果報は寝て待て!

浮世は疲れることばかり…
いそがず,あせらず,のんびりいきましょう。

天地人(第39回)

2009年09月27日 | 写真とひとりごと

今回の天地人は、石田三成追悼記念番組と化していましたね。
小栗旬クンの株がバリバリ上がった感じがします。
それとともに初音ちゃんもどこぞやに去っていきました。
これであの不思議なクノイチを見ることもなくなることでしょう。

ただ、三成が罪人として晒されている中、福島正則が三成に酒を勧めに来ましたが、例によって実際にはありえませんね。
小早川なぞは、「申し開き」と称してわざわざ三成の前に現れましたが、まったく申し開きになっていませんでした。
その際、三成は、小早川に、兼続へ「われらの正義を後世に伝えよ」と伝言を託していましたが、さらに処刑される直前に、初音を見て「兼続に伝えよ」と声を高らめて同じようなことを言おうとしていたところから、やはり小早川を信じてはいなかったようですね。

ちなみにこのドラマ、生き残った諸将は福島と小早川しかいないのでは・・・と思わされるくらい関ヶ原の登場人物が少ないですね。
最後に三成の真意を知った福島正則ですが、このドラマにおいて福島は、まったく考えなしに行動し、結局家康のいいように操られるといった、本当に馬鹿みたいなキャラとして描かれていて、全国の福島正則ファンからは文句が来ているのではないかと心配しております。
(演じているのが石原良純氏というのがさらに輪をかけていますが・・・)

とりあえず小栗クン、お疲れ様でした!

というわけでまた来週


天地人(第38回)

2009年09月22日 | 大河ドラマ

大河の晩に富士の五合目まで星を見に行っていた関係で、アップが遅れましたが、ようやく関ヶ原を見ました!
良くも悪くもいわゆる関ヶ原でしたが、本来であれば西軍の内部分裂のシステムはあんなに簡単ではなく、家康の細やかな裏工作があったればこそだったのだと思いますが(特に毛利)、まあスポットライトは上地小早川に当てられていたということで、その他の諸将は簡略化というように割り切ることにします。

小早川への家康の使者があの遠山というのが、さらに小憎たらしさを醸し出しましたねぇ。こういう世渡り上手なのが長生きの秘訣なのでしょう。
それに対し、小早川説得のために、総大将三成が自ら小早川の陣に赴きましたが、総大将が本陣を離れるという信じられない暴挙は、演出のためとはいえ無謀としか言いようがありません。
まあ、小早川が三成になびかなかった理由を「関白に推挙する」との条件に求めた解釈は、おもしろい解釈だと思いました。
結局、この申し出に従い、関白にでもなっていた方が、小早川さんももう少し長生きできたかもしれませんね。

今回は兼続の出番はほとんどありませんでした。
西軍の敗退により、肩身の狭くなった上杉の動きが面白くなるのはこれからかもしれません。

ではまた


天地人(第37回)

2009年09月13日 | 大河ドラマ

関ヶ原の前哨戦、上杉征伐の話がメインであった今回の天地人。
前回も書きましたが、このあたりの話は、最近の戦国大河である「功名が辻」と比較すると、双方の陣営の利害がより詳しく理解できることでありましょう。

さすがに上杉家が主体の「天地人」では、「功名が辻」に描かれていなかった「直江状」や白河の防塁、及び妄想も含めた(笑)上杉の戦術が、詳しく描かれていましたが、逆に三成の挙兵に伴う諸将の妻たちを人質にした話や、家康が急遽引き返すことになったいわゆる「小山会議」の話はあっさりと流されてしまっていました。

功名が辻においては、山内一豊の妻・千代が三成の人質に連れて行かれそうになった際、家を焼き自害する勢いでまくし立てた話や、細川ガラシャが自ら命を絶った話、そして「小山会議」で一豊が、持てるもの全てを家康に捧げると豪語して諸将の結束を確固たるものとした逸話が描かれていました。

さて、今回のクライマックスで、上杉景勝は、引き返す徳川軍を追いませんでしたが、これを追っていたら時代の流れは変わっていたでしょうか?
といっても、北から最上、伊達が攻めてきている以上、あそこで徳川を追撃している余裕などそもそもなかったのではないかと思うのですが、いかがなものでしょう?

次回はいよいよ関ヶ原。
本ドラマ最大の見せ場がいかに描かれるのか、興味深々です


天地人(第36回)

2009年09月06日 | 大河ドラマ

ソニーのサポートに電話をした見た結果、私のVAIOは再起不能との診断がなされました。
さっそく新たなパソコンを新調しようかと思いましたが、間もなくWINDOWS7が発売されるこのタイミングで買うのもためらわれたため、当面の間は嫁サマのお古のLaVieでブログの更新です。
(「ペンティアムMプロセッサ」なんか久々の響きです

さて本題ですが、アップできなかった先週といい、今週といい、なんだか急に天地人が面白くなってきた感じがします。
個人的には、家康役の松方弘樹氏の、遠山の金さんバリのふてぶてしい演技が番組を引っ張っていっていると思います。
3年前の「功名が辻」では、家康はどちらかというと視聴者から見て「善」の印象を与える演出がされていましたが、今回の天地人では、攻められる上杉を主体にしなければならない関係上、三成が「善」、家康が「悪」としての構図で描かれており、こういう見方も面白いなと思って見ていました。
この観点からも、松方家康は単なるタヌキでなく、まさに恐怖の象徴です。
この調子で小山会議、関が原も盛り上がってもらいたいものです。
これまでダンマリだった景勝サマも、まれに発言すると貫禄がありますね。

ちなみに今回のラストで、私が嫁サマに、「きっとこのあと、『これが兼続と光成の今生の別れとなったのでした』ってくるぜ」と話していたら、見事にそのとおりのナレーションが流れて大笑いでした

というわけでまた来週!