詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

米国労働運動 : 労働組合はサンダース精神を必要としている

2020年03月05日 | 犯罪
〔解説〕現在、米国大統領選挙の予備選挙が行われており、「民主社会主義者」バーニー・サンダースが民主党候補の先頭にたっている。2月27日付けの記事でレイバーノーツとサンダースの関係を示しているので翻訳した。(レイバーネット日本国際部 山崎精一)
*毎月1日前後に「レイバーノーツ」誌の最新記事を紹介します。
労働組合はサンダース精神を必要としている
   ダン・ディマジオ(レイバーノーツ副編集長)

*2019年の全米電機ラジオ機械工労組UE大会で大統領選挙候補の推薦を受けるバーニー・サンダース

 現在の連邦議員でレイバーノーツ大会に招待されたり、レイバーノーツ誌を定期購読したことのある人は一人しかおらず、その人は現在大統領予備選挙の世論調査で民主党候補の首位に立っている。1993年のレイバーノーツ大会の冒頭で当時下院議員だったバーニー・サンダースは「労働者の権利法案」を提案した。その内容は、最低賃金の引上げ、賃下げなしの時短、軍事予算を削減して民生部門の雇用を増やす、組合組織化を容易にし、国民皆保険制度を作る、というものだった。

 サンダースは同じ主張を半世紀も繰り返している、「労働者の生活が苦しくなる一方で、少数の億万長者の手に富は集中しつつある」。この主張は労働運動の中で古くから唱えられてきた。1905年の世界産業労働者組合IWWの規約前文では「労働者階級と使用者階級は何も共通のものを持っていない」。この文書はサンダースが尊敬する、鉄道労組指導者で社会主義者のユージン・デブスによって署名されている。

 しかし、サンダースがこの主張を続けている間にも、多くの労働運動の指導者たちはこの主張を放棄したし、このような信念を一度も持たない者も多かった。そういう指導者たちは経営側と協調するための「創造的」な方法を追いかけたりしたが、労働者の力に依拠した運動を作ろうとすることはなかった。経営側との「パートナーシップ」を推し進め、成果給を受け入れ、「付加価値」を生む商品のように組合員資格を売り込むことによって組合指導部は経営の従順なパートナーの役割を受け入れた。その一部は今では億万長者を大統領候補として支持することさえ仄めかしている。

●革新的な先駆者

 サンダースの主張が勢いを得るのを見ていると興奮してくる。サンダース支持の労働組合には、ロサンゼルスの教職員、ニューハンプシャーの公務員、テキサスのホテル労働者、アイオワの食肉加工労働者の組合も含まれている。若者たちが引っ張っている環境問題運動体のサンライズ運動や刑事司法の正義を求めるドリーム・ディフェンダースなどがサンダース支持なのは言うまでもない。サンダース以外の候補を支持している労働組合もサンダース候補の選挙運動によって労働組合の課題に焦点が当たってきたことは認めなければならないだろう。

 その長い政治活動を通じて、サンダースは体制批判をすることにより前進してきた。無所属として市長に当選し、下院議員になり、現在は上院議員になっている。いつも成功してきたわけではない。1970年代を通じて小政党リバティー・ユニオンの上院議員候補として2パーセントの得票しか得られなかった。しかし、彼は決してその信念を捨てることはなかった。

●サンダースに見習え

 首尾一貫性。原則を妥協することなく厳しい時代を乗り切る。頑張り続ける。労働組合はこの精神を必要としている。そのことなしに労働運動は再建できない。労働組合の活動家たちはサンダースの体制批判に刺激を受け学ぶべきである。多くの組合では組合内部の体制批判が必要である。

 労働運動が生まれたのは危険を冒した人たちが存在したからである。組合本部より一般組合員の方が良い展望を持っているかも知れない。あなたの組合が必要としている指導者は現執行部の後釜ではないかも知れない。

 どの大統領候補を推していようと、4月のレイバーノーツ大会には参加してもらいたい。それぞれの組合の中で問われている革命を組織している何千もの活動家たちと出会おう。

【あとがき】
 この記事はレイバーノーツのスタッフの意見である。非営利団体としてのレイバーノーツは特定の議員候補者を推薦することはしない。この主張と異なる視点を歓迎する。

世に倦む日日 @yoniumuhibi 徹底的な検査のみが終息への通路。隔離体制を整備しないと

2020年03月05日 | 犯罪
米国NYの医師が、検査体制の充実した韓国を羨ましがっている。「韓国では一日に1万人の検査をしているのに、我々にはできない。私は最前線で勤務している医師であるが、患者たちをきちんと診療する道具がない」とテレビで発言。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200304-00252848-wow-kr …

仁坂吉伸、最初から「どんどん検査する」「私が検査させる」と言っていた。「検査のキャパに限界があるから」とか「検査は重症者の確定診断のため」とか、そういうことは言わなかった。他の首長(小池百合子・黒岩祐治)とは姿勢が違っていた。有田病院関係だけで474人の検査。これが普通なんだよ。

朗報。よかった。全国の首長の中では、仁坂吉伸が最も早くから前へ出て、積極的な検査を重ねて感染を止める努力をしていた。対策の陣頭指揮に当たり、県内の肺炎患者のデータを隈なく調べることもやっていた。日本の中ではお手本のケースだ。徹底的な検査のみが終息への通路。https://www.asahi.com/articles/ASN34319TN34PXLB001.html …

1日2万件の検査体制を5日以内に敷く必要がある。その気になればできる。まともなリーダーがいれば可能だ。韓国でできていることがなぜ日本でできない。そして、検査体制だけではなく、隔離体制を整備しないといけない。1日500人増分の軽症者を収容して行く隔離療養施設。そのハードとソフト。

検査しなきゃいけないのは感染を防ぐためだ。検査しないと誰が感染者か分からない。隔離できない。この病気は検査と隔離しか感染防止の手段がない。このことが、なぜ日本ではコンセンサスにならないのだろう。「検査する必要はない」という論者とその理由づけばかりがマスコミとネットに溢れるのか。

あの専門家会議の「今後1-2週間が瀬戸際」という話、いったいどういう科学的根拠に基づいた判断だったんだろう。よく考えてみれば、何も説明されてない。ただ単に、安倍晋三が「一斉休校」を言ってリーダーシップを誇示したいから、茶坊主が忖度してそのお膳立てをしてやったというだけじゃないか。

「日本、新型肺炎を隠蔽…韓国より感染者数多い可能性」 韓国の国民健康保険公団理事長が発言。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200304-00000003-cnippou-kr … 当たっている。そのとおりだ。金容益の指摘は正しい。日本は検査をやってないから感染者数が少ないだけ。いずれ市中感染を放置したツケを払うときが来る。

声明 五輪反対の声を上げるAさんへの不当な家宅捜索に抗議します

2020年03月05日 | 犯罪
2020年3月4日
声明 五輪反対の声を上げるAさんへの不当な家宅捜索に抗議します

 私たちふぇみん婦人民主クラブは、ジェンダー、平和、環境などの問題解決のために活動する、全国の女性たちからなるNGOです。

 2020年2月18日早朝、今年の夏開催予定の2020東京オリンピック・パラリンピックに対して、反対の声をあげ活動しているAさんが「免状不実記載」の被疑事実を理由にして家宅捜索を受けました。Aさんの住まいに警視庁公安等、約30名もの私服警察が入り込みました。Aさんは屋外に出され、写真を撮られたうえに身体捜索まで受けさせられ、口の中からDNAを取ることまで要求されました。Aさんは任意であることの確認を取り、拒否しましたが、人権侵害の悪質な取り調べだったそうです。

 家宅捜索は3時間半に及び、パソコンや携帯電話、手帳や身分証、銀行カード、郵便物など、個人情報が分かる私物を押収されました。その間Aさんは上着を着ることも許されず、警官に取り囲まれ、トイレまで監視されるという非人道的扱いを受けました。警察は最後に再びDNA採取の要求や所轄署への任意同行を求めたといいます。

 私たちはこうした警察等による暴挙を許すことはできません。
「免状不実記載」という言い方はものものしいですが、私たちが引っ越した時に住所変更を後回しにすることなどよくあることです。

またDVから逃れるなどのさまざまな事情により、身分証の記載とは異なる場所で生活せざるを得ない人はたくさんいます。女性の問題に取り組む私たちにとっては、とても他人事ではないのです。こんなことで、家宅捜索をされ、毛髪の押収や指紋の採取、DNA鑑定を要求してくるなど、女性問題だけでなく社会運動に関わる私たち一人ひとりにとっても看過することはできません。

 個人の尊厳を踏みにじる執拗で悪質な捜索は、国家の威信をかけたオリンピック・パラリンピック開催に、反対の声を上げるものたちを萎縮させ、運動を潰すための弾圧ではないでしょうか。
 オリンピック・パラリンピックは「復興五輪」と位置付け、福島原発事故の惨状を覆い隠し、さらに開催費3兆円を超える多額の税金をかけ、自然・環境破壊、野宿者を排除して、生活の場を奪い、行政による監視機能を強化するなど様々な問題を浮き彫りにしています。

 今回の家宅捜索は、そうした問題に目を向け、声をあげ、反対するものたちを封じ込めようとする国・警察の暴力性を剥き出しにしました。
 家宅捜索を強行した警視庁公安、令状を発布した東京地方裁判所に強く抗議します。

           ふぇみん婦人民主クラブ
           〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-31-18


世に倦む日日 @yoniumuhibi 日本の感染隠蔽を見抜いているWHO

2020年03月05日 | 犯罪
「日本の感染隠蔽を見抜いているWHO - 中国提供の検査キットは何処」をアップしました。https://critic20.exblog.jp/30785272/

あの専門家会議の「今後1-2週間が瀬戸際」という話、いったいどういう科学的根拠に基づいた判断だったんだろう。よく考えてみれば、何も説明されてない。ただ単に、安倍晋三が「一斉休校」を言ってリーダーシップを誇示したいから、茶坊主が忖度してそのお膳立てをしてやったというだけじゃないか。

「日本、新型肺炎を隠蔽…韓国より感染者数多い可能性」 韓国の国民健康保険公団理事長が発言。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200304-00000003-cnippou-kr … 当たっている。そのとおりだ。金容益の指摘は正しい。日本は検査をやってないから感染者数が少ないだけ。いずれ市中感染を放置したツケを払うときが来る。

「15万円どうぞ 発熱申告に報奨金 湖北省」。https://news.livedoor.com/article/detail/17902759/ … これ見て欲しいんだけど、中国では、希望者全員どころじゃなく、希望しない者まで検査を受けられて、病院に来て検査受けたら報奨金をもらえる。「熱があります」と言って検査受けたら陰性でも1万5千円。

いい記事、いい話ですね。中国、頑張っている。韓国とイランを助けている。新羅から唐へ来た詩人か。医療用のマスク、日本へも援助をお願いしたい。https://www.asahi.com/articles/ASN316DFYN31UHBI00Z.html …

為替が円高になっている。日経平均、大幅下落するかもしれない。https://finance.yahoo.co.jp

WHOが日本を「最大懸念国」の中に入れたのは、警告のメッセージだよね。隠蔽していることを知っていて、そういう姑息な真似はやめろと言っているわけだ。真面目に検査して感染拡大の防止をやれと。そうでないと隠蔽下で感染拡大が広がって、日本が湖北省化して、東京五輪が吹っ飛ぶぞと。

例によって、ランサーズとバカ左翼とが、上昌広と岡田晴恵に「陰謀論」のレッテルを貼って袋叩きしているが、それなら、何で厚労省・感染研が1日1000件のPCR検査能力のままなのか、それを説明してもらわないとな。ウィルス分離してから1か月以上経っている。韓国は1日1万3千件。

中国から寄贈されたPCR検査キット1万2500個を使ってないということは、検査ができない理由はキット不足ではないということだ。他に理由がある。それを説明しているのは、上昌広(簡易キット利権論)と岡田晴恵(論文データ独占論)。他にあるなら、誰か説明しろよ。「陰謀論」叩きする前に。

今夜もずっとテレビはPCR検査の話ばかりだった。検査能力がないから検査はできないという話ばかり。ウソばかり言って刷り込んでいる。中国から無償提供された1万2500キットがあるよね。どこに隠してるんだ。1日1万2500件は検査できる。今の10倍はできる。https://twitter.com/CGTNOfficial/status/1231224986259484672 … https://twitter.com/CGTNOfficial/status/1231224986259484672


日本の感染隠蔽を見抜いているWHO - 中国提供の検査キットは何処 世に倦む日日

2020年03月05日 | 犯罪
日本の感染隠蔽を見抜いているWHO - 中国提供の検査キットは何処

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3月2日、WHOが声明を発表し、韓国、イタリア、イラン、日本の4か国を感染拡大の「最大の懸念国」として指定した。この名指しの意味はきわめて大きく、今後、日本を渡航禁止にしたり、日本からの入国を拒否する国が相次ぐことになる。

早速、インドは日本人に発給していた査証を無効にすると発表、上海市と北京市は日本からの渡航者を14日間隔離観察にすると決定した。他の国も倣うだろう。国内の日本人は全く気づいてないが、世界の中で日本は特別な「汚染国」になっていて、要注意のアンタッチャブルな存在になっている。

発表が報道された後、右翼がネットでこの指定を不服としてWHOを糾弾・罵倒する動きがあった。感染者の数だけを見ると、他の3か国と日本とでは桁が一つ違っていて、日本の感染状況はフランスやドイツより少し多いという程度であり、世界でも意外に感じた者は少なくなかっただろう。だが、WHOは日本の姑息な隠蔽工作を知っているのだ。


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日本が不当に検査をせず、感染の実態を正しく把握しようとせず、感染拡大防止の努力を怠っていることを、WHOはよく知っている。そして、公表された数値よりも実際にははるかに多い感染者が市中にいて、自由に徘徊していて、新たな感染者を増やしているという蔓延の事実を知っている。だから、警告とペナルティの意味もこめて、WHOは「最大懸念国」の中に日本を含めたのだろう。

この指定は、事実上、指定国からヒトを入国させてはいけないという勧告であり、パンデミックを防ぐためにはこの4か国を世界から隔離する必要があるという意味である。日本人は不満に思うかもしれないが、WHOのこの厳しい視線は、進藤奈邦子が2月中旬に来日したときから忠告が発され、伏線が張られていた。「WHOが最も注視しているのは中国ではなく日本」だと直言した事実を想起すべきである。進藤奈邦子はWHOのシニアアドバイザーの要職にあり、意思決定に関わる幹部の一人である。

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進藤奈邦子の目から見て、武漢で感染が発生し伝播した当初から、何も対策せず、必要な検査を行わず、国内感染実態を追跡・捕捉しようとしない日本の対応は、不審の極みに映っただろう。2009年の新型インフルエンザのときと全然違うじゃないかと思っただろうし、事態を放置し、隠蔽工作で凌いでいる元凶が安倍政権であることも察知し、テドロスら首脳陣に内々に進言していたに違いない。

何より、進藤奈邦子に日本から真実の情報を届け、日本の政府と専門家(御用医師)の出鱈目さに憤っている感染症研の関係者がいるはずだ。テドロスからすれば、先進国の中でもお手本となる高度な保健衛生体制と医療科学基盤を持つ日本こそが、率先して検査して実態把握に努め、このウィルス感染の研究分析をリードし、有効な知見と対策モデルを発信してもらいたかっただろう。日本にそういう役割を期待しただろう。だが、日本はWHOの期待とは全く裏腹に、検査を抑えて感染を隠蔽するという愚挙に出た。


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さて、中国から無償提供されたPCR検査キット1万2500セットはどうなったのだろう。加藤勝信が国会で答弁した日本の検査数は、2月26日が1061人、2月27日が1229人で、中国から寄贈されたPCR検査キット数の10分の1でしかない。中国からのPCR検査キットの提供の事実は、日本のテレビ報道は口を閉ざして禁句にしている。

この事実を最初にリークしたのは、2月17日のプライムニュースの生放送での小池百合子だった。2月25日に毎日が記事にしている。キット不足で検査ができないという日本の窮状を見かねて、中国政府が厚意で手持ちの検査キットを回してくれた。送付先は国立感染症研で2月14日に届けられている。

そこからすでに2週間以上経っているが、このロシュ製の1万2500キットが活用されている気配がない。国会で質問を受けた加藤勝信は、1分半の間答弁を沈黙したまま真相を語らなかった。この事実こそが、国産キットを無理やり使おうとする政府の不作為と隠蔽の証明ではないか。


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このところ、上昌広と岡田晴恵に対する右翼(ランサーズ)の猛攻が凄まじく、それに左翼の一部(しばき隊)が乗っかって挟み撃ちのネットリンチ状態になっている。例によって「陰謀論者」というレッテル貼りの非難に血道を上げている。PCR検査を政府がなぜ押さえ込んでいるかの疑問について、これまでのところ理由づけをして説明したのはこの二人だけである。

上昌広によれば、感染症研が政府から補助金を受けて新簡易キットを開発中であり、大量に民間で検査する段階ではこれを標準で使いたいため、邪魔なロシュ製を故意に排除しているのだと言う。岡田晴恵によれば、新型コロナウィルス感染症について論文を書くため、黒幕の感染症研専門家が症例等のデータを独占して、「相談センター」と「帰国者・接触者外来」の関所で一切を管理し、検査数を押さえ込んでいるのだと言う。私自身は、上昌広の説明が説得的で腑に落ちる。安倍晋三の会見内容とも符牒が合う。感染症研が簡易PCRキットを開発するまで、電話縛りと門前払いを続けるのだろう。


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ネットでもマスコミでも、検査を絞り込む政府の方針を支持する声が急に増えてきた。しばき隊が上昌広と岡田晴恵を叩き、どうやら共産党もその言論工作に一枚噛んでいるフシがある。最近のマスコミとネットの言論でコンセンサスになっているのは、症状の重い患者だけ検査を受けさせるべきとか、ハイリスクの患者だけに検査を絞るべきだという主張である。他ならぬ岡田晴恵と大谷義夫がこの言説に追随していて、希望者には全員検査を受けさせるべきだという声は国内に全くない。

そうした主張の根拠として、希望者に全員検査を受けさせたら病院がパンクするだとか、院内感染を惹き起こしてしまうという話がある。だが、よく考えないといけないが、院内感染を恐れるのは、病院に行く患者も同じことだ。外来を訪れるのは勇気の要る行為で、気軽にできることではない。費用もかかるし、時間を割かないといけない。それを押しても病院へ駆け込むのは、命の危険があるからと、家族にうつしたくないからである。


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自覚症状のない者が遊び半分で病院に行くことはない。スリカエてはいけない。不安を解消するのが検査の目的ではないという説明は、さらに間違っていて、問題の本質を歪めている。不安なしに病院へ行く者はいない。上昌広が言っているように、医療の基本は早期発見・早期治療である。

検査は重症者の確定診断のためのものなどと、一体いつから定義が決まったのだろう。この感染症については、早期発見・早期隔離しか対策法がなく、感染拡大を止める手段がない。だから、中国も韓国もその原則に従って対策している。中国は大胆かつ強烈にそれをやり、湖北省以外の地域では成果を上げる進行となった。

中国の湖北省では、発熱を自ら申告したら1万元(15万円)報奨金が出る。発熱を申告して検査を受け、陽性が出た者には1万元。「感染の可能性がある」として検査を受け、陰性になった者でも1千元(1万5千円)をもらえる。この日本との違いは何だろうか。日本は病院に来るなと言い、検査は重症者の確定診断のためだと言い、ひたすら自力で治すように指導する。


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中国では、自宅に籠もっている者を検査に来いと促し、そのために報奨金を出す。政府が受診者にお金を渡して検査を受けさせている。それは、とにかく検査させて感染者をあぶり出すためだ。感染の連鎖を止めるためだ。日本もこうした積極策に転じるべきである。岡田晴恵が言っているように、町のクリニックの駐車場にテントかプレハブを置き、無論、政府が費用全額を拠出してだが、そこに「発熱外来」を仮設し、全身防護の医師・看護師・事務が対応すればよいのである。国難の事態なのだから、それくらいやるのが当然ではないか。

そして、陽性反応者はすぐに隔離するのであり、隔離療養施設を大規模に準備すればよいのである。軽症者なのだから、病院に収容するのではなく、今回の影響で空室で赤字になったホテルを使えばよい。ホテルの部屋が埋まれば、空っぽになった学校の教室を使えばいい。隔離者を世話する食費や人件費は政府が面倒を見るのだ。仕事のなくなった観光業等の関係者をニューディール的に政府雇用して、臨時のサナトリウム職員にすればよいではないか。一石二鳥。

そうすれば、感染者をしらみつぶしに発見して隔離し、感染の連鎖を強力に止めることができ、家族への感染も防ぐことができる。大量の感染データを収集分析して研究と治療薬開発に役立てることができる。生活支援・休業補償等と合わせて、新型コロナウィルス対策に1兆円でも2兆円でも予算を使えばいい。
財源がないのなら、イージスアショアとF35をキャンセルし、辺野古基地の埋め立て工事を中止して捻出すればいい。何でもできるはずだ。

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by yoniumuhibi | 2020-03-04 23:30 | Comments(2)
Commented by mori at 2020-03-04 20:31 x
ステロイド吸入喘息薬シクレソニド(商品名オルベスコ)が非常に効果があったというニュースは、かなり明るい兆しを感じました。酸素吸入まで行った中程度の患者や高齢者の患者に効いたというのは、とてもポジティブな要素です。今後の現場での利用が広がるように政府は積極的に支援してほしいところです。研究の蓄積と実際の使用例が増えてくれば、あとは軽症から中程度のうちに検査(PCR及びCT)できる体制が整うだけでCOVID-19に対する身構えが出来てくることになりましょう。
軽症から中程度のコロナ疑いの患者に対する検査が今後本当に行われるならばの話ですが。

Commented by ann at 2020-03-04 23:30 x
ライブハウス関連の感染者である京都の50代の女性、2月15日(土)16日(日)とライブハウスに行かれたようです。平日は派遣社員として信金で仕事、驚いたのは平日に20時から24時くらいまでマクドナルドでアルバイト(ダブルワーク)されている日があることです。2月の後半2週間の間にバイトは3回くらいされていたようです。
この女性は医療機関に何回かかかって、調子がよくない中でのダブルワーク。医療機関も受診したようですが、結局ライブハウスの情報が出て、大阪府の相談センターに電話して、大阪から京都へ話があって、ようやく検査ができたようでした。

安部は日本の数字を抑えれば五輪開催できると思ってるのかもしれませんが、仮にごまかしたところで、世界で感染が広まっていれば五輪は開けません。選手村で感染が広まりますからね。
これから、アメリカはひどいことになるでしょう。一気に感染者が増えます。