) 

作家別作品リスト:No.1403 北大路 魯山人

2020年03月28日 | 犯罪
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愛陶語録 (新字新仮名、作品ID:55105) 
明石鯛に優る朝鮮の鯛 (新字新仮名、作品ID:54939) 
味を知るもの鮮し (新字新仮名、作品ID:54978) 
甘鯛の姿焼き (新字新仮名、作品ID:49952) 
アメリカの牛豚 (新字新仮名、作品ID:50014) 
鮎の食い方 (新字新仮名、作品ID:49953) 
鮎の試食時代 (新字新仮名、作品ID:49954) 
鮎の名所 (新字新仮名、作品ID:49955) 
鮎ははらわた (新字新仮名、作品ID:54940) 
鮎を食う (新字新仮名、作品ID:54941) 
洗いづくりの美味さ (新字新仮名、作品ID:54942) 
洗いづくりの世界 (新字新仮名、作品ID:54943) 
鮑の水貝 (新字新仮名、作品ID:54944) 
鮑の宿借り作り (新字新仮名、作品ID:49956) 
鮟鱇一夕話 (新字新仮名、作品ID:49957) 
生き烏賊白味噌漬け (新字新仮名、作品ID:54945) 
一茶の書 (新字新仮名、作品ID:55055) 
いなせな縞の初鰹 (新字新仮名、作品ID:49958) 
猪の味 (新字新仮名、作品ID:54960) 
インチキ鮎 (新字新仮名、作品ID:50015) 
薄口醤油 (新字新仮名、作品ID:59641) 
鰻の話 (新字新仮名、作品ID:49959) 
美味い豆腐の話 (新字新仮名、作品ID:49961) 
海にふぐ山にわらび (新字新仮名、作品ID:54946) 
梅にうぐいす (新字新仮名、作品ID:49960) 
欧米料理と日本 (新字新仮名、作品ID:49962) 
お米の話 (新字新仮名、作品ID:49963) 
お茶漬けの味 (新字新仮名、作品ID:54961) 
衰えてきた日本料理は救わねばならぬ (新字新仮名、作品ID:49964) 
織部という陶器 (新字新仮名、作品ID:55070) 
覚々斎原叟の書 (新字新仮名、作品ID:55057) 
夏日小味 (新字新仮名、作品ID:54947) 
数の子は音を食うもの (新字新仮名、作品ID:54948) 
家庭料理の話 (新字新仮名、作品ID:54962) 
雅美ということ (新字新仮名、作品ID:55108) 
窯を築いて知り得たこと (新字新仮名、作品ID:55071) 
河井寛次郎近作展の感想 (新字新仮名、作品ID:55106) 
河井寛次郎氏の個展を観る (新字新仮名、作品ID:55107) 
鑑賞力なくして習字する勿れ (新字新仮名、作品ID:55045) 
感想 (新字新仮名、作品ID:49965) 
カンナとオンナ (新字新仮名、作品ID:50016) 
胡瓜 (新字新仮名、作品ID:49969) 
京都のごりの茶漬け (新字新仮名、作品ID:49968) 
近作鉢の会に一言 (新字新仮名、作品ID:49970) 
くちこ (新字新仮名、作品ID:54949) 
車蝦の茶漬け (新字新仮名、作品ID:49971) 
芸術的な書と非芸術的な書 (新字新仮名、作品ID:55046) 
芸美革新 (新字新仮名、作品ID:55073) 
弦斎の鮎 (新字新仮名、作品ID:49972) 
乾山の陶器 (新字新仮名、作品ID:55072) 
現代茶人批判 (新字新仮名、作品ID:49973) 
高野豆腐 (新字新仮名、作品ID:49974) 
古唐津 (新字新仮名、作品ID:55074) 
古器観道楽 (新字新仮名、作品ID:55109) 
古九谷観 (新字新仮名、作品ID:55075) 
小ざかな干物の味 (新字新仮名、作品ID:54963) 
個性 (新字新仮名、作品ID:49975) 
古染付の絵付及び模様 (新字旧仮名、作品ID:55110) 
古陶磁の価値 ――東京上野松坂屋楼上にて――(新字新仮名、作品ID:49976) 
琥珀揚げ (新字新仮名、作品ID:54964) 
昆布とろ (新字新仮名、作品ID:54965) 
昆布とろの吸い物 (新字新仮名、作品ID:54966) 
西園寺公の食道楽 (新字新仮名、作品ID:54967) 
材料か料理か (新字新仮名、作品ID:49977) 
坐辺師友 (新字新仮名、作品ID:55111) 
残肴の処理 (新字新仮名、作品ID:49978) 
三州仕立て小蕪汁 (新字新仮名、作品ID:54968) 
山椒魚 (新字新仮名、作品ID:54969) 
椎茸の話 (新字新仮名、作品ID:49979) 
塩昆布の茶漬け (新字新仮名、作品ID:49980) 
塩鮭・塩鱒の茶漬け (新字新仮名、作品ID:54970) 
志野焼の価値 (新字新仮名、作品ID:55076) 
春屋の書について (新字新仮名、作品ID:55059) 
小生のあけくれ (新字新仮名、作品ID:49981) 
食器は料理のきもの (新字新仮名、作品ID:54979) 
序に代えて (新字新仮名、作品ID:54950) 
知らずや肝の美味 (新字新仮名、作品ID:54971) 
素人製陶本窯を築くべからず ――製陶上についてかつて前山久吉さんを激怒せしめた私のあやまち――(新字新仮名、作品ID:49982) 
尋常一様 (新字新仮名、作品ID:49983) 
すき焼きと鴨料理――洋食雑感―― (新字新仮名、作品ID:54972) 
青年よ師を無数に択べ (新字旧仮名、作品ID:55112) 
世界の「料理王逝く」ということから (新字新仮名、作品ID:49984) 
瀬戸黒の話 (新字新仮名、作品ID:55078) 
瀬戸・美濃瀬戸発掘雑感 (新字新仮名、作品ID:55077) 
雑煮 (新字新仮名、作品ID:49985) 
高橋箒庵氏の書道観 (新字新仮名、作品ID:55060) 
筍の美味さは第一席 (新字新仮名、作品ID:54951) 
だしの取り方 (新字新仮名、作品ID:49986) 
田螺 (新字新仮名、作品ID:54952) 
魂を刳る美 (新字新仮名、作品ID:55079) 
茶美生活 (新字新仮名、作品ID:50293) 
茶碗蒸し (新字新仮名、作品ID:54973) 
てんぷらの茶漬け (新字新仮名、作品ID:54974) 
デンマークのビール (新字新仮名、作品ID:50017) 
陶器鑑賞について (新字新仮名、作品ID:55080) 
陶器個展に観る各作家の味 (新字新仮名、作品ID:55113) 
東京で自慢の鮑 (新字新仮名、作品ID:54953) 
陶芸家を志す者のために ――芸術における人と作品の関係について――(新字新仮名、作品ID:55081) 
なぜ作陶を志したか (新字新仮名、作品ID:55082) 
納豆の茶漬け (新字新仮名、作品ID:54975) 
鍋料理の話 (新字新仮名、作品ID:49988) 
伝不習乎 (新字新仮名、作品ID:49987) 
南浦紹明墨蹟 (新字新仮名、作品ID:55062) 
握り寿司の名人 (新字新仮名、作品ID:49989) 
日本のやきもの (新字新仮名、作品ID:55083) 
日本料理の基礎観念 (新字新仮名、作品ID:49990) 
日本料理の要点 ――新雇いの料理人を前にして――(新字新仮名、作品ID:54980) 
海苔の茶漬け (新字新仮名、作品ID:54976) 
鱧・穴子・鰻の茶漬け (新字新仮名、作品ID:49996) 
ハワイの食用蛙 (新字新仮名、作品ID:50018) 
蝦蟇を食べた話 (新字新仮名、作品ID:54977) 
美食多産期の腹構え (新字新仮名、作品ID:54981) 
美食と人生 (新字新仮名、作品ID:54982) 
美食七十年の体験 (新字新仮名、作品ID:49998) 
備前焼 (新字新仮名、作品ID:55084) 
一癖あるどじょう (新字新仮名、作品ID:49997) 
人と書相 (新字新仮名、作品ID:55064) 
美味放談 (新字新仮名、作品ID:49999) 
河豚食わぬ非常識 (新字新仮名、作品ID:50000) 
河豚は毒魚か (新字新仮名、作品ID:50001) 
筆にも口にもつくす (新字新仮名、作品ID:50002) 
フランス料理について (新字新仮名、作品ID:50019) 
掘出しは病気の元 (新字新仮名、作品ID:55114) 
鮪の茶漬け (新字新仮名、作品ID:50003) 
鮪を食う話 (新字新仮名、作品ID:50004) 
味覚の美と芸術の美 (新字新仮名、作品ID:54983) 
味覚馬鹿 (新字新仮名、作品ID:50005) 
道は次第に狭し (新字新仮名、作品ID:54984) 
「明の古染付」観 (新字旧仮名、作品ID:55104) 
持ち味を生かす (新字新仮名、作品ID:54985) 
湯豆腐のやり方 (新字新仮名、作品ID:51159) 
よい書とうまい書 (新字新仮名、作品ID:55052) 
夜寒に火を囲んで懐しい雑炊 (新字新仮名、作品ID:50006) 
洛北深泥池の蓴菜 (新字新仮名、作品ID:54954) 
良寛様の書 (新字新仮名、作品ID:50294) 
良寛の書 (新字新仮名、作品ID:55069) 
料理一夕話 (新字新仮名、作品ID:54986) 
料理芝居 (新字新仮名、作品ID:50007) 
料理する心 (新字新仮名、作品ID:54987) 
料理と器物 (新字新仮名、作品ID:55085) 
料理と食器 (新字新仮名、作品ID:50008) 
料理の第一歩 (新字新仮名、作品ID:50009) 
料理の秘訣 (新字新仮名、作品ID:54988) 
料理の妙味 (新字新仮名、作品ID:54989) 
料理は道理を料るもの (新字新仮名、作品ID:54990) 
料理メモ (新字新仮名、作品ID:50011) 
料理も創作である (新字新仮名、作品ID:54991) 
若鮎について (新字新仮名、作品ID:50012) 
若鮎の気品を食う (新字新仮名、作品ID:54955) 
若鮎の塩焼き (新字新仮名、作品ID:50013) 
若狭春鯖のなれずし (新字新仮名、作品ID:54956) 
私の作陶体験は先人をかく観る (新字新仮名、作品ID:55086) 
私の陶器製作について (新字新仮名、作品ID:55087)

世に倦む日日 @yoniumuhibi 小池百合子が前に出て自粛の口先介入

2020年03月28日 | 犯罪
今度は「諮問委員会」。幾つ会議を立ち上げるんだよ。「専門家会議」は御役御免か。メンバーも重複しているみたいだが、どうなってるんだ。何やら東日本大震災のときのようになってきた。「『基本的対処方針』の策定を指示」だってさ。ちんたらちんたら役所のペーパーワーク。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200327/k10012354201000.html …

吉村洋文が「大阪+兵庫で感染者1日40人を超えたら『緊急事態宣言』出す」と発言。東京がなかなか出さないから、フライングで先に大阪が出す気だ。橋下轍は緊急事態体制(私権制限・国家統制)にエンスージアスティックな男。大阪から先に始めるのかもしれない。https://www.mbs.jp/news/kansainews/20200327/GE00032283.shtml …

山中伸弥が、終息まで最低でも1年かかると発言。1年かかるということは、来年夏に五輪なんて無理じゃないか。春に前倒しなど論外だ。権威による見通しだから、それなりの重みがある。関係者(安倍、森、小池、バッハ)はどう聞くつもりなんだろう。

専門家会議の中の西浦博などは、一刻も早く、首都封鎖してもらいたいんですよ。そうしないと首都圏がロンバルディア州になる。もっと酷い状況になる。日本がイタリアになる。でも、休業補償したくない政府(財務省・厚労省)は、いいじゃん、検査しなきゃ感染者数出ないんだから、今までどおりでと。

政府内が両睨みですくんだ形になっている。安倍晋三が前に出られなくなった。で、小池百合子が前に出て自粛の口先介入。小池百合子がコロナ政局の主導権を握った図。専門家会議の中も割れている感じ。デイリーの感染者数を多めに出すか、それとも少なめに出すか。小池百合子につくか、菅義偉につくか。

①緊急事態宣言を出したいのが、私権制限うずうずの安倍晋三、小池百合子、専門家会議。②緊急事態宣言を出したくないのが、霞ヶ関省庁、菅義偉。二つに割れてますね。政府がこの宣言出すと、知事の自粛要請に法的な強制性が生じて、つまりは休業補償の問題になる。法的責任が生じる。それで二の足。

コロナ口実に非正規きりすて!/メトロコマース後呂さん 静かなアピール

2020年03月28日 | 犯罪
コロナを口実に非正規きりすて!〜メトロコマース後呂さん 静かなアピール
      松原 明

 非正規差別是正の先頭でたたかってきた東京メトロ駅売店の後呂良子(うしろりょうこ)さんが、3月末で「65歳定年雇い止め」になるという話を聞いた。事実上の首切りである。さっそく本日(3月26日)後呂さんが働くメトロ日比谷線「八丁堀」駅の売店に駆けつけた。

 メトロコマース売店で働く後呂さんの姿を見て驚いた。彼女は身体のオモテとウラに大きな手書きのプラカードをぶら下げていた。オモテには「会社はコロナで人件費削減 私は3月末で失職!」、裏には「13年間ありがとうございました 後呂良子」とあった。

 同じ65歳でも正社員と契約社員(非正規)では雲泥の差がある。正社員であれば65歳定年でも手厚い退職金があり、年金もしっかりしている。希望すれば雇用継続も可能だった。しかし契約社員はまったく違う。同じ仕事でも賃金に2倍近い格差があり、契約は一年更新で、退職金はゼロだった。だから「65歳定年制だけ一緒でクビはたまらない」と、これまで後呂さんたちは雇用継続を求めてたたかってきたのだ。

 そんななかで組合交渉の結果、契約社員でも65歳からの雇用継続を「登録社員」の形で実現してきた。今回65歳になった後呂さんは同じように「雇用継続」を要求して交渉してきたが、会社の態度は冷たかった。交渉のなかで後呂さんは「メトロコマースの内部留保は膨大だ。こんな時期こそ吐き出して労働者の生活を守るべきではないか」と主張したが、会社は「コロナ危機でこれから経営がどうなるかわからない。まず人件費を削減したい」と堂々と語ったという。コロナ危機で内部留保を吐き出すのではなく、しわ寄せをすべて弱い労働者に押しつける構図が見えてくる。

 この3月末には、後呂さんだけでなく4人の契約社員が雇い止め解雇される。うち3人は東部労組メトロコマース支部の組合員であり、これにより事実上、組合が職場になくなってしまう。また雇用継続(登録社員)を実現し5年間、短時間勤務をしてきた疋田節子さんも3月末で切られる。会社にとっては人減らしだけでなく、目の上のタンコブだったモノいう労働者を一掃する「好機」でもあったのだ。

 しかし後呂さんは元気にこう語った。「13年間働いてきた。ここまでやってこれたのはお客さんのおかげ。お客さんとのちょっとした触れあい、コミニュケーションで支えられてきた。3月30日の最後の日までこのプラカードをつけるつもりだ。それはお客さんへの感謝の気持ち、そして非正規の切り捨てられる悔しい思いを伝えたいからだ」と。後呂さんは、3月27日(金)8.30〜17.30(早番)、3月30日(月)12.40〜21.40(遅番)のあと2日間、「八丁堀」売店で最後の仕事に就く。