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果報は寝て待て!

浮世は疲れることばかり…
いそがず,あせらず,のんびりいきましょう。

天地人(第15回)

2009年04月13日 | 大河ドラマ
今回の天地人は,久々によい内容だったと思います。

謙信の遺言騒動から始まった御館の乱…
ここまで拗れてしまった景勝と景虎との関係は,もはや簡単に回復するはずもなく,結果的にはどちらかが滅ぶしかなかったことはある意味自然の流れだったのではないでしょうか。

仙桃尼の最後の説得により,降伏を決意した景虎。
彼にとって,我が子・道満丸を人質として景勝に差してでも降伏しようとしたことは,少なくとも人を信じる心を保つ最後のチャンスでした。
しかし,最後の希望となった道満丸は,景勝・景虎の和平を良しとしない輩の手によって葬られてしまいました。
劇中では首謀者がはっきりしませんでしたが,おそらくは北条に逃げ帰った景虎の腹心・遠山の仕業だったのだろうと推測されます。
景虎は,信じるべきでない者を信じ,信じるべき者を信じられなかった,ある意味かわいそうな人物だったのだと思います。
最後までたった一人景虎を裏切らなかった華姫の存在のみが,彼にとってのせめてもの救いというべきでしょうか。

「我,生き過ぎたり…」

あの世で親子三人,平和に暮らすことをお祈り申し上げます。
と同時に,玉鉄さん,相武紗季ちゃん,お疲れ様でした


どうでもいい話ですが,今回,仙桃尼が景虎に,「謙信公が景虎を養子に迎えた真の訳」を語ることによって景虎が降伏を決意した訳ですが,もしかすると,もっと早い時期に仙桃尼がこの話をしていれば,御館の乱はもっと早く終わっていたのではないかと思ったのは私だけでしょうか?

天地人(第14回)

2009年04月06日 | 大河ドラマ
先回懸念していたとおり,高坂弾正と交わした約束は見事に反故にされました。
高坂弾正が死亡したことにより,上杉側との和平派の急進力が減退したことが原因か,はたまた武田勝頼の上杉嫌いによる独断偏見の受諾拒否だったのかはわかりませんが,いずれにせよ「承諾した覚えはない」ということにされてしまったのは事実です。

このことに一番納得がいかなかったのは兼続だったに違いありません。
ただ,高坂弾正を「正義の人」と見込んで託した和平がこうも簡単に拒絶されてしまったのは,何の保証もとりつけなかった兼続の未熟さにほかなりません。
というわけで,リベンジの交渉には「金」という交渉材料を用いらざるを得ませんでした。
前から私がブログで述べているとおり,いくら義をもって交渉に望んでも,誠意が見えねば相手は動きません。
その誠意が最も端的に示せるものはやはり金です。
今回の武田勝頼に対する兼続の説得は,単に相手を金で買収しようという悪意丸出しの交渉ではなく,あくまでも互いの義のための金という名目で交渉していましたが,これはなかなか良い説得だったと思います。
単純な武田勝頼は,兼続の口上に,まんまとおだてるられることになりました。
それにしても,うまい具合に武田の最前線の本陣に武田勝頼がいて良かったですねぇ。
これでまた武田家臣の先行隊の本陣だったら,また高坂弾正のときの二の舞を喰らうところだったに違いありませんから…

さて,例によって「今週の信長サマと初音ちゃん」ですが,今回はまた,天守閣ならぬ「屋根の上」でグローバルな会話をされていました。
お城のどこの屋根かは知りませんが,個人的には「かなり危ないのでは…」と思って見ておりました。
突風が吹いて足を滑らせたら,おそらく命はないでしょう。

来週,ようやく御館の乱収束か!?
武田の菊姫はいつ越後にやってくるのか!?
今回はこのへんで…


天地人(第12回)

2009年03月22日 | 大河ドラマ
今回の天地人は御館の乱のインターバルのような話でした。

景虎勢の兵糧攻めにより,「腹が減っては戦はでき」ない籠城中の景勝軍
この窮地を打開するために,景勝軍は春日山の生命線たる「桑取の里」を説得せんと,兼続の命がけの疾走が始まったわけですが,これまた不思議な話でした

野武士まがいの者が集う桑取の里に協力を申し出るなら,景虎側がしたように,買収用の金が幾分か必要なのではと思うのですが,兼続は何も切り札を持たず桑取に交渉に行きました。
今回,たまたま里の長があのような仁義に厚い人物だったから良かったものの(加えて道端で助けたオバサンが里長の母親だったという偶然もしかり),普通ならつまみ出されて終わるか,生殺しにされるのがオチでしょう。
まさに今回の話は,まんが日本むかし話並の奇跡的な話でした

それにしても,いよいよ直江信綱,お船夫妻にも陰りが見えてきましたね
夕げの席で,毎日毎日兼続の話をされたら,ダンナもいいかげんにぶち切れるでしょうねぇ。
別れたくても別れられないのがこの時代の不運です。。。

次回,いよいよダークサイドに墜ちた景虎が凶行にでるか!?
また来週


天地人(第11回)

2009年03月16日 | 大河ドラマ
今回の天地人は,今まで経費を節減してきたのを取り返すように比較的まともな戦闘シーンが展開されたように思えます。
なので,今回はあまり突っ込む場面は少なかったのですが,それでも何点か突っ込んでみます。

先週の続きで,仙桃尼のもとに駆けつけた兼続の前に,なんとも運が悪いことに景虎サマが現れました。
怒り頂点の景虎サマ!
腕を多少斬られピンチの兼続!
その場で身体を張って兼続の助命を乞う仙桃尼。
まあ母上様がそこまでしたおかげで,どうにか兼続の命が助かったというのはわかりますが,そこからみすみす兼続を逃がしてしまうというのは,景虎の戦術家としてのセンスを疑わすにはいられません。
景虎サマは,兼続を「裏で糸を引いていた」と評価し,単なる一兵ではなく,景勝にとっての腹臣であると認識していたはずです。
普通なら,そんな景勝の腹臣である兼続を捕虜にし,いざというときの切り札に使うのが常道だと思います。
これは景虎の失策か,それともシナリオの失策か…!?

話は変わって安土城。
この番組では,信長サマが重要な話をするのはなぜか忍者初音ちゃんだけのように見えます。
濃姫はどこ?蘭丸はどこ?
必要以上に信長にくっついている長澤まさみちゃん,あなた何者???

次回は今回以上に盛り上がってくれることを期待しましょう。
ではまた


天地人(第10回)

2009年03月09日 | 大河ドラマ

今回は,謙信亡き後の,景勝と景虎との不和の形成過程が主たる話でした。
今回の一連の顛末の真相は,今のところはっきりとはしていませんが,以下のとおり推測するにすべて景虎の側近・遠山が仕組んだこととして話が進んでいるものと思われます。

①単なる金庫番で,武芸に秀でていない兼続の父・惣右衛門が,北条への密書を入手できるなど普通に考えればできるはずもなく,おそらく遠山がわざと宿敵・兼続の身内である惣右衛門に密書が渡るようにし向けたことが伺われる。
②遠山が,配下の侍たちを本丸に向かわせたことについては,彼らが本丸を落とせればそれで良し。彼らが兼続ら上田衆に破れたら,それはそれで煮え切らない景虎の,景勝に対する憎悪の念をより深いものにすることができ,上杉家の内紛をより顕著にすることができる。どちらに転んでも,遠山の思うツボである。


というわけで,ものの見事に上杉家の人々は,遠山殿の描いたシナリオを愚かにも演じてしまうことになってしまいました。
このような筋書き自体は結構好きなのですが,これまた演出がなんとも貧弱で笑えてしまいます。
「本丸を押さえろ!」といいつつ,派遣されたのは上田衆の5~6名(当初の予定は兼続と与七の二人のみ!?)で,一方の景虎側の侍も5~6名。
ついこの間まで,初陣で全く敵を倒せなかった兼続が,いつの間にか相手の侍と互角に戦っている不思議さ。
さらに,どう考えても景虎側の侍の方が歴戦の猛者であると思われるのに,なぜかヒヨっ子上田衆5~6名にことごとくやられる不可解さ。
最後に中ボスのような人が一人がんばっていましたが,手下どもが全滅してから現れても,多勢に無勢でやられるのは必定。なぜ他の手下どもが戦っているときに彼は現れなかったのか?
先に華々しく散った柿崎殿のように,単にカッコつけたかっただけなのか?

諸悪の根元である遠山殿のようなキャラが暗躍すると,通常のドラマであればだいたい展開が面白くなるのですが,どうにもこのドラマでは,あいかわらず話が薄っぺらく感じてなりません。

次週,遠山に踊らされた景虎サマの運命はいかに!?
予告で短刀で喉元を突こうとしていた華姫はどうなるのか!?
なんとかして盛り上げてあげないと…

<おまけ>
格闘家・角田柿崎の攻撃を華麗なステップでかわすパパイヤ甘糟の勇姿にググッときたぜ!!


天地人(第9回)

2009年03月02日 | 大河ドラマ

戦国の雄・上杉謙信が死にました。

景虎と景勝,二人の子の跡目争い勃発の経緯が今回のテーマだったと思われますが,これまた脚本自体が不可思議なものに思えてなりませんでした。

①謙信が危篤だというのに,医師がまったく近くに控えていない。

②同じく,謙信が危篤だというのに,肝心の子らが側に居ず,どういうわけか,兼続だけが控えている。

③景勝派と景虎派がもめている中,どちらかというと景勝側の人間であるお万の方が突然現れ,真偽のほども怪しいのに「跡継ぎは景勝」と言い放っただけで,景虎派が立ち去ってしまう不可思議さ。

④お万のウソを,女性陣だけで黙っていればいいものを,どういうわけか兼続だけを呼び出して告白する不可解さ。

総合すると,上杉の跡目争いに無理矢理兼続を巻き込もうとして脚本自体破綻してしまったといった感じでしょうか。

せっかくの「謙信の死」という,非常に意味のあるストーリーとなるはずだった話が,ものすごく軽い話になってしまったのが残念でした。

次週の「景勝VS景虎」は面白い内容になってくれるでしょうか?
ではまた


天地人(第8回)

2009年02月23日 | 大河ドラマ
「第六天魔王」という仰々しい題字から始まった今回の天地人…
いよいよ信長サマの行ってきた数々の魔王たる所業を次々と劇中で表現してくれるのかと思いきや,今回出てきた信長サマは安土でくつろいでいるお姿だけでした…
まったくもって期待はずれです。

そして,今回の目玉の一つだったはずの,上杉VS柴田の「手取川の戦い」もまた,謙信が「時を待て!」と言いつつ,いざその「時」が来たら,突然場面が上田庄に変わり,謹慎中の兼続の前に現れた初音ちゃんが手取川の戦いの戦況報告をして終わるという,これまたミラクルな肩透かしを食らいました
さらに言えば,その初音ちゃんと兼続の会話のシーンは,例によって舞台セットなしの真っ暗舞台+照明のみ…そしてこの会話シーンが終わると,次の場面では初音ちゃんは一瞬で安土に戻っているというミラクルさ!なんという高レベルなクノイチなのだろうとただただ脚本と演出にびっくりです!
最近,毎回申し上げておりますが,NHKの看板である大河ドラマに,どうしてここまで金をかけない体質になってしまったのか,受信料をしっかり払っているワタシからすれば悲しい限りです。
せっかく面白いドラマなのだろうから,手を抜かないでもらいたいものです。

次に,与七の就職活動について…
お偉方の誰に話すことなく,与七を侍にせんと勝手にお城に連れて行く兼続。当時の兼続には,そんな人事を勝手に出来るほどの立場にあったとは到底思えないのですが…
さらに景勝サマに引き合わせるためとはいえ,与七のような卑しき者を,あのような城の奥まで勝手に上げるなど,言語道断です。
普通に考えれば,せっかく謹慎が解かれた兼続は,再び謹慎を命じられてもおかしくないと思います。

最後に,兼続が「北斗の七星」の話をされ,夜空を見上げるシーンがありましたが,当然「北斗七星」と「北極星」のある夜空が映し出されるのかと思いきや,映し出されたのは「さそり座」が煌々と輝く「南天の夜空」でした…

ある意味突っ込みどころ満載の天地人であります!!

天地人(第7回)

2009年02月16日 | 大河ドラマ

北条が攻めてくるというので,本格的な戦闘シーンでも見られるかと期待した今回ですが,北条氏とは名ばかりで,全く戦闘シーンは見られませんでした。
相変わらずセットに費用がかかっていないように思えるこの番組…山場は関ヶ原までこないのでしょうか???

さて,謙信から蟄居を命じられ,恩師のもとで,己の内面との孤独な戦いを続ける兼続…と言いたいところですが,あれでどのような真理が見えてくるのか甚だ疑問です。
座禅を組んで,己を見つめ直すのはわからないでもありませんが,何度も石を積みに行くシーンは,今の兼続にとって何か特別な意味があるのか不明でなりませんでした。
別に和尚様も改めて何かを教えてくれるわけでもないし…

しかし,兼続の蟄居の間に,直江殿が死に,母が死に,身近な人物が次々と失われていく中,それらの死の中から,兼続は命の尊さというものをより深く心に刻むことになりました。
そして自分のなすべきこと,及び自分の存在意義にもどうやら気づいたようですね。
次回はようやく蟄居が解けそうですね。
新たな兼続の活躍に期待しましょう。

ちなみに,兼続がお船殿から「直江の婿として迎えられたかも…」と言われたシーンにつき,仮にも長尾家の嫁となった女性の口から出る言葉とは到底思えないのですが,さりげないながらもお船殿の兼続に対する禁断のラブコールとお見受けしました。兼続クンは軽く流していましたが…

ところで,兼続と共犯だった東幹久氏の処遇はどうなったのでしょう?気になるところです…

ではまた!


天地人(第6回)

2009年02月09日 | 大河ドラマ
戦国の世…

この時期の戦はまさに敵を倒してなんぼの成績主義の世界。
最近の大河でも「功名が辻」などでは山内一豊が必死になって敵を倒していました。
そのような中,技術的な要因でなく,心理的な要因で,「斬ることができない者」も当然に存在したことでしょう。

今回は兼続の初陣でした。
当時の侍なら誰もが避けて通れない通過点ですが,結果的に兼続は誰も斬ることができず,さらに陣中での私闘に及び,国への帰還命令が下されることになりました。
現代で言えば,ある意味「採用されたのはいいけれど,使えないヤツなのですぐに首を切られた」といった感じですね。
彼には戦人にとって,ある意味邪魔な感情である「優しさ」によって戦力外通告を言い渡されました。
時には戦場で,その優しさが美談になることもあるかもしれませんが,大抵はその優しさが災いし,命を落とすことが多いでしょう。

しかし,まだ若い兼続。
今回の屈辱をバネに,才能を伸ばすべき方向を見つめ直してがんばりましょう!

それにしても,今回初音に対する信長のコメントに,「あの者(兼続)には会ってきたのか?」というのがありましたが,先回,兼続の暗殺を命じておいてこのようなコメントが帰ってくるということは,「信長は,兼続脱走の報告を聞き,さらに暗殺責任者である秀吉,初音にもお咎めがなかった」ことを意味します。
なんとも心の広い信長サマです。

加えて,今回の演出やセットが,ものすご~く「演劇の舞台」みたいだったのですが,NHKの財政は本当に大丈夫なのだろうかと改めて心配になりました…

ではまた!

天地人(第5回)

2009年02月02日 | 大河ドラマ
今回の天地人のテーマは,「義とは何か?」といったところでしょうか。
義を重んじる主君・上杉謙信に対し,形だけの義をあざ笑う信長。
坊主と称する暴力団を駆逐することをはじめ,実質的な悪を排除せんと天下統一をめざす信長の迫力に,対峙した景続は怯えるばかり
しかし,恐怖とは裏腹に,謙信とは違ったカリスマを信長に抱くことにより,謙信の言う「義」とは果たして何なのか,兼続は疑念を抱くことになりました。
考え方は違えど,双方とも戦乱の世を終わらせたいという理想は結局同じ
要は手段の問題なのでしょうが,その手段次第で,目的達成後,民が自ら主君に忠誠を誓うか,それとも恐怖によって強要された忠誠を誓うか,それは大きな違いとなって現れてくることでしょう。
最後には主君・謙信の信じる道を共に行くことを決意した兼続…次回,初めての戦場を経験することになります。

ちなみに,小栗旬クンはやはり石田三成という感じがしないなぁ…
三成の行動は秀吉の息がかかった行動なのかと思いますが,そもそも兼続の首を謙信に送り返せなかった秀吉の首が無事なことの方が不思議でなりません。

ではまた!

天地人(第4回)

2009年01月26日 | 大河ドラマ
今回の話は,華姫の結婚と,信長から洛中洛外図屏風が届けられたこと程度しか話が進みませんでした。
なかなか展開が先に進みませんが,まだ4回だからしょうがないですねぇ。

あの洛中洛外図屏風の話はなかなか面白いものがありました。
すでに謙信らはあの図屏風の意味を認識していましたが,兼続らもヒントをもらったとはいえ,自らその謎を解読するとはやはり切れ者なのでしょう。
それにしても,あの屏風を届けに来た信長の使者が長澤まさみちゃん(しかもあの格好…)というのはあまりにも無理のありすぎる設定なのでは…と思いながら見ていたのは私だけでしょうか?

また,今回のメインテーマであった兼続とお船の雨宿りの一件ですが,もっときわどい話になるのかと思いましたが,結局は兼続の甲斐性のなさにより何事もなく終わってしまいました。
あの泣き虫で甲斐性なしで,いきなり唐突な行動に出る兼続のような男性があまりもてるとは思わないのですが,ここでお船のハートをくすぐってしまうのがさすがドラマです。

次回はいよいよ兼続が信長との対面!?
ではまた来週!




天地人(第3回)

2009年01月19日 | 大河ドラマ
今回の天地人は,話の進行的には,大した進展もなく面白みはありませんでしたが,登場人物には気づいた点がいくつかありましたので申し上げてみましょう。

・お船
言わずと知れた常盤貴子さん演じるこの姫サマ。
おそらくはティーンエイジャーという設定なのかと思われますが,さすがに今の女盛りな常盤さんにはちょっと厳しかったですねぇ…
まあ,常盤さんの美しさは変わらないので,もう少し熟女になった後のお船に期待しましょう。

・景虎
あれ?景虎って謙信のことでは…と思いきや,旧景虎→輝虎→謙信が阿部ちゃんルートで,玉山鉄二氏は養子になった新景虎ということなのですね。非常にまぎわらしいです
それにしても能面を外したときの景虎はホントにいい男でしたねぇ。
ちょっとくやしいです!

・輝虎
兼続らが舞ったのを見て笑っている阿部ちゃんの笑顔は,まるでセキスイハウスのCMでのあったか家族パパを彷彿させました。

・景勝
今回は「恋にわずらう殿」という設定のようでしたが,私がこれまで北村一輝氏のドラマを見てきた中で,ここまでオクテな役は初めてな気がしました!
ある意味新鮮です!

今回はこの程度で!

天地人(第1回&第2回)

2009年01月12日 | 大河ドラマ

いきなり初回の本放送を見逃したワタシですが,なんとか初回の再放送を見ることが出来ました・・・
というわけで,初回と第2回を見た感想をまとめて述べてみますが,一言で言えば,「子役の勝利」といった感じでしょうか。

喜平次の初々しさ(それでいて夜の雪山でも遭難せず,行ったことのないはずの与六の実家に難なくたどり着ける衛星ナビ内蔵なところもかな…),与七のかわいらしさも良かったのですが,何と言っても与六が最高でした!
小っちゃい身体で放つあの不貞不貞しい物言いと,ホームシックで泣き出すあのギャップがなかなか視聴者の目を引きつけたのではないでしょうか?
それを見事に演じきったあの子役がまたすごいと思いました。
下手な俳優,女優なんかより全然良い演技をしていたと思います。
そんな与六が突然「時が流れ」て妻夫木クンになり,なんか残念な感じがしました。

過去数年の大河で,幼年期から青年になった場面を思い返してみるに,
・「義経」では,牛若が滝壺に飛び込んで,出てきたらタッキーに…(しゃれじゃないよ
・「功名が辻」では,一豊は最初から上川隆也で,千代は子役だったのが,やはり時は流れて少女が仲間由紀恵に…
・「風林火山」は最初からおっさん…もとい内野聖陽でした…
・「篤姫」も比較的早くあおいちゃんになっていました…というより青年剣士に化けて登場したのが最初か?

だいたい幼年期の話は2~3回で終わりますね。
今回の子役ならもうちょっと見てても良かったかな。

そして今回の大河で違和感を感じた人物は,何と言っても上杉謙信。
先の「風林火山」であまりにも奇抜なガクトの謙信を見てしまってからというもの,逆にあの姿が自分の中で標準の謙信像と化してしまいました
そして今回の阿部寛!
最初予告とかで見たとき,「今回の「信長」は阿部ちゃんか~」と思ったくらい,姿かたちが信長っぽいですね。
阿部ちゃんが,喜平次を馬に乗せて走っているシーンが,まるでメリーゴーランドに乗っているかのごとくの動きである種の気味悪さを感じました。
オープニングのスタッフロールでも,阿部ちゃんが大取になっており,ある意味びっくりです。

というわけで,来週からは子役はいないので,妻夫木クンにがんばってもらいましょう。
では


篤姫(最終回)

2008年12月15日 | 大河ドラマ
とうとう篤姫も最終回と相成りました。

幕末の動乱の話は2回前でほぼ終わり,ラスト2回はその後の天璋院の生き方が描かれていましたね。
自分的に見れば,今までの歴史ドラマで,これほど後日談に回数を裂いていた作品はなかったのでは?…と思いました。
例えば,フジ系の「大奥」では,登場人物の「その後」は最終回のラスト5分程度で終わってしまっていたように記憶しています。
また,数年前の「新撰組!」では,最終回で近藤勇が処刑されましたが,番組終了の1年後に「土方歳三最期の日」という特番が放映され,土方の後日談が描かれていました。
(昨年の「風林火山」なんかは,いきなり勘助が死んで,周囲の人物の後日談は,番組後の「紀行コーナー」で語られたにすぎませんでしたし…
ある意味今回の篤姫は,本編の中で後日談まで完結させた感があり,消化不良にはなりませんでした。

1年間通してみると,やはりこの番組は,宮崎あおいさんの演技力が光っていたと思います。
若干二十歳前後の彼女が,ティーンエイジャーから40代女性までの役柄を年齢ごとにうまく切り替えつつ演技していたのが素晴らしかったですね。
(最終回では,しゃべり方まで若干ババ臭くなっていたのに拍手

ちなみに,小松帯刀サマは,二人の美人な奥様に看取られて,西郷,大久保と比べたら,一番幸せな往生を遂げたように思えます。
帯刀サマが亡くなったのが,私と同い年というのがちょっとびっくり…私ももう少しまともな人生を送らねばと思った瞬間でした。

さて,来年の大河「天地人」は,このコーナーで感想を書くべきか否か悩ましいですが,とりあえずしばらくは様子を見たいと思います。

というわけで,1年間ワタシのつまらぬ話にお付き合い下さりありがとうございました!

篤姫(第49回)

2008年12月08日 | 大河ドラマ
今回の篤姫を見るに,戊辰戦争につき,あくまでも江戸城明け渡しのみにスポットを当てつつ,江戸無血開城以降の戦闘については全く触れることなくストーリーを展開していることに,昨今の幕末ドラマにない潔さを覚えました。
それでいて,下手な戦闘シーンで幕末の悲惨さなどを言及することなく,身近な人間との別れなど,大奥を去った後の天璋院の心情を中心に描きつつ,そこに小松帯刀との再会といった印象的なシーンを持ってくることで,この番組の一つのテーマがより深く浮かび上がってきていたと思います。
番組開始時から比べれば,天璋院も帯刀も,かなり老いた感がありますね。
「昔,お慕い申し上げていた」ことですら,昔話で語れる年齢になってしまった二人…なんだか寂しい気もしますが,笑いながらそのような事を互いに語れる仲というのはある意味羨ましくもあります。
笑って過去を語れるということは,運命の悪戯があったにせよ,両者ともその後の生き方に間違いはなかったことを意味しています。
私もそのような再会があったら,笑って語れる生き方をしていきたいと思います。

いよいよ次週で最終回。
じっくりとラストを堪能したいと思います。