ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME8 1-IV Flotsam and Jetsam (4)

2006-05-09 00:09:20 | Tolkien・HoME
<本文>
メリー「そしてエント達は注意深くきれいにアイゼンガルドの掃除を終えました。わかっているのはそれ位かな。」
するとアラゴルンが付け加えます。「(エントの)何人かは亡くなったローハン兵を埋葬しに川原へ行き,Ornomiだっけ? その,動く木を奥谷に集めた。大きな勝利だ。1人のオークも残っていない。夜は長かったが,夜明けは美しかったぞ。」
ギムリが「これからよくなって行くと思おう。ガンダルフが潮が変ったと言っていたぞ。」
するとアラゴルン「そう,だが,これから大きな嵐が来るとも言っていた。」
メリーは「そうだ,忘れてました,ガンダルフの前に,疲れた馬と狼乗りがやってきて,せっかちに仲間に深手を負わせたんですよ。エント達はこれにひどく腹を立てました。馬上には嫌な感じの男が乗っていて,―エント達が彼を殺さなかったのは不思議ですが,彼は,名をFranaと名乗り,セオデンとガンダルフからサルマンへメッセージを持っていく途中でオークに捕まったと言いました。(私には彼が木の鬚をうさんくさそうに見ているのを察知しました,特にガンダルフの名前を挙げた所でね)すると木の鬚は,例のゆっくりした口調で『ふーむ,お前はサルマンの所へ行くがよい! しかしいずれにせよお前が危害を加える事はなさそうだ。』これを聞いてガンダルフは笑っていました。『哀れな蛇の舌じゃ! 悪い道をえらんだのう。サルマンと奴が一緒におってもお互い慰めにはならんじゃろう。もしあやつが生きてオルサンクを出られたとしたら,身に余る光栄じゃ。』」
</本文>

ここでトールキンさん,こんなメモを。
「いや,彼はガンダルフを捜す事にしようか。」
さらに,ページの終わりに,
「彼はサルマンを殺す事にするか?」

<本文>
「で」とメリーはさらに続けます。「我々の仕事は,スペースを作り,皆さんのお楽しみの品物を用意する事でした。でも,昨日と夜一生懸命働いたのですが,ピピンが2つの桶を見つけた程度で。。」
</本文>

ここでこの下書きは終わりです。
次の下書きでは,動く木,いわゆるフオルンの原型Ornomiについて,こんな事が書かれています。

<本文>
「Ornomiは,『声を持つ木』という意味の古いエルフ語から来たエントの言葉だそうです。ファンゴルンには,エント達は彼らを長い間長い間訓練しています。彼らは半分エント的だけど,遥かに野蛮で,もちろん無慈悲なんですよ。」
</本文>

ひぇ~,恐ろしいんですねっ。しかし,何故,エントに訓練された普通の木って,野蛮で無慈悲なんでしょう? この文章自体は削除されたそうですが,フオルンの本質ってやっぱ怖いですね。

さらにメリーは,サルマンはローハン兵がアイゼンの川原から撤退したのを聞いて攻める事を決意した話をしますが,ここでトールキンさん,何故かメリーにこの戦争の解説をさせるのをやめ,彼らは周りで起きている事をあまり知らなかった事にしてしまいます。で,正式版では,戦いの情報を補足するのはアラゴルンになってますね。


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