ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME7 XVI : The Story Foreseen From Lorien (5)

2005-12-15 22:48:28 | Tolkien・HoME
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しかしフロドは大きな嫌悪を感じる。目の前にいるのは小さなオークだった。またある人物,‥かつて知っていて,愛し,もしくは嫌いだった‥とかすかに思い出させる。(え?誰の事?)「泥棒! 返せ!」

サムは驚いて指輪を返すとフロドはそれをひったくり(サムはたった2日持っただけなのに,かなりな後悔を感じる),‥我に返る。どうやって取ったんだね?と尋ねる。サムは,盗んだのではごぜえませんだ。フロド様が亡くなられたと思って,あのキリスなんとかという場所で。。。

彼らはどうやってそこから出たらいいのかを話し合う。サムはフロドに指輪をはめて脱出する事を勧めるが,フロドはサムはどうするんだ?と言う。サムは自分の仕事は終ったと答える。するとフロドは,まだだよ,こんな所でお別れできない,と言う。

フロドのアイディアは,サムがもう1回歌ってオークを1人おびき寄せる事。サムは鞭を心配するが,フロドはミスリルを着ているから大丈夫と言う。そして自分で(汗)エルベレスの歌を歌い出す。そこへ1人のオークが入ってくる。すかさずサムが彼を殺し,フロドはドアを閉める。サムはオークの服を取って着込む。帽子などちょっと大きめ。赤地に目の付いた盾を持ち,黒いマントを付ける。(あれ?フロドは?) フロドは玻璃瓶で道を照らす。階段を降りていくと,誰かが上がってくる。フロドは指輪をはめる。(汗) ゴブリンが何かサムに話しかけるが,サムが怒ったような唸り声を上げると,彼らは道を開ける。どうやら誰か偉い人と間違えられたようだ。(実は彼はバラド=ドゥアから来たメッセンジャーだったとは彼らも気付かなかった。→この文は削除された(笑))

彼らは恐ろしい塔を出る。夕刻だったが外はかすかに明るかった。門の所まで来た所で,フロドはサムにちょっと待っているよう言う。指輪をしているとオークの言葉がわかるので,ちょっと看守達の様子を見るので隙をついて出るように,と言う。

突然フロドは看守を刺す。サムは彼らが気付く前に1人倒すが,彼らと戦うのは賢くないと思い直し,堂々と出る事にする。ところがサムが(見えない)フロドと一緒に門を出ようとした時に,看守の1人が,「門限は過ぎているぞ!メッセンジャー以外は通れないぞ。わかっているのか」と詰め寄る。戦おうと決心したサム,盾を構えると,急に看守の態度が変わる。「おお!モルグルの大将様!あなた様とは知りませんでした!私は単に職務をしていただけです!」サムは相手の言葉がわかってない(笑)ので???状態だが,とりあえず無事脱出。しかし,看守はまだドアをふさいでいたので,フロドが出られない。

サムは道の溝に隠れて待つ。やがて門が閉まる時間に。フロドはドアが閉まり始めた隙をついてようやく表に出る。彼は後で「塔で大将様が死んでいて服を脱がされていた!」と誰かが言って,その後争いのような音を聞く。彼は自分達が逃げた事が知られたと思ったが,その場を離れる。サムと合流してモルドールへ向かう。
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この,フロドのミナス・モルグル脱出劇は,ホビットの冒険でのビルボの霧ふり山脈からの脱出劇と対応していますよね。さすがにチョッキのボタン飛ばしはありませんでしたが(爆),この部分,正式版ではほとんど変わってしまいましたね。ちょっと指輪に頼り過ぎ? しかも全裸どころか,ミスリルも取られていませんでした。(笑)

この後,トールキンさんは,ミナス・モルグルの門をもっと恐ろしげに書いて,フロドがきっかけを作るというのをなくし,最初からサムの提案で,堂々と抜けようという事になるという話を書きますが,どうもそれもお気に召さず,書き換えます。どんな話に変わったかは,また明日!

Run!Run!Run!