ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

トレローニーの予言

2005-05-20 00:46:19 | ハリポタ5巻
クライマックス突入記念,ちょっと気が早いですが,あの予言の話です。

***5巻既読前提です。***
ネタバレとは別に,推測でモノを言っているので,要注意です。あまり信用しないように。(笑)

問題のトレローニー先生の予言,
The one with the power to vanquish the Dark Lord approaches ... born to those who have thrice defied him, born as the seventh month dies ... and the Dark lord will mark him as his equal, but he will have power the Dark Lord knows not ... and either must die at the hand of the other for neither can live while the other survives ... the one with the power to vanquish the Dark Lord will be born as the seventh month dies ...
ですが,私はこれを読んで,指輪物語の追補編に載っている,最後の王様の予言というのを思い出しました。

最後の王様の予言,というのは,ROTKに出てくる,死者の道の予言をしたのと同じ人が,当時仕えていた王様に,彼の息子の運命について語ったものです。簡単に言えば,「あなたの息子はこの国の最後の王となるでしょう。もしもう1つの王国が希望がなさそうな方を選ぶなら,あなたの息子が王となり,名前を変えるでしょう。さもなくば,戦いと悲劇は繰り返されるでしょう」と,いうような意味です。

成長した息子さんは,もう1つの国の王様の跡取りがいないのを見て,じゃあ王になってやろーか?と真正面から言いますが,当時の執政に断られます。そして彼はその後,悪い人に海に追われて溺死。王国は滅びてしまいます。しか~し,予言はここで終わってませんでした。約1000年後,彼の子孫のアラゴルンという人が,もう1つの国に,再度王権をチャレンジ,今度は彼の事を知らないはずの執政にめでたく認められ,アラゴルンは名前を変え,平和が戻ってきたのでした~。パチパチ。‥が,指輪物語,のバックで進んでいたお話でしたね。

で,何が言いたかったか(汗;)と言うと,この予言,実は1人の事を言っているのではなかったんですね。言葉巧みに,異なる時代の2人の人の出会う,異なる出来事を当てているのでした。

トレローニー先生の予言に戻ります。これも何だが,複数の事を言っているような気がしてならなかったんですよ。

実は私は,最初この予言は,将来(6巻以降)に起きるとばかり思い込んでいました。しかし,実は既に1度,「the Dark Lord knows not」な力が発揮され「either must die」な出来事は起きてますよ! ね。

ハリーのお母さんの事ですよ。

実は彼女が最初の「The one with the power to vanquish the Dark Lord」だったのではないでしょうか? だからお母さんはその力と命を引き換え,ヴォルデモートは4巻で,必死に自分を窮地に追い込んだその力を持とうとしたのではないでしょうか?

トレローニー先生,最後にもう1回「The one ...」て言ってますよね。今度は「will be born」。だから2人目の「The one ...」がハリーなんですよ。最初,何故2回言っているのか不思議でしたが,時を変えて同じような事が2回起きると考えたら,単純だけど判り易いです。

そうそう,よくよく考えてみたら,フィレンツェも,今は2つの大きな戦いの間,と,言ってました。

すると,今度は形を変えて,この予言に相当する事が起きるという事なのでしょうね。今度ヴォル様の知らない力とはどんな物な物なのでしょう? そして,今度は,誰が何の為に命を引き換えるのでしょうか‥‥。


OOP CD : Chapter 32: Out of the Fire

2005-05-20 00:23:57 | ハリポタ5巻
***5巻既読前提です。***
この章名を見て,ホビットの冒険の6章"Out of the Frying-pan Into the Fire"を思い出した人が多いです。(私も) でもアチラはフライパンから出てきたら今度は火,という話で,これは「火から出されて‥」という話なので,全然違うんですが。(爆)

‥しかし,のんびり能書きを並べている暇はありません。なにせ,31章以降は全てクライマックス。早く先が聴きたくてCD(正確にはMP3プレーヤー)を止められない為,どんどん書いていかなくては‥。

ハリーは試験もそこそこに,医務室敷へマクゴナゴル先生を探しに飛んで行きます。しかし何と彼女はその日の朝,聖マンゴに送られたとの事。これでホグワーツからOrderのメンバーはいなくなったと思い込んだハリー,マダム・ポンフリーの御託に付き合うのも早々に切り上げ,今度はロンとハーマイオニーを探しに戻ります。

(しかし1回目に読んだ時から,スネイプ先生は? 鏡は? と,ハリーの行動にちょっとイライラしたものでした)

話を聞いたハーマイオニー,ハリーの思った通りに反応せず,ヴォルデモートとシリウスが魔法省にいるとは信用しません。ハーマイオニーの判断は驚くほど正しいのですが,ハリーは全く理解できず,イライラ。Stephen Fryさんの演技が非常にウマイ。ところで,ロンはたじたじ? おい,頑張れよ~(笑)

A saving people thing ....
あ~,そう言えば,この巻,ハリーだけを責められませんよね。だって,何故ハリーがそうしなくちゃいけないのか,そうしちゃいけないのか,誰もちゃんと説明できないんだもの。元先生のルーピンも,ダンブルドア先生ですら,‥。そんな中,ハーマイオニーの言っている事は大人よりよほど的を射ていると思いますが,‥やっぱりハリーを説得し切れませんねえ。。

そこへハリーの怒鳴り声を聞きつけたジニーとルナ参上。ハリーの剣幕を実にクールに諌めるジニー。兄貴より全然エライ。ルナの大ボケに誰も返事せず。(爆)

とにかく,それなら,確認してからにしようね。‥ハーちゃんホントに偉いですねえ。この年齢で,この事態に対しての,この判断力。じゃあ今すぐ行こう!と言うハリーに,今!? あ,そう,わかったわ。‥彼女は,そんな大胆な事をするにはちょっと考える時間が必要,と考えていたのでしょうか。しかしハリーの剣幕に,彼を気遣い,すぐ実行する事を決断。ヒロインの鏡です。

しかし蛙が暴力沙汰を起こしたのは,昨日の今日です。まだ興奮が収まっていないでしょうから,今蛙を刺激するのは危険と思わなければ‥‥いやそんな時間はありませんね。(汗)

ハーマイオニー,ロン,ジニー,ルナを見張りや人払いに立て,(合言葉が"Weasley is our king"なのが笑えます)ハリーはGrimmauld Placeへ。

ところで,この忙しいのに余計な事が気になってしまいました。シリウスや,おそらくOrderのメンバーも,忠誠の術に守られていますが,ハリーはもちろん"Number Twelve, Grimmauld Place!"と言って,そこに行って彼に会う事ができますね。でも,秘密の守人に許されてない人が,同じ事を言ったらどうなるのでしょう? 忠誠の術は家でなく人にかけるものだと,少なくても3巻には書いてあったと思いますが。そう,確かその家までは行けるけど,外から覗いても見えない,という魔法だったと思います。 煙突飛行粉は,中まで行けちゃうので,忠誠の術の意味はなくなってしまうのではないか?とも思えますが‥

ハリーはKreacherに会います。Kreacherは何か嬉しそう。彼はとても意地の悪い計画に加担しているのですが,屋敷しもべ妖精がそんな事をするとは夢にも思わないハリー,彼の言葉,ご主人様はいない,を鵜呑み。確認しようと思ったその時,蛙に引っ張り出されます。

ハリーの目に入ったのは,蛙と,スリザリンの生徒達に捕らえられた,自分の友達でした。
実はこの辺りから,私は蛙に,怒りではなく,憐れみを感じ始めました。(しかしいつの間にか「蛙」一文字になってしまっている(笑))この辺りから,彼女は「弱さ」を露呈し始めるんですね。ロンの事をこの「baboon」て言うんですが,卑しくも校長なら,生徒を「baboon」などと呼ぶのはおかしいですね。しかも,同僚の息子に対してですよ。それって,実はウィーズリー氏の方が自分より優れているとわかっていて,妬んでいるという事じゃないですか? 蛙さん。

さてここで,スネイプ先生が呼ばれます。今頃気付くハリー。彼はスネイプ先生が心を読むようにと一生懸命仕掛けますが,先生の方がいつも1枚ウワテよ。ハリー。(笑) ったく,どこの読者が,スネイプ先生がわかってないと思うかね。(爆) ところで,私はスネイプ先生は,ホンモノのベリタセラムを蛙には渡してない,と,頭っから思い込んでいましたが,彼がホントにニセモノを渡したという証拠も記述もどこにもないんですよね。(笑) 何でそう思ったんでしょう? もしかすると,この時彼が,「あと1ヶ月かかりますよ」と皮肉たっぷりに言ったから,だったかな。

蛙はいよいよ支離滅裂になってきました。ハリーに磔の呪いをかけようとするんですね。ここでもハーマイオニー,ほぼ冷静に,先生そんな事やっちゃダメですよ! 蛙は,なんと,前年の夏にハリーにディメンターを仕掛けたのは自分,と,打ち明けます。

ハーマイオニーは,ハリーは何をしていたのかという問いに,彼はダンブルドア先生を捜していたと言い,何と,禁じられた森に,ダンブルドア先生が期待する武器の準備ができたという作り話をでっち上げ。話に惹かれた蛙は,何故か,警護しましょう,と言うドラコ君のオファーを退け,3人で禁じられた森に行く事にします。


Chapter XVI : Delays Are Dangerous (1)

2005-05-20 00:22:44 | Tolkien・HoME
この章は,ビンゴが出発する事を決心する辺りから,ブランディバックの住処へ向かうお話です。II章で一旦語られた事ですね。

クリストファーさんの解説によると,いよいよサム・ギャムジーが仲間に入ってくるわけですが,前にもちらっと触れた通り,入れ替えられるのは,オドです。しかしお父さんは,オドを切り捨てるのは忍び難く,彼はホビット庄に残り,ガンダルフにニュースを伝える役にしたのだそうです。‥‥これは,後に,堀窪に残って4人を見送ったフレデガー・ボルジャーに変わってくるのだそうです。

さて,ビンゴが出発した年の9月22日は,ビルボが発った年と同じ木曜日だったという事が,大きな変更ポイントのようです。

ガンダルフが,ビンゴと旅に出る事について語り合っている場面で,ビンゴが,ビルボの旅とは違って,宝を探すのではなくて,捨てるんですね,と,言うと,ガンダルフが,
"And to go there but not come back again."
と,冗談にしてはかなりキツーイお言葉を。(しかもよく見るとダジャレ)ビンゴは,わざと全然感心しなかったフリをして,「わかってますよ。でもどこへ行けばいいんでしょう?」

正式版をよく見ると,そのダジャレは消えてました。

Chapter XV : Ancient History (5)

2005-05-20 00:21:11 | Tolkien・HoME
ゴラムはやがてモルドールに入り込み,死人占い師によって「検査」され,「シャイアのバギンス」の名前が知られるようになった,というくだりの後,ビンゴが驚き,例の,「ビルボがゴラムを殺してしまわなかったのが残念(pity)‥」とか,「いや,ビルボは憐れみ(pity)を感じたから惨めな生物を殺さなかった‥」とか,有名なやり取りが続きます。

ガンダルフは,"Yes, he deserved to die."と言いますが,あ,ここのセリフはまだ完成されてなかったようですね。次に,".. but we did not kill him."と,来てます。

(正式版では,"Deserves death! I daresay he does. Many that live deserve death. And some die deserve life. ..."と来るんですが)

そしてガンダルフは,ビンゴを諭すように,ビルボはこの指輪を持っていて,どう感じていたとか,彼がビンゴにこれを託すようになった事などを,話しました。

(指輪についての説明が,かなり正式版に近づいてきたようですが,この草稿には,III : Of Gollum and the Ringに出てきた,Adam Hornblowerさんの記述なども,まだ残っているのだそうです。)

OOP CD : Chapter 31: OWLs (3)

2005-05-20 00:01:50 | ハリポタ5巻
***5巻既読前提です。***
5年生は試験中の大立ち回り劇に興奮が醒めません。ようやく皆が寝たのは4時。天文学の実技が夜遅いという事で,元から考慮されていたようですが,魔法史の試験は午後から。が,ハリーにとっては,それが不幸の種だったようです。

しかし,こういう生活のリズムが変わる科目は,ラストにしろよ~,と言いたくなりますね。(って,どうせ受験生はリズムが変わっているから,むしろいいかも,という説もあるかな?)

それにしても,前年ハリーがおかしな夢を見たのは占い学の授業時間。実はアレは今回のこの出来事の序曲に過ぎなかった?(‥なんかどっかて聞いた事のあるフレーズだ(汗))

今回のソレは魔法史の試験中。
ハリーはまるで,後姿のパーバティの髪の毛に,インスピレーションを刺激されたかのように,(意外と)順調に問題を解いていきます。そう言えば,私は2ヶ月前,クイーンズタウンのインド料理屋で,隣のテーブルの若いインド人女性の,量といい艶といい長さといい,日本ではお目にかかれないような見事な黒髪に,思わず目が釘付けになりました。インド人女性の黒髪には魔法の力があるかもしれませんよ。(笑)

ハリーはいつの間にか,神秘部のあの廊下。そして丸い部屋の周りにたくさんのドアのある場所に到着。さらに進み,あの水晶玉のある部屋へ。彼は,床に転がっているシリウスに,玉を取れと命令し,磔の呪いを‥


Run!Run!Run!