ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

FOTR CD: 2-4: A Journey In the Dark (3)

2006-05-26 23:14:58 | Tolkien・LOTR
ふと思ったのですが,原書,翻訳,映画,BBC,HoME,といろいろあるので,今何版を見ているかと意識しなくなる事がしばしばあるのですが,‥よく考えてみると,朗読CDというのは,人が読んでいるので,1つフィルターはかかっていますが,使われる言葉は,まさしく原書の正式版,全ての版の原点,なんですよね。。。。という,マヌケなほど当たり前な事に,時々気付く私。(爆)

今日は,メリーが,どうやってガンダルフに扉を開けるヒントを与えたのかをチェック。実は映画のコメンタリでもさんざん言われていたので,原作をチェックしていたのですが,英語力の不足か?どうも一体どこでどういうヒントを出したのか,イマイチ見つけられずにいました。(汗) しかし,読んでわからんものを聴いて見つけられるかって。(笑)

‥と思ったら,実は,朗読CDではちょうどトラックの継ぎ目にその言葉が入っていたので,意外と簡単に見つける事ができました。(笑) メリーは,「("Speak friend and enter."って)どういう意味?」と訊いているんですね。これがガンダルフにヒントになった? しかしわかりにくいヒントですね。それで映画では,フロドが余計な一言追加(エルフ語では何?)を。。(→だから原作では何だったのかなかなか見つけられなかったんだ)で,ギムリが「もし友達ならパスワードを言えって事だ。」(それ映画ではガンダルフが言ってないかい?)

HoMEの初期のドラフトでは,ガンダルフがビルに裂け谷への手紙を託して,早々に(扉を開ける前に)返しています。で,ガンダルフが,なかなか扉を開けられないのを見て,ボロミアが「返すんじゃなかったかなあ」と冗談っぽく言ってました。

で,正式版ではどうなったかと言えば,ガンダルフが扉の開け方を知らず,しかも大人気ない対応が,ピピンの頭を突っ込んでやろうか,とか,さらにパワーアップ(笑)されてますが,ボロミアはお人よしでなくなり,かなりイライラを見せていますね。映画と違い,石を投げて水面を波立てていたのは彼なんですね。それをたしなめるのはフロド。ビルを返す返さないの決断は,サムが頑張った為先延ばしにされていましたが,結局水中の監視者の出現により,泣き別れ。

『水中の監視者』は,名前を与えられなかったんですね(汗;) イカタコ類のような足(tentacles)を持つ水中の生物と記されていますが,ハリポタでは学校の傍の湖にGiant Squidが住んでいます。イカタコは西洋ではバケモノと相場が決まっているんですね。(笑)

で,洞窟に閉じ込められ,ガンダルフは,入口の柊の並木の事を残念がっております。直線で40マイル(≒64Km)の距離を4日間で旅するんですか。NZのミルフォード・トラックは,90kmを4日間(実質3日)での旅でした。直線で40マイルというと実際はその倍はあるだろうし,アップダウン,暗い場所を歩くという事を考えると,楽ではありません(やっぱし皆さん剣客,じゃなくて健脚)が,とても現実的な距離感ですね。

(どうもパソコンは。。,『その道は一般の人はあまり使わず剣客向けだ。』とか全く自然に変換するんですよ(笑) ハイキングをする人には定番中の定番,徳本峠を越えて上高地へ向かう道の途中,昔どこかのお姫様が何かの戦いから逃れて逃走中に,剣客に襲われて(おいおいここで健脚って変換するか~;)命を落としたそうで,今でも碑が立ってますが。)

HoME8 2-I The Taming of Smeagol (1)

2006-05-26 23:11:14 | Tolkien・HoME
ここからHoME8巻2章,TTTの後半になります。

前の章の最後に書いたように,3巻(翻訳版は文庫版6巻)と4巻(同7巻)との間に長いブランクがあったので,この4巻の書き出しと5巻(同8巻)の書き出しは,いろいろに変化しているようです。

3巻と5巻の間は,お話的には続いているのに,何で切れているの?とかねてから不思議に思っていましたが,そういう事情もあったのですね。

‥という事で,おそらく5巻の初期のドラフトには,またまた,あっと驚く楽しい仕掛けがありそうですが,まあ,それは後で楽しむとして,4巻もお楽しみは一杯(笑)ですので,早速,行きましょう。

まず,初期のオープニングから。
ところで,4巻はサムにゴラムに大将,セリフを日本語にするのに難しいキャラばかりなんだ‥‥。(でもフロドも含めて,誰が言ったとか書かなくて済みますね?(笑))

<本文>
「ご主人様,ここはひどい場所ですだ。それに間違いなく‥」
彼らは何日もサルン・ゲビアの不毛の高地を彷徨っています。あの逃走劇から5日目の夕方,彼らは灰色の崖の上に立っていました。遥か南西(南東)には緑の土地と,棺のような(a pall of)灰色の雲,あるいは影が立ちこめています。

「‥道を間違えましただ。あれは我々が行きたい所,もしくは行きたくないけど行かねばならない所ですだ。もしそうなら急いだ方がいいです。でも,降りられねえだ。降りたらあの汚い沼地だ。ふ~,何の臭いでしょう?」何か腐った臭いがします。

「我々はアンドゥインとモルドールの間にある死者の沼地の上にいるのだよ。我々は道を間違えた。私はもっと早く,北で仲間から離れ,Battle Plainの固い土地を歩いて来るべきだった。しかしそこまで戻っていたら,何週間もかかってしまう。食べ物は何を持ってきたかのかい?」

(ここから突然メモになります(汗))
2週間ほどの用心。
寝よう。
その夜ゴラムの気配。北へ。
翌日,岩の上を足音。フロドはサムを先に行かせ,岩陰に指輪を使って隠れる。ゴラム現れる。急に怖くなって逃げる。しかしゴラムは追いかけてくる。降り口を見つけ,ゴラムを恐れつつ,彼らは降りて行く。
</本文>

おいおい,指輪はダメよ~(汗)

Run!Run!Run!