たまには…真面目な話でも書いてみようと思う。
(普段がオチャラケ過ぎているとも言える…?)
昔々学生時代に何かの授業で「イデア論」について学んだ。
その詳しいことも、それがなんであったかもよく覚えていないが(おいおい)
音楽の究極について考えさせられた記憶がある。
究極。
イデアという「真」の世界があって、
それを手に入れるべく現実の似た世界があるのとかどうとか。
…という難しい前提はさておき。
イデア論から、私が感じたことを書く。
音楽に合格ラインはない。
パーフェクトもない。
浅田真央ちゃんが以前はよく口にしていた「ノーミスの演技」も、
最近は芸術方面を重視しているのか、「ベストパフォーマンス」は言っても、
「ノーミス」は言わなくなった(…のかな?)
ノーミスは技術面ばかりを追いかけてしまいやすく、
練習さえ積めば、何とかなるかも知れない。
でも芸術面は、練習を積んだからどうにかなるものでもない。
演者が「こうなりたい」という一縷の糸を手繰るように
そこを目指して真摯に向き合う。
確かな形がないものだ。
演奏して行く中で、
「コレ」という到達点に辿り着いたら、
きっとそれ以降は下り坂だ。
落ちるしかない。
それ以上を目指さしていきたいのに、「コレ」にタッチしたら、
「コレ」にタッチしようと、そこだけを目指してしまう。
「コレ」にしがみつき、「コレ」が日々出せるようになったら安心。
きっと「コレ」自体が下って来てもだ。
目に見えない、一縷の糸を追い求め演奏する。
演奏とはそんな究極を追い求め続けるものだと、最近つくづく思う。
そしてその一縷の糸は、自分でしか見出せない。
どんな気持ちを伝えたいか、どんな情景を思い描いているのか、
形にはできないイデアを、心の中でずっと描き続けるしかないのだ。
まだピアノを始めて一年に満たないMさんは、
そのピアノ歴にも関わらず、そこ、感じ取っている。
だから、毎週同じ曲を弾いてもらってもいつも違う演奏になる。
「この部分って、どうしたいの?」と聞いても
「まだ、出てきていない」
とか
「前からの流れによって、全然違う風に弾きたくなったりして」
とか言う。
自分なりの音楽がぼんやりあるようで、
私はレッスン中、それにより近付けるよう横からチャチャを入れている。
私の提案に「ん~、そうではない」とか、きちんと言ってくれる。
じゃ、どうしたいんだ!と、二人でああでもないこうでもないと話す。
かなり楽しい。
音楽にゴールはない。
それを、とある方向に向かせ、人前で演奏する。
究極…だな。
(普段がオチャラケ過ぎているとも言える…?)
昔々学生時代に何かの授業で「イデア論」について学んだ。
その詳しいことも、それがなんであったかもよく覚えていないが(おいおい)
音楽の究極について考えさせられた記憶がある。
究極。
イデアという「真」の世界があって、
それを手に入れるべく現実の似た世界があるのとかどうとか。
…という難しい前提はさておき。
イデア論から、私が感じたことを書く。
音楽に合格ラインはない。
パーフェクトもない。
浅田真央ちゃんが以前はよく口にしていた「ノーミスの演技」も、
最近は芸術方面を重視しているのか、「ベストパフォーマンス」は言っても、
「ノーミス」は言わなくなった(…のかな?)
ノーミスは技術面ばかりを追いかけてしまいやすく、
練習さえ積めば、何とかなるかも知れない。
でも芸術面は、練習を積んだからどうにかなるものでもない。
演者が「こうなりたい」という一縷の糸を手繰るように
そこを目指して真摯に向き合う。
確かな形がないものだ。
演奏して行く中で、
「コレ」という到達点に辿り着いたら、
きっとそれ以降は下り坂だ。
落ちるしかない。
それ以上を目指さしていきたいのに、「コレ」にタッチしたら、
「コレ」にタッチしようと、そこだけを目指してしまう。
「コレ」にしがみつき、「コレ」が日々出せるようになったら安心。
きっと「コレ」自体が下って来てもだ。
目に見えない、一縷の糸を追い求め演奏する。
演奏とはそんな究極を追い求め続けるものだと、最近つくづく思う。
そしてその一縷の糸は、自分でしか見出せない。
どんな気持ちを伝えたいか、どんな情景を思い描いているのか、
形にはできないイデアを、心の中でずっと描き続けるしかないのだ。
まだピアノを始めて一年に満たないMさんは、
そのピアノ歴にも関わらず、そこ、感じ取っている。
だから、毎週同じ曲を弾いてもらってもいつも違う演奏になる。
「この部分って、どうしたいの?」と聞いても
「まだ、出てきていない」
とか
「前からの流れによって、全然違う風に弾きたくなったりして」
とか言う。
自分なりの音楽がぼんやりあるようで、
私はレッスン中、それにより近付けるよう横からチャチャを入れている。
私の提案に「ん~、そうではない」とか、きちんと言ってくれる。
じゃ、どうしたいんだ!と、二人でああでもないこうでもないと話す。
かなり楽しい。
音楽にゴールはない。
それを、とある方向に向かせ、人前で演奏する。
究極…だな。