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果報は寝て待て!

浮世は疲れることばかり…
いそがず,あせらず,のんびりいきましょう。

篤姫(第48回)

2008年12月01日 | 大河ドラマ

幕末の歴史を語るに避けて通れない江戸無血開城。
「勝と西郷の会見により~」という話は日本史の教科書にも載っていることだと思いますが,実際その場でどのような話し合いが行われたのかは私はわかりません。
今回の篤姫では,徳川滅亡を唱えて止まない西郷を止めたのは,結果的に勝の説得ではなく,もと主の手紙であったという展開でした。
今考えれば,確かに島津斉彬公に仕えていた時代の西郷はしたたか者でしたが,一見変わってしまったとも思える西郷にもまだ当時のしたたかさが残っていたのですね。
天璋院サマ,幾島サマ,帯刀サマでも説得できなかった西郷を説得したのがあの世のお殿様だったとは…大御所・高橋英樹のパワーは恐るべきです。
しかし,以前天璋院は,徳川の人間として生きることを決意せんと,薩摩の思い出深い品をほとんど焚き火に放り込んでいたと思うのですが,父上の手紙まではさすがに放り込んでいなかったのだと思った今回の篤姫でした。
ちなみに,まさかとおもったらやっぱり出てきましたね,13代将軍・堺雅人さん!
史実と異なり,この番組を見る限りでは,15代将軍より13代将軍の方がカリスマ的にも全然しっかりしているように見えてしまう罠がありますね。
斉彬サマといい,家定公といい,江戸無血開城実現の真の秘密は幽霊の存在だったということですかね

と,ここまで書きつつ,先週の幾島サマ再登場の感動が強すぎたせいか,どうも今回の感動はイマイチだったかなぁ…

残りあと2回…本寿院の面倒を自ら見なければならなくなった天璋院の運命はいかに!?


篤姫(第47回)

2008年11月24日 | 大河ドラマ

いや~,最近の篤姫は面白い!
というか,これまでの天璋院,西郷,幾島,小松帯刀のエピソードは,今回のためにあったのではと思わせる位の高レベルの感動がありました。

過去に縁のあった者達が,今となっては敵味方…といった話は結構あり,だいたいが直接対決をするタイプのものですが,この篤姫は,攻めてくる敵将と攻められる大将(ここでは天璋院)のなんとも複雑な心理が相対する,一風変わった志向に仕上がっているように見受けられます。
大恩ある天璋院に刃を向けでまでも成し遂げなければならない打倒徳川家への道を歩み続ける西郷と徳川家を守ろうと一本道を行く天璋院。
その二人の間をなんとか結びつける役を買って出たのがあの幾島サマでした。

それにしても,幾島サマは久々の登場にして,あれだけの存在感を魅せてくれるというのがすばらしかったです。
登場シーンのカミナリの演出も健在!
気が付いたら,幾島サマはこのドラマの顔となっていたことにあらためて気づかされた今回の篤姫でした!

ちなみに,本寿院サマもまたさらにパワーアップしましたね

来週はいよいよ勝サンVS西郷ドン。
あらたな感動が見られそうです!


篤姫(第46回)

2008年11月17日 | 大河ドラマ

みなさんは,タロットカードの8番目の「ストレングス」のカードをご覧になったことがございますでしょうか?
一般的なものであれば,おそらく「ライオン」と「乙女」が描かれているかと思います。
このカードは「力」の象徴。
百獣王のライオンの強さは言うまでもありませんが,真に強いのは,そのライオンですらなだめてしまう乙女の慈愛であることを暗示しているカードです。
今回の天璋院を見るに,まさにこの「ストレングス」のカードを思わせました。
鳥羽伏見から逃げ帰った慶喜公はまさに手負いの獅子。
下手に刺激すれば喰われかねない状態の中,天璋院は慶喜公に対し容赦なく檄を飛ばし,しかし最後には「家族」として,ありったけの慈愛で包む…
これは慶喜公でなくてもほろっときましたね

次週の予告には久々にあの人の姿が…!
来週も熱い展開が期待されます!!


篤姫(第45回)

2008年11月10日 | 大河ドラマ

今回の篤姫は,なかなかホロっとさせられる内容でしたね。
「女の道は一本道」と教えられてきた天璋院サマは,これまでも様々な「分岐点」に立たされつつも,常に「徳川家」の人間として生きることを曲げませんでした。
そして今回,ある意味最後の分岐点とも思われる「薩摩との戦」という事象につき,薩摩の実母,小松帯刀,大奥の人々…それぞれ天璋院を慕う者達は,みな天璋院を実家薩摩に帰るよう願いますが,天璋院はやはり一本道を曲げませんでした。
このような上司には,ホントにどこまでも付いていきたくなりますね
一方,気の毒だと思ったのは,わざわざ薩摩からの文を携え,天璋院に薩摩への帰還を訴えに来た小の島さんです。
久々に登場して,天璋院に熱く帰郷を促し,その任務に「失敗」しておそらく落ち込んでいると思われたところ,数日後には薩摩江戸屋敷焼き討ちという仕打ちに遭うことに…
果たして小の島さんは無事だったのでしょうか?
どこぞやで幾島サマあたりにでも保護されたのでしょうか?

というわけでまた来週


篤姫(第44回)

2008年11月03日 | 大河ドラマ

日本中の風向きが倒幕に向かっている中,一橋慶喜公が将軍となりましたが,その陰で,前将軍ビューネ家茂公が次期将軍にと願っていた「かめのすけ」様の将軍化計画は儚くもなきものとなってしまいました。
その幼い「かめのすけ」君に,現在の幕府を取り巻く難しい話を語る天璋院様ですが,はっきりいってあのようなお子様に語って解る話とは思えませんでした。

一方,京都の慶喜公はやたら腹黒そうではありますが,なんだか今回の展開を見るに,全て小松帯刀サマの思うがママに振り回されていたようにしか見えませんでした。
あのような幕府諸侯が大勢いる中,大胆発言で将軍をはじめ諸侯の度肝を抜く発言をした帯刀サマには拍手ものです
ダテに本妻に,隠し子の存在を許させた男ではありませんでした。

ところで,今回のサブタイトルのとおり,龍馬様が短い生涯を遂げられてしまいました。
今思えば,やたら笑顔が不自然な龍馬でしたが,語り口調は爽やかでした。
死に際の額の切り傷が,もろに染料みえみえだったのが笑えました

最後に天璋院が大奥を一つにする演説をしていましたが,やはり和宮サマはショートヘアの方がお似合いでした。
そして本寿院サマもとうとう天璋院の軍門に下ったか!?

簡単ですが,また来週!


篤姫(第43回)

2008年10月27日 | 大河ドラマ
ビューネ家茂さまのご遺体が江戸に戻ってきました。
和宮をはじめ,大奥の皆が悲しみに暮れる中,天璋院サマは自分のダンナが死んだとき以上に落胆しているように見えたのは気のせいでしょうか?
堺雅人氏と松田翔太氏とだったら,個人的には前者の「恋愛新党党首」の方がお気に入りですが,若いご婦人方は後者のビューネ君の方がよろしいかもしれませんねぇ。
ビューネ君の死に伴い,和宮が髪を下ろしましたが,個人的には前のアミダラ姫のような頭よりは,髪を切った方がさっぱりして好感がもてるようになった気がします。
今回の出来事をきっかけに,和宮はまた一歩精神的にも成長したね。
今後は徳川の人間として天璋院と共に戦っていくことでしょう。

髪を切って良くなるケースもあれば,ヘアースタイルが変わって逆にへんちくりんになった小松帯刀サマのようなケースもありますね。
あの頭にはものすごく違和感を感じましたが,いままでチョンマゲだったから仕方がないのかもしれません。
しかし,久しぶりに妾に会ったら自分の子供が出来ていたらびっくりですね
帯刀サマはもっとおどおどするかと思いきや,意外とすぐに自分の置かれた状況を受け入れました気がします。
帯刀サマも成長したのですね,きっと。

というわけでまた来週!

篤姫(第42回)

2008年10月20日 | 大河ドラマ

今日の篤姫の内容は,
1・大久保,慶喜に呼び出される
2・空気読めない本寿院
3・小松夫婦と坂本夫婦の珍道中
4・将軍家茂と勝麟太郎の最後のやりとり
5・将軍の死と大奥
といった感じでしょうか?

<1について>
なぜ薩摩は長州征伐に参加しないのか,慶喜から追求を受ける大久保サン。
「長州征伐」を「朝廷征伐」と間違えたふりして切り返し,追求をかわすのはさすがというかなんというか…
ただ,普通であれば,あんな対応を続けていればその場で叩き斬られると思うのですが,やはりドラマです。

<2について>
本寿院様,毎回ワンポイントで登場しますが,このドラマではもはや厄介な存在以外の何ものでもないですね。
天璋院も,もはや本寿院の行動はしょうがないと思っているのかもしれませんね。

<3について>
小松サマ,あいかわらず正直者で笑えます。
まあ,あのようなキャラクターだからこそ愛されるのでしょう。
さすがのお近さんも切れかかっていましたが,折れるところは折れるのがこれまたさすがです。
それにしても,薩摩藩家老ともあろうお方なのに,坂本夫妻とともに湯治にいくなどすごく暇そうで驚きです。

<4について>
あれだけ瀕死な状態にもかかわらず,家茂サマが「下がれ」といっただけで,心配そうな顔もせず医者を含め周りの者たちがみなさっさと下がっていくのには驚きました。
天下の将軍様を最後に看取ったのが勝サンだったというのが悲しいものです。

<5について>
前将軍・家定公が亡くなったとき,大奥にその旨知らされたのは死後1ヶ月経った後だったと思いますが,今回の家茂公の死はやけに早く知らされましたね。
家定公のときの悲劇を繰り返さないために,城内の通達が変更されたのでしょうか?
いずれにせよ,天璋院サマ,宮サマともにご愁傷様です

というわけで,また来週


篤姫(第41回)

2008年10月13日 | 大河ドラマ

今回の篤姫は,どうもコメントに苦しい内容でした。

・観行院様が身罷られました
幕府に対しては結構嫌な存在だったかもしれませんが,人として,母としてはなかなかできた方のようでしたね。
個人的には,観行院様が亡くなるより,未だに厄介な本寿院様に先に逝っていただきたいものですが,うまくいかないものです。
前の話にあった,「宮サマご懐妊は間違いでした」といった具合に,大奥の御典医の診断はあてにならないので,「観行院様の死亡診断は間違いでした」ということで復活してもらいたいものです。
(観)<宮サン,帰ってきましたょ~
(宮)<お,おたあさん!

・小松帯刀の交渉能力はすごい!
英国のグラバー氏と武器調達の交渉を行う帯刀。
通訳としてジョン万次郎を控えさせているものの,あえて日本語を使わず,カタコトの英語で強敵グラバーに挑む!
その結果「何を言っているかわからないが,他ならぬ小松殿の頼みだ!」といってあっさりと商談を成立させるグラバー氏!
ある意味,この程度の内容で重要な商談が成立してしまうのであれば,この世に「島耕作」は必要ありませんね。
それにしても外国人にも臆することなく,ボディランゲージだけで心を通じさせてしまう帯刀のスピリットは,現在の語学教育に引き継がれて然るべきですっ!!

・お琴さんが帯刀のもとに押しかけてきました。
なんとも羨ましい限りの帯刀サマなのですが,いつの日か,きっとお近さんと対決することになりますね。
ある意味,長州の志士や豪商グラバーなどよりも,この二人の女性の方が,帯刀にとって脅威そのものになるかもしれません

というわけでまた来週


篤姫(第40回)

2008年10月06日 | 大河ドラマ

宮サマのご懐妊ににわかに活気づく大奥。
将軍さま御自ら宮サマのもとに赴き,喜びを伝えるなど非常に暖かなムードに包まれた城内において,その吉報が誤りだと解ったとき,それは宮サマ本人でなくともみな意気消沈したところでしょう。
(判断を誤った医者はどうなってしまうのでしょう…?)
子を産んだこともない天璋院は,自分が「お婆さま」になることに戸惑いつつも,そのことを喜んでいたところですが,この「誤報」は,天璋院にとっても,まるで自分の子が流れたくらいの悲しみを覚えたことでしょう。

ただ,今回の騒動は,何も産み出さなかったわけではありませんでした。
これまでギクシャクしていた宮サマと天璋院の嫁姑が,この一見によってうち解けることにより,とてもいい関係になりました。
ビューネ家茂公を中心に,穏やかなロイヤルファミリーがまさにこれから歩き出そうとしていたとき,長州征伐のためのビューネ君の出陣が…

(余談)
・ あの「でんでん太鼓」,見たところ漆塗りで相当高そうですね…
・ 写真機に向かって笑顔の3人。とくにビューネ家茂の笑顔は,一昔前にやっていた,「はい,ソニ~!」のデジカメCMを彷彿させました。
・ 「帯刀はん,かわいい~」の一言で琴花に落ちてしまう帯刀はんは,本当にかわいいですね。
(おチカさんには殺されるかもしれませんが…

ではまた来週


篤姫(第39回)

2008年09月29日 | 大河ドラマ
今回の篤姫は,時の権力争いの愚かさ,そして権力の板挟みに苦しむ管理職の苦しさというものを,自然に表していたと思います。
ちょうど幕府が自民党,朝廷が民主党のような感じでしょうか?
(まあ,民主党がそんなに偉いとは思えませんが…)

まあ,それはそれとして,薩英戦争や下関戦争といった,幕末におけるプチ世界大戦は,日本の,その後の攘夷に対する考え方に大きな影響を及ぼした事件となりました。
日本という国はいつの時代も「神風」の存在を信じています。
その「神風」が吹くまで,いくつもの命が失われてもそれは「尊い犠牲」であり,無駄死にということはあり得ないことになっているようです。
ただ,それは権力者が大量殺戮をし,またはさせることを正当化するための方便に過ぎません。

本当であれば,そのような悲劇を回避することを願っていた将軍家茂や小松帯刀の思いは,儚く踏みにじられてしまいました。
薩英戦争で失われた民の命は,後の明治維新の踏み台となったのかもしれませんが,それにしても「なにかあってからでなければわからない」人類の歴史というのは,これからも繰り返されていくことでしょう。

ちなみに,堀北和宮からビューネ家茂に,とうとう「わたしをギュギュっとしてください!」発言が飛び出しましたね!
よく天璋院からビューネ君を奪還したと褒めてあげたいところです
来週は,ギュギュっとした成果が現れそうですね。
ではまた!


篤姫(第38回)

2008年09月22日 | 大河ドラマ
今回の篤姫は,話はいろいろとあったのですが,いまいちコメントに苦しむような内容ばかりでした。

最近,毎回登場する勝麟太郎大先生。
先週は,小松帯刀と会って開口一番薩摩の文句を放ち,あっという間に帯刀を説き伏せ感服させました。
今回は,唐突に「春嶽サマの紹介」ということで現れた坂本龍馬を,勝先生はまたもやあっという間に説き伏せました。
前に何かの時代劇でも,「場合によっては斬る」という前ふりで登場した龍馬を勝が説き伏せたシーンがあったと思いますが,今回はまた,配役が配役なだけに,また新鮮な感…というか違和感がありました。
やたら頭のでかい北大路・勝先生と比べ,玉木・龍馬のなんと頭の小さいこと!
あんなにイケメンなのになぜか馬鹿っぽく感じる龍馬は初めてです。
でも,初めてのウイスキーの飲みっぷりは,さすが土佐人でした

今回のメインテーマは,嫁姑のお話のはずなのですが,私から言わせてもらえば,天璋院サマは,義息のビューネ家茂君に入れ込みすぎだし,ビューネ君はあいかわらずマザコンだし,堀北・和宮の天璋院に対する宣戦布告は当然だと思います。
ビューネ君の京への旅立ちの際の,母と嫁との贈り物合戦は,もはや嫁姑ではなく,恋のライバルのそれです!
義母上がお若いのは考えものですねぇ…

というわけでまた来週!


篤姫(第37回)

2008年09月15日 | 大河ドラマ
今回は会見三昧の話に仕上がっていましたが,「微妙な空気の会見」や「心温まる会見」などバラエティに富んでいました。

まず,朝廷勅使と幕府との会見は,襖の向こうに薩摩の刃が光っている緊迫した会見でした。
あのまま,幕府が要求を呑まず,幕府の交渉役が大久保らに斬られていたら,圧倒的に朝廷・薩摩が不利な状況に追い込まれ,歴史は微妙に変わってしまったかもしれませんね。

次に,久光公と天璋院の会見は,これまた微妙な会見でした。
前藩主・島津斉彬公は,ある意味堂々たるタヌキだったのに対し,このドラマにおける久光公は,姑息なタヌキとして,あまりにも小人物に描かれている嫌いがあります。
この天璋院との会見でも,正義と称する悪丸出しの姑息な発言に,天璋院からも「二度と会うことはない」宣言をされるほどでした。

薩摩のやり方に悩む小松帯刀は,後日,勝先生に出会い,「力」ではなく「心」による対話の重要さを解かれ,帯刀サマの悩みはまさに一刀両断されました。
彼らが会ってわずか2分程度で心の友となるのが,ある意味すごいドラマでした。
それにしても帯刀サマ,あまりにも簡単に「お言葉,心にしみました」ね…
勝先生恐るべし…

そしていよいよ天璋院と帯刀サマの会見。
今となっては敵同士の幕府と薩摩。
しかし,昔の友は,今も友でした。
天璋院の心の強さ,帯刀の優しさは,共に桜島を眺めていたときと何ら変わらないものでした。
過激な者達でひしめく薩摩の中にも,未だに帯刀という優しさを持った友が存在していることを信じ,天璋院は帯刀に薩摩の未来を託しました。
プラトニックな二人…なんかいい感じでした。

そんないいムードで終わった今回の天璋院と帯刀だったのに対し,生麦事件を機に早くも…

というわけでまた来週

篤姫(第36回)

2008年09月08日 | 大河ドラマ
薩摩への旅行から帰って参りました!
幕末から明治初期にかけての薩摩の技術力というものは,当時の日本の水準から見ると相当なレベルに達していたのだとあらためて認識しました。

さて,今回の「篤姫」はなかなか切ない話でした。
実家・薩摩が兵を率いて京に上っているという情報は,天璋院を快く思っていない大奥,幕閣の者達にとって,天璋院を攻撃する強力なネタになりました。
姑や京方の挟み撃ちだけでなく,将軍家茂の信頼も失いつつある中,天璋院の採った行動は,思い出深い薩摩の品々を炎の中に放り込み,薩摩と決別することでした。
天璋院が形見の薩摩焼や薩摩切子を涙ながらに火にくべる姿に,さすがの姑や京方の皆様も心動かされたかもしれません。

それにしても,決死の覚悟で京に上った島津久光公に対し,何ができると言わんばかりの岩倉具視のイヤミな嘲笑に,ようやく久光公は,先週西郷ドンから「時期尚早」と言われた意味がわかったのではないのでしょうか。
ここで今回の有馬新七たちの突出が無ければ,久光公はホントに道化と化すところでした。
薩摩志士同士で斬り合うこととなった寺田家事件…ある意味,なんと無駄な殺戮劇なんだろうとも思いましたが,有馬らの死がなければ,薩摩の台頭はこの場で途絶えていたかもしれませんね。
というわけで,今回は「突っ込みネタ」には乏しい回でしたが,日本史的に面白い話だったと思います。

というわけでまた来週!

篤姫(第35回)

2008年09月01日 | 大河ドラマ

今回は宮サマお付きのキョーレツおばさま:庭田サマが,ある意味いい感じでスベりまくっていてよかったですね!

<庭田語録その1>
宮サマ相手にずけずけともの申す滝山サマ。
その滝山サマに対し,いくら相手が武家だからといって,わざわざ「ずけずけ」を「ぶけぶけ」に変換することはないでしょう…
滝山サマだけでなく,周囲の宮サマ親衛隊たちまで失笑していました(勧行院サマはすごく困ってましたし…

<庭田語録その2>
将軍の夜のお渡りに相手にされず,さらに懐剣疑惑までかけられかわいそうな宮サマ。
そんなかわいそうな宮サマに対し,庭田サマの心温まる一言。
「代われるものなら代わってさしあげたい…」
周囲の宮サマ親衛隊の皆様はみな凍りつきました
その中で,命知らずの女御が,「それはご無理」の痛恨の一言!
それを聞いた庭田サマのお顔は,まるでメドゥーサのようでした

ずけずけといえば,島帰りの西郷ドンも,久光公をジゴロ呼ばわりする大胆さ!
後で控えている小松サマや大久保サンは冷や汗タラタラものでした
さすが,一度日本の裏表を見せられ,落ちるところまで落とされた男の眼力は違いますね。

今回は,本当は,ビューネ家茂と宮サマのロマンスがメインのはずなのに,全然関係ないところで楽しませてもらいました。
今後は宮サマからビューネ家茂を「わたしとググッとしてください!」と迫ってもらいたいものです!

次回は,もうちょっと玉木龍馬の出番があるかなぁ?

ではまた


篤姫(第34回)

2008年08月25日 | 大河ドラマ
とうとう江戸城に入った和宮嬢。
入城前から,「御所風」による宣戦布告をした宮側では,和宮嬢に対し,家茂公のことを「東の代官」とか「代官は鬼」とかのマインドコントロールまで施し,幕府側に徹底抗戦の構えを見せていました。

ところが鬼と考えられていた家茂公は,鬼どころかビューネ君だったことに対し,和宮嬢のハートもちょっぴりぐらついていたように見えました。

一方,嫁対姑のバトルは,どちらかというと取り巻きの者たちが騒ぎを大きくしているように思われ,その点,フジ系「大奥」ではかなり大げさに天璋院対和宮嬢の直接対決が描かれていた気がしたので,なんとなく趣を異にするように思えました。

そして,宮側のあまりの横暴ぶりに,天璋院はとうとう嫁への「教育」を試みることに…
姑の,大胆不敵な嫁への指導は,嫁の取り巻きに対しては逆に敵意を煽り立てたものの,ボスである嫁・和宮嬢は,姑・天璋院に,公家と武家を超えた人としての何かを感じ始めていました。
ここで単に和宮嬢が天璋院に楯突いてしまうと,その時点でフジ版「大奥」に成り下がってしまうので,大河「篤姫」としては独自路線を歩んでもらいたいものです。

ちなみに天璋院が,御所側にまったく対抗できない老中安藤に対し,思いっきり喰らわせた「腑抜けぞ!」との一言は,管理職的には非常にキツイ一言ですね
ある意味,安藤サマは,坂下門で暗殺にあったおかげで,国元に戻れてラッキーだったのかもしれませんね。

ではまた来週!