果報は寝て待て!

浮世は疲れることばかり…
いそがず,あせらず,のんびりいきましょう。

篤姫(第39回)

2008年09月29日 | 大河ドラマ
今回の篤姫は,時の権力争いの愚かさ,そして権力の板挟みに苦しむ管理職の苦しさというものを,自然に表していたと思います。
ちょうど幕府が自民党,朝廷が民主党のような感じでしょうか?
(まあ,民主党がそんなに偉いとは思えませんが…)

まあ,それはそれとして,薩英戦争や下関戦争といった,幕末におけるプチ世界大戦は,日本の,その後の攘夷に対する考え方に大きな影響を及ぼした事件となりました。
日本という国はいつの時代も「神風」の存在を信じています。
その「神風」が吹くまで,いくつもの命が失われてもそれは「尊い犠牲」であり,無駄死にということはあり得ないことになっているようです。
ただ,それは権力者が大量殺戮をし,またはさせることを正当化するための方便に過ぎません。

本当であれば,そのような悲劇を回避することを願っていた将軍家茂や小松帯刀の思いは,儚く踏みにじられてしまいました。
薩英戦争で失われた民の命は,後の明治維新の踏み台となったのかもしれませんが,それにしても「なにかあってからでなければわからない」人類の歴史というのは,これからも繰り返されていくことでしょう。

ちなみに,堀北和宮からビューネ家茂に,とうとう「わたしをギュギュっとしてください!」発言が飛び出しましたね!
よく天璋院からビューネ君を奪還したと褒めてあげたいところです
来週は,ギュギュっとした成果が現れそうですね。
ではまた!


仙巌園

2008年09月27日 | 旅日記,郷土の歴史
(鹿児島の旅の写真から)

島津藩主の別邸「仙巌園」。



350年もの歴史を持つこの庭園は,現在もなお鹿児島の重要な観光の名所として親しまれています。




敷地は思ったより広く,敷地内には幕末に使用された大砲なども展示されていました。



おもしろい形のオブジェ?




島津公のお屋敷。
城も質素だったこともあり,お屋敷も思ったより質素なものでした。




敷地内の茶店では名物「両棒餅」(じゃんぼもち)が売られていました。
食感的には粘りのないみたらし団子のような感じでした。

仙巌園の公式HPはこちらから

露天風呂から桜島

2008年09月24日 | 旅日記,郷土の歴史
私が鹿児島に滞在した際に利用した「城山観光ホテル」は,かつては鹿児島城があった現在の「城山」に位置するホテルで,その名の通り小高い山の上に存在するため,鹿児島の景観を一望できる点で,鹿児島市内における他のホテルに対し大きなアドバンテージとなっているものと思われます。
館内もやたら広く,東京で言えばフォーシーズンホテルみたいな感じでしょうか。

このホテルには,市内,桜島を一望できる露天風呂がありました。
せっかくなので日が暮れる前に露天風呂から見える桜島を撮影してみました。
日が沈むと,街の明かりがまたいい感じなのですが,その代わり桜島は闇の中に消えてしまうのは残念でしたが,ちょうど客も少なく,優雅に露天風呂を楽しむことができました。

城山観光ホテルの公式HPはこちらから

篤姫(第38回)

2008年09月22日 | 大河ドラマ
今回の篤姫は,話はいろいろとあったのですが,いまいちコメントに苦しむような内容ばかりでした。

最近,毎回登場する勝麟太郎大先生。
先週は,小松帯刀と会って開口一番薩摩の文句を放ち,あっという間に帯刀を説き伏せ感服させました。
今回は,唐突に「春嶽サマの紹介」ということで現れた坂本龍馬を,勝先生はまたもやあっという間に説き伏せました。
前に何かの時代劇でも,「場合によっては斬る」という前ふりで登場した龍馬を勝が説き伏せたシーンがあったと思いますが,今回はまた,配役が配役なだけに,また新鮮な感…というか違和感がありました。
やたら頭のでかい北大路・勝先生と比べ,玉木・龍馬のなんと頭の小さいこと!
あんなにイケメンなのになぜか馬鹿っぽく感じる龍馬は初めてです。
でも,初めてのウイスキーの飲みっぷりは,さすが土佐人でした

今回のメインテーマは,嫁姑のお話のはずなのですが,私から言わせてもらえば,天璋院サマは,義息のビューネ家茂君に入れ込みすぎだし,ビューネ君はあいかわらずマザコンだし,堀北・和宮の天璋院に対する宣戦布告は当然だと思います。
ビューネ君の京への旅立ちの際の,母と嫁との贈り物合戦は,もはや嫁姑ではなく,恋のライバルのそれです!
義母上がお若いのは考えものですねぇ…

というわけでまた来週!


知覧特攻平和会館

2008年09月20日 | 旅日記,郷土の歴史

本日,フジテレビで「なでしこ隊・少女達だけが見た特攻隊・封印された23日間」というドラマが放映されました。
タイトルどおり,特攻隊の奉仕を命じられた女学生達の回想をもとに作られたドキュメンタリードラマですが,ちょうど私も,先日鹿児島を旅した際,この舞台となった知覧町の「知覧特攻平和会館」を訪れましたので,少しばかりコメントします。



建物の周辺は平和公園として整備され,数々の戦闘機のレプリカが何機かディスプレイされていました。
建物の中には,特攻隊に関する無数の資料が展示され,特に目を引いたのは,特攻隊員一人一人の写真や遺書でした。
「必沈」とか「轟沈」などといった敵の殲滅を願った遺書もあれば,「先立つ不幸をお許し下さい」といった,大切な人に宛てたものもありました。
特攻隊員達の字がとても達筆だったことにも驚かされました。



戦争末期には,アメリカも日本の特攻作戦の攻略法を見出しており,実際に敵艦に特攻を果たした成功率は2%であったと,本日のドラマで語られていました。
軍神と讃えられた特攻隊員…しかし,記念会館に残された遺書に見えるのは「神」でもなく,まぎれもない「人間」の記憶でした。
彼らの記憶は,今回のドラマに登場した「なでしこ隊」の女学生達,そして特攻隊員たちの母代わりとなった食堂のおかみさんによって語り継がれ,現在ではこの知覧平和記念会館を通して我々も彼らの記憶に触れることができます。

平和なこの時代に生まれた私たち…
日頃忘れかけている平和というものの素晴らしさを認識し,守り続けていく責務があるのだとあらためて感じさせられました。


石橋記念公園

2008年09月17日 | 旅日記,郷土の歴史
この橋,江戸末期にかけられた石橋のようですが,大河「篤姫」でも何度か行列がこの橋の上を渡るシーンが映し出されたのを記憶しております。
この「西田橋」は,薩摩の城下町への玄関。
当時としては珍しいアーチ式石橋として肥後の石工・岩永三五郎によって築かれたとのこと。
現在では,この周囲は石橋記念公園として整備され,私が訪れたときには近所の幼稚園の子供たちが,橋下の川で水遊びをしていました。
本来の用途としての役目を終えた西田橋は,市民の憩いの場として愛されています。


篤姫(第37回)

2008年09月15日 | 大河ドラマ
今回は会見三昧の話に仕上がっていましたが,「微妙な空気の会見」や「心温まる会見」などバラエティに富んでいました。

まず,朝廷勅使と幕府との会見は,襖の向こうに薩摩の刃が光っている緊迫した会見でした。
あのまま,幕府が要求を呑まず,幕府の交渉役が大久保らに斬られていたら,圧倒的に朝廷・薩摩が不利な状況に追い込まれ,歴史は微妙に変わってしまったかもしれませんね。

次に,久光公と天璋院の会見は,これまた微妙な会見でした。
前藩主・島津斉彬公は,ある意味堂々たるタヌキだったのに対し,このドラマにおける久光公は,姑息なタヌキとして,あまりにも小人物に描かれている嫌いがあります。
この天璋院との会見でも,正義と称する悪丸出しの姑息な発言に,天璋院からも「二度と会うことはない」宣言をされるほどでした。

薩摩のやり方に悩む小松帯刀は,後日,勝先生に出会い,「力」ではなく「心」による対話の重要さを解かれ,帯刀サマの悩みはまさに一刀両断されました。
彼らが会ってわずか2分程度で心の友となるのが,ある意味すごいドラマでした。
それにしても帯刀サマ,あまりにも簡単に「お言葉,心にしみました」ね…
勝先生恐るべし…

そしていよいよ天璋院と帯刀サマの会見。
今となっては敵同士の幕府と薩摩。
しかし,昔の友は,今も友でした。
天璋院の心の強さ,帯刀の優しさは,共に桜島を眺めていたときと何ら変わらないものでした。
過激な者達でひしめく薩摩の中にも,未だに帯刀という優しさを持った友が存在していることを信じ,天璋院は帯刀に薩摩の未来を託しました。
プラトニックな二人…なんかいい感じでした。

そんないいムードで終わった今回の天璋院と帯刀だったのに対し,生麦事件を機に早くも…

というわけでまた来週

天文館むじゃき

2008年09月13日 | 旅日記,郷土の歴史
鹿児島では,いろんなものを食して参りました。

鹿児島の飲食街といえば天文館商店街。
天文館といえば,「白熊」と称するかき氷で全国的に有名な「天文館むじゃき」を押さえなくてはなりません!

というわけで,ワタシも本場「むじゃき」の「白熊」を試してきました。



入口には巨大なシロクマが鎮座し,客を迎えてくれます。
ビル1棟が「むじゃき」の店舗であり,そのうち1階がかき氷などの軽食コーナーのようです。
もともとこの店は,かき氷専門店というよりは,大衆食堂が主だったのではという感じを受けました。



そしてこれ↑が「白熊」!(¥683)
練乳氷に様々なフルーツがトッピングされ,見る角度によっては,まさに白熊に見えなくはありません。
氷はさらさらしており,練乳も,強い甘味が好きな鹿児島人仕様で甘ったるいのかと思いきや,思ったよりさっぱりした甘さでした。
大きさはさすがに巨大だったので,とりあえず妻と二人で一個だけ注文してみました。
はじめのうちは美味い美味いと食べていたのですが,後半戦になってくるとさすがに苦しくなり,最後のころには「試練」と化しました

余談ですが,上写真でかき氷とともに変なものが写っているかと思います…



彼は妻の使い魔で,我が家では「ウシトヨ」と呼んでいます。
我が家に生息しているぬいぐるみの中で,コンパクトな部類に入るため,今回の旅に連れてきた次第です。
背後に妻の手が写っていますが,その大きさから総合的に比較すれば,上の「白熊」の巨大さが想像できるかと思います。

ちなみに全く「天文館むじゃき」とは関係ありませんが,我が家に生息しているリラックマには「クマトヨ」,コリラックマには「クマチヨ」などとそれぞれ名前が付いており,「ウシトヨ」は牛ガラのリラックマなのでそう呼んでいます。
さらに彼らの名前の由来をいえば,彼らが我が家にやってきた当時の大河ドラマ「功名が辻」の「一豊」と「千代」がもとになっています。

今後,鹿児島のレポートの中に,たびたびウシトヨくんが登場するかもしれませんが,気にしないで下さい

「天文館むじゃき」の公式HPはこちらから



篤姫(第36回)

2008年09月08日 | 大河ドラマ
薩摩への旅行から帰って参りました!
幕末から明治初期にかけての薩摩の技術力というものは,当時の日本の水準から見ると相当なレベルに達していたのだとあらためて認識しました。

さて,今回の「篤姫」はなかなか切ない話でした。
実家・薩摩が兵を率いて京に上っているという情報は,天璋院を快く思っていない大奥,幕閣の者達にとって,天璋院を攻撃する強力なネタになりました。
姑や京方の挟み撃ちだけでなく,将軍家茂の信頼も失いつつある中,天璋院の採った行動は,思い出深い薩摩の品々を炎の中に放り込み,薩摩と決別することでした。
天璋院が形見の薩摩焼や薩摩切子を涙ながらに火にくべる姿に,さすがの姑や京方の皆様も心動かされたかもしれません。

それにしても,決死の覚悟で京に上った島津久光公に対し,何ができると言わんばかりの岩倉具視のイヤミな嘲笑に,ようやく久光公は,先週西郷ドンから「時期尚早」と言われた意味がわかったのではないのでしょうか。
ここで今回の有馬新七たちの突出が無ければ,久光公はホントに道化と化すところでした。
薩摩志士同士で斬り合うこととなった寺田家事件…ある意味,なんと無駄な殺戮劇なんだろうとも思いましたが,有馬らの死がなければ,薩摩の台頭はこの場で途絶えていたかもしれませんね。
というわけで,今回は「突っ込みネタ」には乏しい回でしたが,日本史的に面白い話だったと思います。

というわけでまた来週!

鹿児島に行ってきます!

2008年09月04日 | 雑談
本日から6日まで,生まれて初めての鹿児島に行ってきます!
白熊食って,黒豚食って,魚食って,焼酎飲むことが主な目的です。
篤姫関連史跡も見れればいいですね。
ちょうど鹿児島は晴れるみたいなので,夜には星も見えるかな?
というわけで,楽しんできます

劇場版「空の境界」<矛盾螺旋>

2008年09月02日 | TV番組,アニメ,ゲーム
今週は遅めの夏休みをいただいており,早速昨日は朝からタイトル標記のアニメ映画を見に行ってきました。

空の境界」は,講談社文庫から出ている同名の小説で,全7話構成のうち,今回の<矛盾螺旋>は第5話にあたるものです。
原作でも私はこの<矛盾螺旋>の回は最ものめり込んで読んだ部分でした。
これまで,小説や漫画で原作のある作品がアニメ化されると,予算や時間的制約で,見るに堪えない作品ができあがってくることが多かったように思えますが,今回の<矛盾螺旋>は原作を損なうことなく非常に良くできた映画に仕上がっていたというのが素直な感想です。

「母親を殺した」という一人の少年・臙条巴が,行く先もない自分と自らの存在意義に葛藤する中,主人公・両儀式や黒桐幹也に出会うことにより,家族が幸せだった頃の自分を取り戻し,そして今の自分は魔術師によって作り出された「人形」であることを知るが…
この映画は,話の性質上,本編通して相当グロいシーンが多々ありますが,それを差し引いても,映画を見終わったあとに,あらためて「家族というものはかけがえのないものなのだ」という気持ちにさせられる映画でした。
両儀式が白の着物姿で日本刀を手に戦う超人的アクションシーンも一見の価値有りです!

ちなみに,この原作,実は読み始めたのはつい2ヶ月ほど前からで,これまで4話まで劇場化されていることを知ったのもつい最近でした。
もっと早く知っていれば前4作も見に行っていたかもしれません…

「空の境界」公式ホームページはこちらから

篤姫(第35回)

2008年09月01日 | 大河ドラマ

今回は宮サマお付きのキョーレツおばさま:庭田サマが,ある意味いい感じでスベりまくっていてよかったですね!

<庭田語録その1>
宮サマ相手にずけずけともの申す滝山サマ。
その滝山サマに対し,いくら相手が武家だからといって,わざわざ「ずけずけ」を「ぶけぶけ」に変換することはないでしょう…
滝山サマだけでなく,周囲の宮サマ親衛隊たちまで失笑していました(勧行院サマはすごく困ってましたし…

<庭田語録その2>
将軍の夜のお渡りに相手にされず,さらに懐剣疑惑までかけられかわいそうな宮サマ。
そんなかわいそうな宮サマに対し,庭田サマの心温まる一言。
「代われるものなら代わってさしあげたい…」
周囲の宮サマ親衛隊の皆様はみな凍りつきました
その中で,命知らずの女御が,「それはご無理」の痛恨の一言!
それを聞いた庭田サマのお顔は,まるでメドゥーサのようでした

ずけずけといえば,島帰りの西郷ドンも,久光公をジゴロ呼ばわりする大胆さ!
後で控えている小松サマや大久保サンは冷や汗タラタラものでした
さすが,一度日本の裏表を見せられ,落ちるところまで落とされた男の眼力は違いますね。

今回は,本当は,ビューネ家茂と宮サマのロマンスがメインのはずなのに,全然関係ないところで楽しませてもらいました。
今後は宮サマからビューネ家茂を「わたしとググッとしてください!」と迫ってもらいたいものです!

次回は,もうちょっと玉木龍馬の出番があるかなぁ?

ではまた