果報は寝て待て!

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いそがず,あせらず,のんびりいきましょう。

篤姫(第36回)

2008年09月08日 | 大河ドラマ
薩摩への旅行から帰って参りました!
幕末から明治初期にかけての薩摩の技術力というものは,当時の日本の水準から見ると相当なレベルに達していたのだとあらためて認識しました。

さて,今回の「篤姫」はなかなか切ない話でした。
実家・薩摩が兵を率いて京に上っているという情報は,天璋院を快く思っていない大奥,幕閣の者達にとって,天璋院を攻撃する強力なネタになりました。
姑や京方の挟み撃ちだけでなく,将軍家茂の信頼も失いつつある中,天璋院の採った行動は,思い出深い薩摩の品々を炎の中に放り込み,薩摩と決別することでした。
天璋院が形見の薩摩焼や薩摩切子を涙ながらに火にくべる姿に,さすがの姑や京方の皆様も心動かされたかもしれません。

それにしても,決死の覚悟で京に上った島津久光公に対し,何ができると言わんばかりの岩倉具視のイヤミな嘲笑に,ようやく久光公は,先週西郷ドンから「時期尚早」と言われた意味がわかったのではないのでしょうか。
ここで今回の有馬新七たちの突出が無ければ,久光公はホントに道化と化すところでした。
薩摩志士同士で斬り合うこととなった寺田家事件…ある意味,なんと無駄な殺戮劇なんだろうとも思いましたが,有馬らの死がなければ,薩摩の台頭はこの場で途絶えていたかもしれませんね。
というわけで,今回は「突っ込みネタ」には乏しい回でしたが,日本史的に面白い話だったと思います。

というわけでまた来週!


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