HoME8 1-V The Voice of Saruman (1)

章によって描き易い所とそうでない所があったようですが，トールキンさんにとっては，この章は描き易かったみたいです。最初の下書きからほぼ正式版に近いそうで。

＜本文＞
ガンダルフは「わしはこれからやつにさよならを言いに行くところじゃ。あんたらも来るかね？」ギムリは「是非行きます。で，あなたに似ているかどうか確かめようかと。」するとガンダルフは「そんなに近くでは見れないかもしれんぞ。」と笑います。「恥かしがり屋だからのう。じゃが，エント達には退去してもらったので，説得はできるかもしれぬ。」
＜/本文＞

オルサンクの初期の描写はこんな感じ。

＜本文＞
‥‥基礎にはエント達の怒りの跡がついています。その上には赤く彫られた石で南北2つの広い階段，さらに上に狭いプラットフォームがあって一旦合流し，さらにその上に分かれて伸びています。
＜/本文＞

これは3章の(D)に則って描かれた物との事。でも，「赤く彫られた石」はすぐに「見た事のない技術で彫られた黒い石」に書き換えられます。

初期のサルマンとの会話はこんな感じ。

＜本文＞
「それで？」とサルマン。「お前は真鍮の声をしているな，ガンダルフ。その声は私の休息の邪魔になる。許可なく私のプライベートなドアに来たな。何と言い訳する。」するとガンダルフは「許可なくじゃと？　わしは門番に許可をもらったぞ。しかしわしはこの宿の客人ではないのか？　主人はわしをまだ出口(door)に案内してくれてないがのう！(My host has never shown me the door, since he adimitted me!) 」サルマン「屋根から出て行った客人は勝手に入り口(door)から入る事はまかりならぬ。(Guests that leave by the roof have no claim to re-enter by the door at their will.)」
＜/本文＞

おお～っと～！　オヤジギャグの応酬だ！（笑）

HoME8 1-IV Flotsam and Jetsam (5)

下書きではメリーが随分活躍しているような印象を受けるのですが，清書に近づくにつれて，メリーの，サルマンに関する講釈とか，お話パートはだんだん小さくなっていってしまいます。（汗）　この辺りから，「時間割」も正式版に近づいてくるのかな。。

＜本文＞
（‥これはピピンのセリフだな）「彼らは木の鬚が以前から頭に描いていた仕事を終えました。アイゼンガルドは水に沈められました。彼らは見張りを塔に置き，残りは薄暗いの光の中に消えて，フオルンの影の下で溝を掘ってプールやダムを作っていたんですよ。メリーと私は取り残されていました。で，昨晩それを一気にアイゼンに流し込んだのです。」

アラゴルンは「そうか，それで我々は今朝ヘルム峡谷から出た時，北側の広い範囲で水蒸気の立つのを見たのだな。」
メリー「朝には濃い霧になっていました。木の鬚は一旦流れを戻しました。地下の洞窟には水の出口があるようです。再び沈む前にガンダルフがやってきました。彼は自分で知っていたかもしくは木の鬚から何が起きているか聞いたかしていたと思いますが，彼自身は見てないんですよ。
＜/本文＞

この後，余計なお話はだいぶ削除されてしまいましたが（汗），章の最後の部分は，まだ正式版とはちょっと違うそうです。

＜本文＞
メリー「朝には濃い霧になっていました。しかしそれが始まりでした。湖が溢れていて，壊れた門から水が降り注ぎました。がらくたがたくさん出口に集まってきました。エント達は一旦流れを止めました。地下の洞窟には出口があったのか，まだ水で一杯にはなっていませんでした。私はピピンと一緒にそれを眺めていました。我々はずっと2人だけでしたが，ちょっと危なかった瞬間もありましたね。恐ろしい狼達が唸りながら流されて行きました。思わず逃げました；　そしてオークが飛び出して来る事もありました。フオルン達が待ち構えていました。彼らがどこから来てどこへ行ったのかわかりませんが，夜半にはとても静かになっていて，よく眠れました。」
＜/本文＞

ちょっと心配？

多過ぎると文句を言われたNHKですが，削減されるのはBSとラジオという事になったのだそう。私は結構NHKびいきで，特に自然物，歴史物はお気に入りです。また，ケーブルテレビを契約してないので，BSで観れるCNNやABCやBBCは重宝してます。私は忙しくてほとんど聴いた事ありませんが，ラジオの語学番組も大人気ですよね。‥という事で，BSやラジオが削減されると聞くと，ちょっと心配なんですが。。。