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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

都庁に太陽を

2011年04月14日 | 暴走する都教委
 ◆ 都庁に太陽を
鎌田 慧(ルポライター)

 選挙の結果だから、認めなくてはならない。それでも、あと四年もつづくのかと思うと、溜息がでる。地震、津波、原発事故、不幸の「火事場」で行われた選挙だった。
 どさくさが、「百五十パーセント出るつもりがなかった」ひとの「我欲」を救った。お得意の「天罰」は、ご本人には降ってはこない。これまでも聞くに堪えない差別発言があった。が、支持するひとはいつもいる。
 新銀行東京と五輪誘致の失敗で、膨大な税金を無駄遣いしても、猛毒のコークスガス工場の跡地に、魚市場を移すというむちゃがあっても、都民の批判が弱ければ、反省などする必要はない。
 福島原発は東京のためにあった。東京が最大限の力をだして避難者に手を差し伸べるしかない。空いている都営住宅に誘導し、公共的な仕事をつくる。どさくさ選挙で当選したものの責務だ。
 「革命的教育改革を断行します」(選挙公報)というのが、「東京から日本を変える」ための政策のようだ。これまで東京都教育委員会が進めてきた、息もつけない「教育改革」と「愛国教育の強制」とが、どれだけ教員を苦しめてきたか、その自省がない。
 失意は強権への期待をたかめる。そんな選挙結果だった。が、さほどでもない「張り子の虎」。環境が大事というなら、都庁の屋上に、ソーラー発電のパネルを張ったらどうです。
 『東京新聞』(2011/4/12【本音のコラム】)

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