継続することの大切さと、難しさ

ピアノを始めることに決めて、
最初の頃は本の進みも早くて、
弾けば弾くほど先に進めるので、
「これはお姉ちゃんを追い越せるかもしれない」
なんてことまで考えて、
とにかくひたすら弾き続けたＪちゃん。

最初の頃は楽譜のルールを覚えてもらうことがメインなので、
進みは早い。
でも、その先の勉強が始まる頃、
練習の手がピタっと止まった。

勢いで弾くだけでなく、
考えて音を鳴らし読み進めなければいけなくなったから。
勢いで弾きたかったのだと思う。
頭ごなしに弾いて弾いてどんどん弾ける。
ある意味理想だけれど、
それが難しくなる時が来る。

「お姉ちゃんを追い越せない」

これがＪちゃんに一番ショックをもたらしたことかも知れない。

兄弟姉妹の２番目。
習い始めの目標が「お姉ちゃん」。
これはいいような、悪いような…(笑)

難しい課題に当たっても、
面倒くさそうな課題に当たっても、
できれば投げ出さずに
自分なりに付き合ってほしい。
そこで、どこまで頑張れるか。
乗り越えられると、
「やれば出来る！」
が分かる。
でも乗り越えずに背を向けると、
それが分からないから、
苦しそうだから無理そうだから…と、
どんどん苦しくなってしまう。

努力し続ける力、
のお話をするにはまだ早いかなぁ。
でも、継続することの難しさ、
そして、そこを頑張れる力を持てると、
ピアノだけではない他の困難なことからも
逃げずに頑張れる人になれるかも知れない。
そのことは伝えていきたい。

Ｊちゃん、一年目。
まだまだ、これから。

じっくり、とっぷり、たっぷりと、
時間をかけて話して行きたい。
分かってもらえるまで。

ピアノって、
諦めずにやり続ける、
そんなことを経験できる
楽器…なのだと思う。