goo blog サービス終了のお知らせ 

詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

バラード

2008年02月28日 | 日記
ヤケ酒を飲んで
市営グランドの柵を乗り越えたら
そこは満天の星々
ぼくだけの舞台だった
なにひとつ歌の聞こえてこない

寝そべって見上げれば
まるで円形競技場みたいな市営グランド
昼間の遠い喚声はもう遠い過去のこと
君と別れてきた街の雑踏も
まるでいまでは海底の葬送

寺山修司の未発表の短歌が見つかったとか

2008年02月28日 | 日記
寺山修司くらいからが同時代の作家という印象だ。彼の本を読み出してから、間もなく亡くなってしまったけれども。
彼の戯曲とラジオ・テレビ脚本だけはその全部を読めなかったが、特に印象に残っている作品はー競馬についてのエッセーや、同じく前衛歌人の塚本邦雄とのやり取り「水銀伝説」が面白かった。初期の短歌もいいが、晩年の作品も好きだ。
 
  海を知らぬ少女の前に麦藁帽の
  われは両手をひろげていたり

  マッチ擦るつかのま海に霧ふかし
  身捨つるほどの祖国はありや

  黒人に生まれざるゆえあこがれき
  野生の汽罐車、オリーブ、河など

  わが捨てし言葉はだれか見出さむ
  浮巣の日ざし流さるる川

  ピーナッツをさみしき馬に食わせつつ
  いかなる明日も貯えはせず

  大いなる夏のバケツにうかべくる
  わがアメリカと蝶ほどの夢

  麻薬中毒重婚浮浪不法所持
  サイコロ賭博われのブルース