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作家はキャラの運命を変える事があるのか?

2006-07-04 21:43:52 | Tolkien・おたのしみ
指輪物語で,果たして運命の「予定」を変えられたキャラクタはいるのかをまとめてみたくなりました。何故唐突にこんな記事を書く気になったかというソースは,ネタバレブログAmon Gwarethこちらの記事です。一応,指輪物語には関係のない話なのですが‥‥,まあ勇気のある方(笑)は,その理由を確かめて頂いてもよいですが。。。

いや,もちろん,この記事の話はそのネタバレ記事とは直接何の関係もありませんので,ご安心を。

いろいろ思い出してみましたが,とりあえず,正式版で命を落とした主要キャラクタは,ボロミア,セオデン,アングマールの魔王,デネソール,ゴラム,サウロン,サルマン,蛇の舌です。また,死にはしなかったけど,死にそうな目に遭ったとか死んだと勘違いされたキャラクタもたくさんおります。ガンダルフ,フロド,ファラミア,エオウィン,メリーですね。

さて,この主要キャラクタ達,トールキンさんが果たして「予定」を変えた事があったのかどうか。サウロン,アングマールの魔王はデフォルト,ゴラムについても,こんな初期からトールキンさんは彼を滅びの山の噴火口に突き落とすつもり(ひぇ~残酷~;)でいたようなので,置いといて。。。早速調査開始。

で‥,早くもとんでもない事実に行き当たりました。実は何とトールキンさんは,ホビットの誰かを殺すつもりでいたんですね。(汗) HoME7巻 A Story Foreseen From Moria(1)(2)(3)で示された初期のプロットでは,サムを滅びの山で殺すかどうか迷っていたようでした。さらに毒牙はピピンにも。彼は何かホビットらしくない(勇敢な)行いをしてその後‥‥という計画がありました。(汗;)

ボロミアに関する「予定」も相当変更されています。フロドから指輪を奪おうとする設定は最初からあるのですが,そのままミナス・ティリスに行き,実はそこでアラゴルンとタイマン勝負をする予定だったのですよ。しかし,フロドとのそのシーンを書いていたある日,突然ボロミアの運命が変わり,‥それは物語のその後を大きく変えてしまう事に。。。。

サルマンについては,トールキンさんは最初殺すかどうか迷っていたようです。HoME8巻,1-IV章,Flotsam and Jetsamには,ガンダルフにやらせるのかどうかと自問している下書きまで存在します。

フロドについては,先ほどのゴラムの運命と一緒に書いてありますが,最初から,シャイアに戻った後しばし平和な日々を過ごして西へ行く事が決まっていたようです。ただ,サムの運命が決まったのはもっとずっと後の事のようですけどね。

こうしてみると,トールキンさんは,結構臨機応変にキャラの運命を変えていたんですね。なるほど。


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