ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Odyssey : 14 In Eumaeus' Hut (2)

2005-05-15 22:45:02 | BookClub
Odysseusの作り話は続きます‥

‥以来私はトラブルに見舞われ続けました。
しかし,AresとAtheneが,私に戦いの最前線で敵を破る力を私に授けてくれました。私は死を恐れず,敵を待ち伏せして殺す術に長けていました。しかし私は自国に留まって戦う事は望まず,船で海に出て戦う事を好みました。私は次第に戦績を上げ,多くの兵達に恐れられ敬われるようになりました。

そして私はIdomeneus(Crete王)に従って,Ilium(Troy)の戦いに臨みました。9年間戦い続け,10年目にようやく帰途に突く事ができました。しかし,Zeusは私達に悪戯を仕掛けました。私が自宅で妻や子供達と楽しく過ごせたのは,1ヶ月だけでした。私はある念に駆られてエジプトに旅立ったのです。

エジプトの偉大な川で碇を降ろしていた時,突然騒ぎが起きました。私の部下達が,エジプト人の農家を襲い,女子供を殺し始めたのです。しかし彼らの悲鳴を聞いた町の兵士が駆け付け,私の部下達はパニックに襲われました。彼らの多くは殺されたか,奴隷にされて連れ去られました。

私自身は,死ぬ事を覚悟したのですが,突然思い付き,王の馬車に駆け寄り,彼の膝元にひざまずき,慈悲を請いました。彼は私を不憫に思い,助けてくれました。町の人々は怒り,私の血を要求したのですが,彼はよそ者に慈悲を与える神Zeusへの恐れから,私を守ってくれたのです。

こうして私はエジプトでしばらく暮らし財を成しましたが,ある,口先のうまいPhoeniciaと知り合いになりました。彼は自分が儲ける為に,口実をつけて私に船を出させましたが,その時Zeusがこれを破壊しようと計画,嵐を起こして船を難破させましたが,私にもう1度助けの手を差し伸べてくれて,私はThesprotiaという所に辿り着きました。

私がOdysseusの話を聞いたのはそこです。彼は家に帰る途中,その王と仲良くなり,楽しませて行ったそうです。彼が持ってきたという,銅や金,鉄の財産を見せてもらいました。その量は,王の一族の10世代分を養う分ほどありました。OdysseusはZeusの神官の住むDodonaへ,どうやって長い間留守にした国へ帰るべきか,直接帰るか,変装するかを相談しに,向かったそうです。


Odyssey : 14 In Eumaeus' Hut (1)

2005-05-15 10:27:54 | BookClub
Odysseusは,Atheneに言われた通りに,Eumaeusの家へやってきます。
Eumaeusはたくさんの豚の面倒を見,犬達が豚の見張りをしていました。Odysseus(老人に変装させられている)がやって来た時,犬達は今にも襲い掛からんばかりに近づいてきましたが,ちょうど自分のサンダルを作っていたEumaeusが慌てて飛んできて,あやうく難を逃れました。

Eumaeusは気前よく豚を(2頭も)さばいて料理を出してくれました。彼は,もちろん目の前の人物が王とは知らず,王が戦争に行ったきり帰ってこない事,王妃は彼の帰りを待ち焦がれている事,王子は立派に育っている事,Suitor達が王宮を乗っ取っている事をとくとくと話します。

Eumaeusは,何かOdysseusの噂を聞いてませんか,と尋ねます。ただ,今までにもありもしない事を話して,王妃をがっかりさせた人はたくさんいたそうです。するとOdysseusは,ただ単に彼が帰ってくるとは言いません,Zeusに誓って言いましょう。Odysseusは今月,古い月が消え,新しい月が出る頃,帰ってくるでしょう。そして彼の妻と息子に無礼を働く者どもを一掃するでしょう,と言いました。

するとEumaeusは,今度はOdysseusに,あなたのトラブルは何ですか?と尋ねます。Odysseusはこんな話(汗)を作り上げました。

「私はCreteのCastor(あの双子とは別人の全く架空の人物です(笑))という金持ちの息子で,何不自由なく育ちました。しかし彼が亡くなった時,たくさんいた子供達は家を分割し,私が受け取ったのは僅かでした。それでも私はお金持ちの家に育った妻を娶りました。

(Odysseusの作り話(笑)は続く‥)


Run!Run!Run!