厳しくね

音楽に対する感受性も、

楽譜を読む力もあるＣちゃん。

メロディに対する和声付けができて、

それを色んなタイプの伴奏形でも弾ける、

…のに、まぁよく間違える、つっかえるのだ。

あんまり好きな言葉ではないけれど

「ノーミス目指してよ」と言ってしまう。

でも、

「えー、お家だと弾けたんだよー」とＣちゃん。

…ごめんよ、とてもそんな風には聞こえない。

多分、お家でも間違える、つっかえるは

頻繁に起こっているはず。

でも、そこは全然気にしていないのだと

…多分そう。

レッスン中に弾いてもらっていても、

「今、間違えたよね？」と問えば

「えー、このくらいいいじゃん！」って🤣

「つっかえた？」と聞いても

「全然、止まってない！」←多分本気で言っている。

そんなやり取りを繰り返しながら、

だんだん、「あ、間違えた」「あ、ダメだった」

と一人でブツブツ言いながら

やっと執着し始めたみたい。

「先生、厳しいね」とＣちゃん。

間違えなければいいとか、

止まらなければいいとか、

そんなことは思っていないけれど、

あまりに気にしなさすぎるのは問題。

たまには厳しさも必要…だと思います。

ガンバレ、Ｃちゃん！

今日は…

教室の壁には、

数年分の発表会の写真が貼ってある。

Rちゃんはこれを眺めるのが好きで、

毎週やって来ては、

じーっくり見る。

そして、「この人どうなった？」が始まる。

発表会は毎年同じ時期。

だから、「この人」は、

この年はココ、翌年がココ、

それでココでここで…と、

変遷を辿らされる。

とにかく色んな人の変遷。

最初の頃からそれを楽しみにしてやって来て、

しかもいくらでも続ける。

「この人は？　じゃあこの人は？」と指さす。

あんまり飽きないので、

「1回のレッスンで一人までにしましょう」

として、

それでも何ヶ月も「この人どうなる？」

は続いた🤣

当たり前だけれど、

ここまで来ると同じ人を何度も聞くので

「もうそろそろ飽きませんか？」

と尋ねる。

「飽きませーん」と笑って言われ、

「今日はこの人にするー！」と

もはやルーティンのように

Rちゃんは「この人どうなる？」

を繰り返していた。

それがこの日は、

教室へ入るなりカバンから楽譜を取り出し、

写真には見向きもしないでピアノへ。

とある楽譜を開いて

「ここの所がどうしたらいいか分からなくて」

…とおもむろに弾き始める。

「これでいいの？」と聞かれた。

いつもの写真ルーティンには

全く引っかからなかった。

正直、初めて。

「コレって何拍だっけ？

コレは？

だとすると…」

と私の質問返しに答えながら

真剣に話を聞いて

「てことは、こういうこと？」

と再びピアノを弾く。

その後もガッツリピアノを弾いて

Rちゃんは帰って行った。

ピアノのことだけを考えて、

ピアノに集中していたRちゃん。

いーっつも写真ばかりが気になっていたのに🤣

そんな姿、ホント初めて。

格好よかったな…。。。