いずれも,根本的には秀吉という専制者のわがままによって犠牲になった人たちといえるでしょう。
秀吉は,戦のない世の中,すなわち天下平定を第一に考えているようですが,一度権力に取り憑かれてしまった人間というものは,得てして「目の上のたんこぶ」を疎ましく思うもの。
利休もその一人として秀吉の逆鱗に触れたのでしょうが,実際にはこの利休という人物も,秀吉を利用してその世界に権勢を振るい,シロかクロかと言われたら,クロいことの方に手を染めることの方が多かったのではないかと思われ,排除されるべくして排除されたのだと思われます。
一方,人質として京に上らされることとなった景勝の正室・菊姫は,ある意味真の犠牲者といえましょう。
いくらお船が「私もお供つかまつります。」と言ったとしても,お船とダンナである兼続は基本的にラブラブ状態なのに,菊姫の方はダンナとうまくいっているのかイマイチ不明な状態。
菊姫が普通の人間なら,お船に対し,余計に嫉妬の念を抱くに違いありません。
そう。今の状況では,菊姫の置かれている「孤独」という精神的葛藤は全く変わりません。
今回のお船の同行は,ただ,「お船という道連れができた」という話に過ぎないように思えました。
そう思うと,お船は本当にマズ~な役を引き受けてしまい,気の毒以外の何ものでもありません。。。
ちなみに,徐々に石田三成の髪型がまともになってきているような気がします。
以前のあの髪型は,ワタシ的にはありえません。。。
というわけで,今回はこの辺で