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果報は寝て待て!

浮世は疲れることばかり…
いそがず,あせらず,のんびりいきましょう。

天地人(最終回)

2009年11月23日 | 大河ドラマ
とうとうこのドラマも今回が最終回となりました。
当ブログにおいてもこれまでさんざんに意見を述べさせていただき,最終回はいいかげんにまともに終わるのかとほのかな期待を持っておりましたが,やはり最終回も天地人は天地人でした・・・

通常い45分の放送時間を1時間15分に拡張した割には,その拡張30分くらいは兼続の回想昔話。
それも江戸城で下々の者が兼続に(そもそも兼続をろくに知らない者たちが,なんで「直江さま~」なのか??)昔話をせよと群がり,その上,敵地で堂々と石田三成を美化する話までするすさまじさ・・・
一歩間違えたらその場で上杉謀反容疑で現行犯逮捕です。
さらにあれだけ話したのだから,もしかすると今年は総集編は無しか?と思いきや,4夜連続でやるっぽいし,延長時間は本当に無駄な時間でした。
おかげでTBS21時からの「仁-JIN-」の最初15分を見損ねてしまいました

次に,内容面について順次述べます。

(景明クン死去について)
番組開始早々,やたら元気に走り回っていた景明クンが,次のシーンであっという間に成仏しました。
もともと身体が弱いという設定だったと思うのですが,死ぬ前の元気っぷりからは信じられません。
余韻を残す時間がなかったのか?
それこそ,無駄な回想シーンを削るべきでした。

(家康死去について)
生前,あれほど家康に敵意を剥き出しにしてきた兼続と,それを快く思っていなかった家康が,家康の臨終にあたり突然和解する不可解さ・・・
さらに家康は,兼続に対し,秀忠の父代わりになってくれと頼む始末・・・
譜代大名その他一門,いくらでも頼める人材はいると思うのですが,よほど信頼できる人間がいなかったのでしょうか。
いくら兼続が義の人であり,味方に付ければとはいえ,ここで兼続に秀忠の後見を依頼するような行動は,天下人の行動としてはありえません。

(越後への二人旅について)
これはうちの嫁サマからの指摘で,兼続とお船が越後の眺めの良い丘で,死んだ景明の位牌を出し,その位牌に越後の景色を拝ませていましたシーンがありましたが,以前に亡くなった娘二名の位牌は持ってきていなかったのでしょうか?
これでは二人の娘が浮かばれません
さらに余談で,「日が暮れるまでにここを越えれるかのう・・・」と難儀していた割には,あの丘で必要以上に時間を浪費していました。
あのままでは山を越える前に夜になり,遭難は免れません。

(兼続の最期について)
朗らかな陽気の昼下がり,縁側に座ってお茶を飲み,満足そうな笑みを浮かべて息絶える兼続・・・なんか以前どこかで見たような光景が・・・あれ,オヤジと同じ死に方じゃぁ・・・???
デジャブー効果を狙ったのか?はたまた死に方まで遺伝か??
ある意味天地人の真骨頂を見た気がします。

(上杉景勝サマについて)
本当にこのドラマ,景勝サマの存在が,最初から最後まで空気でした・・・

というわけで,これにて天地人コーナーは終了させていただきます。
今までお付き合いいただき,ありがとうございました!
(来週からは「坂の上の雲」コーナーになるかと思います。)


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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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おはようございます (kiriy)
2009-11-24 07:26:21
「天地人」は最後まで微妙な展開でしたね。レビューを書いていた人もいつしか一人減り二人減り・・・。私もワイワイとか感想を言い合う気分も萎えて、一人でひっそりと書いていました(笑)
でももちろん、ぴえるさんの記事は読んでいましたよ。次の「坂」や「竜」の感想を書くかは分かりませんが、その時はまたよろしくお願いいたします。

星の写真、素敵ですね☆
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Unknown (matsumo)
2009-11-24 19:03:13
ぴえるさん、こんにちわ

いやあ、今回もひどかったです。考えてみると、このドラマ、割とまともだったのは初回と2回目あたりまでではと思います(すなわち、子役しか出ていなかった時ですね)。

今回も話は滅茶苦茶で、家康が政宗と兼続を呼びつけて、兼続に秀忠の親代わりを頼むとは(笑) 政宗はともかく、兼続は陪臣なのにですから。もっとも、OKした後、親代わりをしている描写は無かったと思いますが。その上、駿府城?にて、若侍ならぬバカ侍達に、自慢話をしゃべるのですが、内容は「義」ではなく「偽」でしたね。この場面に象徴されるように、「上杉の義」は「兼続の偽」なんですね。

後、このドラマを観る前に米国TVドラマのDVDを観ていたせいもありますが、兼続もお船も容姿が若すぎです。最後の方の場面では、歳をとったと言うことで、動作が緩慢なのですが、容姿が壮年のままですので、ものすごく不自然です。この点、米国TVドラマでは非常にリアルです(「Grey's Anatomy Season5」のDVD中、主人公の夢で、老人になった時の場面が出てきました)。

位牌の場面、私も何で娘2人のものも出さないのかと不思議に思いました。

また、兼続とお船の子供が亡くなってからの場面、どうみても、兼続の顔は悲しそうには見えず、逆に、うれしそうなのですが(ううん、また、お船と2人きりの所帯がもてると喜んでいるのでしょうか)。また、最後の「完」の場面でも、お船は悲しいと言うより、うれしそうに見えました(なお、この場面に関しては、私は秀吉と三成のお茶の場面を真似しているのかなあと思いました。また、普通でしたら、この場面、ショックを受けて、騒ぎますよね!)。ここら辺、ものすごい違和感です。どうせ、「完」にするのでしたら、景勝と兼続との岩屋の場面を最後にして、後、「ナレーションで○○年に亡くなりました」、とした方が、余程、良かったと思います。

それにしても、今回、30分間も延長する必要は全くありませんでしたね。

さて、次回作は私の興味の範囲外ですので、今後1年間かけて、今年の大河ドラマの疲れと言うか、バカバカしさによる心の疲れを癒そうと思います。
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>kiriyさま (ぴえる)
2009-11-24 23:56:50
どうも長々と天地人コーナーにお付き合いいただきありがとうございました。
途中,何度挫折しようと思ったことかわかりませんが,なんとか惰性で切り抜けました!

坂の上の雲…話的には好きなので,なんとかブログがんばろうかと思います。

またよろしくお願いします!
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>matsumoさま (ぴえる)
2009-11-25 00:04:24
どうも1年弱,この番組の愚痴にお付き合いいただきありがとうございました。
最後の最後までいったいこのドラマは何だったのか?ということを考えずにはいられない内容でした。
ほんとにお船はいつまでたっても老けませんでした。あれこそが直江家相伝の秘法か?

いずれにせよ,matsumoさんのツボを突いたコメントには毎回笑わせていただいておりました。
どうぞ来年1年間,大河に疲れた心を癒してくださいませ。

また遊びに行きます!
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