クリストファーさんによると,ここに来て突然,トロッターはフロドにつらぬき丸を見てどうなっているか確認するよう指示します。ついに,オークが攻めて来るというサイン出現です。ただし,ここで不吉な予感を感じ,何故オーク達がこちらへ来るのだろうと不思議がるのは,最初の下書きではフロドだそうです。(正式版は違う?)
フロドは仲間達を離れて歩いて行きます。サムは心配気に見ています。残りのメンバーはさらに話し合います。ボロミアは,ミナス・ティリスに行くべきと強く主張します。サムはこっそり抜け出します。「もしオークが近くにいるのなら,フロド様を一人で放っておけねえだ。旦那様は象が来るなんて想像してねえだろうし,山の頂上から落ちるかもしれねえ。」
フロドはしばらく適当に歩くうちに,ふと気が付くと,丘のスロープを上がっていました。
(サムがこの時点で仲間を離れるというのは,すぐ却下されたようです。そして,ボロミアとのあの「争い」の後,フロドが見たもの,の初期の下書きです)
フロドは,北側に,リボンのような大河,欠けた歯のような霧ふり山脈を見ます。西を見ると,遠くに馬に乗った騎士が風のように駆けています。その向こうにはオルサンクの暗い塔が見えました。南には,アンドゥインの河口のデルタと無数の海鳥,その向こうに緑と銀の波打つ海が見えました。しかし,どの方角も戦争の予感を感じます。霧ふり山脈には溢れるオーク,闇の森には小競り合いが見え,ビヨルンの国は燃え立っています。モリアの西門には暗雲が立ち込め,ロスロリアンの境には煙が立っています。ローハンの騎士達をアイゼンガルドからの狼が追い,灰色の南の港には終わりのない兵士の列が,東の荒野からも武装した剣士,射手が馬に乗って来ています。冥王の力がまさに進行中でした。
そしてミナス・ティリスは遠くに美しい白い城壁とたくさんの塔とたくさんのバナー,‥‥‥‥ミナス・モルグルで,その暗い壁には‥‥が彫られ,歯のような黒い塔,黒いバナー,恐ろしい口のような門が見えます。東にはゴルゴロスの絶望的な死の影,そして彼は‥‥‥の滅びの山と‥‥‥のバラド=ドゥアを見ます。
(なんか肝心な所が虫食い?(笑))
突然彼の目は止まります。‥(霧が晴れ?),恐ろしさに悲鳴をあげました。バラド=ドゥアには目がついていました。それは決して眠らない目。突然それは‥‥に気付きます。とても貪欲な‥‥(意思?)‥が彼に飛び掛ります。まるで指のように感じました。1分後,それは彼を釘付けにします。あたかも彼がどこにいるか正確に知っているかのように。それはアモン・ラウに触れ,トル・ブランディアを見ていました。―彼は椅子から体を投げ出し,灰色のフードを被りました。彼は叫びました,が,「決して来るな!」なのか「自分から行きます!」なのか,あるいは両方なのか。
すると別の場所から,「それをはずせ!はずせ!馬鹿な事を!」という声が聞こえてきました。2つの力が彼の中で戦っていました。一瞬両方の‥‥の力が完璧に均衡を取った所で彼はもがきました。そして彼は突然,我に帰りました。
(これはなかなか激しいですね。映画化したら面白かったかも‥)
また,この書き出し部分は最初はこのようになっていたそうです。
最初は少ししか見えませんでした。彼はまるで影だけの世界の霧の中にいるように感じました。彼は指輪をはめていました。するとアモン・ヘンの力(virtue→後でpowerに変更)が効き目を表します。そして霧が晴れ,彼はいろいろなものを見ます‥‥。
下線部は,後に削除されました。
フロドは仲間達を離れて歩いて行きます。サムは心配気に見ています。残りのメンバーはさらに話し合います。ボロミアは,ミナス・ティリスに行くべきと強く主張します。サムはこっそり抜け出します。「もしオークが近くにいるのなら,フロド様を一人で放っておけねえだ。旦那様は象が来るなんて想像してねえだろうし,山の頂上から落ちるかもしれねえ。」
フロドはしばらく適当に歩くうちに,ふと気が付くと,丘のスロープを上がっていました。
(サムがこの時点で仲間を離れるというのは,すぐ却下されたようです。そして,ボロミアとのあの「争い」の後,フロドが見たもの,の初期の下書きです)
フロドは,北側に,リボンのような大河,欠けた歯のような霧ふり山脈を見ます。西を見ると,遠くに馬に乗った騎士が風のように駆けています。その向こうにはオルサンクの暗い塔が見えました。南には,アンドゥインの河口のデルタと無数の海鳥,その向こうに緑と銀の波打つ海が見えました。しかし,どの方角も戦争の予感を感じます。霧ふり山脈には溢れるオーク,闇の森には小競り合いが見え,ビヨルンの国は燃え立っています。モリアの西門には暗雲が立ち込め,ロスロリアンの境には煙が立っています。ローハンの騎士達をアイゼンガルドからの狼が追い,灰色の南の港には終わりのない兵士の列が,東の荒野からも武装した剣士,射手が馬に乗って来ています。冥王の力がまさに進行中でした。
そしてミナス・ティリスは遠くに美しい白い城壁とたくさんの塔とたくさんのバナー,‥‥‥‥ミナス・モルグルで,その暗い壁には‥‥が彫られ,歯のような黒い塔,黒いバナー,恐ろしい口のような門が見えます。東にはゴルゴロスの絶望的な死の影,そして彼は‥‥‥の滅びの山と‥‥‥のバラド=ドゥアを見ます。
(なんか肝心な所が虫食い?(笑))
突然彼の目は止まります。‥(霧が晴れ?),恐ろしさに悲鳴をあげました。バラド=ドゥアには目がついていました。それは決して眠らない目。突然それは‥‥に気付きます。とても貪欲な‥‥(意思?)‥が彼に飛び掛ります。まるで指のように感じました。1分後,それは彼を釘付けにします。あたかも彼がどこにいるか正確に知っているかのように。それはアモン・ラウに触れ,トル・ブランディアを見ていました。―彼は椅子から体を投げ出し,灰色のフードを被りました。彼は叫びました,が,「決して来るな!」なのか「自分から行きます!」なのか,あるいは両方なのか。
すると別の場所から,「それをはずせ!はずせ!馬鹿な事を!」という声が聞こえてきました。2つの力が彼の中で戦っていました。一瞬両方の‥‥の力が完璧に均衡を取った所で彼はもがきました。そして彼は突然,我に帰りました。
(これはなかなか激しいですね。映画化したら面白かったかも‥)
また,この書き出し部分は最初はこのようになっていたそうです。
最初は少ししか見えませんでした。彼はまるで影だけの世界の霧の中にいるように感じました。彼は指輪をはめていました。するとアモン・ヘンの力(virtue→後でpowerに変更)が効き目を表します。そして霧が晴れ,彼はいろいろなものを見ます‥‥。
下線部は,後に削除されました。