今回は,真田幸村オンステージでしたが,内容的にはどうでもいい内容のように思えました…
要約すれば,生き延びるためには手段を選ばなかった真田一族が,損得無しに行動する上杉に共感するといった話。
以前,御館の乱あたりで似たような話があったように思いますが,今回は,それに真田幸村がくっついて,同じように兼続が笑顔で説得し何とかしてしまうといった,戦国の話では考えにくい話でした。
まあ,東幹久氏と城田優氏の槍での決闘シーンは,面白く見させてもらいました。
どう見ても,長さの違う槍と棍との決闘…
天下の名雄・真田幸村に棍で勝ってしまう泉沢サマって,そんなにすごい侍だったのでしょうか?
それにしても,最近春日山には,三成といい幸村といい,人格的におかしい人物ばかり訪れているような気がしてなりません。
いくら切れ者でも,会社には置いておきなくない人物は今の時代にもいるかと思いますが,このドラマの三成と幸村は典型です。
(さらに言えば,こんな上司いらない→上杉景勝)
なお,さらにどうでもいい話として,兼続に自分たちより若い義母ができたこと,そして初音が兼続に絡んで見せたこと,…本当にどうでもいい話です。
今回のブログは,いつも以上にどうでもいいブログになってしまいました。
というわけでまた来週
なんとしてでも兼続と三成を関係させようと,相当苦慮しておられるようで,登場人物は,例によって通常では考えられない行動をとりまくっているように思われました。
【ありえない場面①】
まず,番組が始まってすぐ,三成が兼続に対しアホウ呼ばわりし,秀吉は三成に「頭を冷やせ」と言って外に追い出し,秀吉は兼続に昔話を始めました。
しかし,この場面,秀吉と兼続が個人的にどこかの茶室で二人で会見しているならいざ知らず,宴会の主催である景勝を一人ほったらかしておいて,主賓が一家老に張り付いて飲んでいるというのは,接待としていかがなものでしょう?
あまり映っていませんでしたが,この間の景勝の相手は誰かがしていたのでしょうか?
ちなみに,景勝が何か話そうとして話さず,会場一同がズッコケた場面は愉快でした。
【ありえない(?)場面②】
友人のいない三成の唯一の友達(?)のような存在の初音ちゃん。
「これから行かねばならない場所がある…真田庄…」と言っていましたが,先週同じようなことを兼続か誰かに言って,すでにこの地にはいないものかと思いましたが,まだいたのか,あんた…
【ありえない場面③】
秀吉の懐刀ともいうべき三成が,「お忍び」で越後の直江邸に現れました。兼続の存在が気になって,わざわざ直江邸まで来たのは何となく理解できるのでしょうが,正直,どういう「名目」でここまで来たのか不明です。
兼続が戻ってくるまで,上田衆の者達が三成の相手をし,ことごとく玉砕していましたが,話の内容からも,少なくとも何らかの密命をもって越後を探りに来たとも思えず,本当に興味本位で遊びに来たとしか思えません。
現在は,諸国の「挨拶回り」で忙しいはずの秀吉。
そのような時期に,三成の「長期休暇」を秀吉が許すというのはあまり考えられないのですが…
ひょっとすると裏に,「直江家の美人奥方」の情報収集の密命を受けていたのか?
ちなみにワタシは,三成のヘアースタイルより,パパイヤの頭の方がモテる気がします。
【ありえない場面④】
直江邸にようやく帰ってきた兼続。
そこには散々待たされて痺れを切らし,今にも帰ろうとする三成の姿が…
今夜は泊まるように説得する兼続とお船。
そこに現れた,採り立て野菜を運んできた村人たち。
ここは,村人たちを待たせ,何としてでも客人・三成を必死で説得することが兼続の礼儀かと思われますが,兼続は三成をほったらかし,村人とのトークに集中し,三成の姿は眼中にありませんでした。
ワタシがこの場の三成だったら,間違いなく更に機嫌を悪くして,早々に帰ったことでしょう。
そんなこんなで「無理矢理」友人となった兼続と三成…
これからどうなっていくことやら…
というわけで,今回はこの辺で
前回からいきなり3年が経過した天地人…
本能寺以来,生死不明だった初音ちゃんが突然兼続のもとへ現れました。
今さら何しにやってきたのかと思いきや,兼続に対し,いきなり「忍法好きかも宣言の術」をかます初音!
今までずっと信長サマに心酔していた彼女が,いざ信長サマ死んでしまったら,「そういえば,あの男がいたわね」的に兼続に乗換というのが気に入らないですね。
というか,何で兼続…??やっぱり妻夫木クンだから??
パパイヤではダメですか!!?
ところで,今回のメインである秀吉と景勝との会見ですが,秀吉は,これまで会ったこともない兼続の仲間たちの顔と名前をしっかり一致させて挨拶していました。
写真というものもないこの時代,よほど精巧な人相書か何かで予習でもしていたのでしょうか?
そして,大切な会見とはいえ全くしゃべらない景勝って,いくらなんでもどうなのよ?と思いました。
あえて景勝は何も話さず,兼続がなんとかしようという作戦ではありましたが,三成が言うように,確かに兼続はでしゃばりすぎなのだと思います。
しかし,いくら命の恩人とはいえ,10年近く前に,しかもほんの少ししか顔を見ていない三成を,覚えていろという方が酷だと思いますが,三成はこれをいいことに,兼続を思いっきり阿呆呼ばわりしました。
三成にさんざんコケにされた兼続の運命はいかに…?
それではまた来週!
本能寺の変…
数多くの戦国時代劇において,この出来事は避けて通れない事件であります。
それ故,この事件をいかに描くかという命題は,ある意味脚本家にとっての宿命です。
今回の「天地人」における本能寺は,生き様を異にする二人の将・信長と謙信が,信長の臨終の瞬間に亜空間で対話するというこれまでのドラマではあまり見られない演出でした。
天運もあり,地の利もあった信長が,天下を目の前に敗北した原因は「人」の心を蔑ろにした結果であると,精神体の謙信は信長に対して語りました。
まあ,童話にある「北風と太陽」のような脚本だったと思います。
相容れない二人は,あの世で激論を交わしていることでしょう…
今まで,何のために信長にくっついていたかよくわからなかった初音ちゃんも,ようやくクノイチらしい活躍をしていました。
まさか明智光秀も初音ちゃんに殺された!?という展開になるのかと焦りましたが,さすがにそれはなかったので一安心しました。
とまあ,形式的に今回の本能寺の感想を書きましたが,ぶっちゃけ,このドラマ,織田信長は必要なかったと思います。
「義」の必要性や,兼続と三成との接点を無理矢理付けるために信長が必要であったなら,別な方法でも良かったはずです。
次回からは信長に代わって秀吉がネックになってくることでしょう。
さすがにこのドラマ,「秀吉は必要ない」とは言えませんね。
というわけでまた来週!
GWもあっという間に過ぎていきました…
結局,休み中は行楽地にも行かず,軽く買い出しに出かけた以外は,ほとんど家でゴロゴロしていました
ところで,先日,「梶浦由記」氏のプロデュースする「kalafina」のアルバムを購入したところ,予想以上に素晴らしかったため,楽譜がないか探していたのですが,GWに買い出しに出かけた際,久しぶりに楽器屋にふらっと立ち寄ったところ,「梶浦由記作品集」なるピアノスコアを発見し,思わず衝動買いしてしまいました!
私はピアノは弾けませんが,アコギで適当にジャガジャガする程度ならなんとか…
我が家にしばらく封印されていたヤマハのサイレントギターを引っ張り出し,久しぶりに一人で弾き語りの練習に明け暮れていました。
ワタシがギターを始めたのは社会人になってからでした。
なんとなく始めたものだったので,バリバリ弾けるわけではありませんが,ギターはジャガジャガ弾いて歌っているだけで自己満足に浸れるのがよいですね。
特にサイレントギターは,騒音に神経質になることがないので,好きなときに弾けるのがGOODです。
いつの日か,人前で満足に演奏できるようになりたいものです…
少ないエキストラでいかに戦闘を派手に見せるかという点においては,この番組はこれまで,かなりご苦労されているように見受けられましたが,今回はCGによりうまくいったのではないでしょうか?
それにしても,魚津城の窮地を,またもや兼続の奇策で無事救うことになるのかと期待して見ていた今回の「義の戦士たち」でしたが,何のことはない「魚津城の仲間たち見殺し作戦」だったことに結構がっかりしました。
まあ,それにより越後の脇腹をえぐっている信長の部隊をうまく引きずり込んだのは良かったのでしょうが,この作戦が功を奏するのは,引きずり込んだ部隊を「撃退」ではなく「全滅」に近いダメージを加えねば,本当に単なる「コウの取り合い」になるだけです。
(ちなみに,軍師というものは,碁を打ちながら戦略を考えるものなのでしょうか?魚津が今まさに瀕死状態という非常時であるというのに,上杉の家老たる者が碁盤と向き合ってぶつぶつ言っている様はあまり考えられません。)
さらに言えば,兼続が魚津城に侵入するにあたり,織田勢に気づかれぬように夜陰に乗じて海から上陸していましたが,上陸後,思いっきり織田の陣の中を通り過ぎていく兼続の奇行には,ワタクシひっくり返りそうになりました!
いったい何のために海路を取ったのでしょう?
そんなチンプンカンプンなご家老様から「魚津は捨て,降伏すべし」との命令を受けた吉江サマと安部殿…
これはある意味,屈辱的な命令であるのはわかります。
夜中に魚津城の軍勢が,首脳部含めて全員速やかに春日山に脱出でもしなければ,降伏=司令官クラスの命となるのは当然であり,それは吉江サマほか数名の首もしくは身柄を織田勢に引き渡すことに他なりません。
どうせ死ぬなら最後まで戦って死んでやると回答するのが普通の感覚でしょう。
ただ,戦わなければ死なずに済んだ一兵卒たちまで巻き込むことになってしまうのは,「義の戦士」としてどうかと思いました。
ここで兵力を無駄に消費するより,上杉本体に吸収,温存しておく方が今後のためになるでしょうに…
ここで吉江サマが「我らと共に残るべき者は残り,去りたい者は春日山に戻れ!」とでも号令をかけたのであれば,真の「義の戦士」として拍手したことでしょう。
最後に,お船が兼続に,自らの「御髪」を委ねておりましたが,これって,前のダンナが戦地に赴いたときにも渡してたのでしょうか?
と,そんな野暮な疑問をもって,今回は締めさせていただきます。
みなさま,よいGWを!