パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

明けない夜はない(54)<「打ちてし止まん」の五輪強行反対行動(その10)>

2021年06月10日 | 日の丸・君が代関連ニュース
<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」、・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」の渡部です。
 ▲ スガ政権の「五輪命」のかたくなな姿勢は変わらない。
 6月3日、分科会の尾身会長「パンデミックの中で開催することが普通でない」と言ったことについて、

 田村厚労大臣「自主研究」だと述べた。
 また、昨日(6月7日)の参院決算委員会では、西村経済再生大臣は、「分科会は五輪の可否などを審議する場所ではない」と述べ、
 また、スガ首相「私は(大会の)主権者じゃない」と述べた。
 専門家の意見も聞かず、五輪強行の責任も取ろうとしないスガ政権。
 もはや「何をかいわんや」である。

 6月5日の「東京新聞 こちら特捜部」には、<本気?小中学生ら「動員」 都内公立校 五輪81万人観戦変えず>という記事が出た。
 その中には、次のようなことも書いてあった。
 「コロナ禍でも会場で観戦させる目的は『選手の姿を目の当たりにしてもらえば、子どもたちに人生の糧となるかけがえのないレガシーを残すことができる』と述べた。」
 コロナ禍でも強行するつもりなのである。

 本日(6月8日)昼、「戦争をさせない杉並1000人委員会」では新高円寺駅頭で新たなビラ<東京五輪は即刻中止を!!>をまき(37枚まけた)街宣した。
 ビラを受け取った年配の男性が「五輪はやれると思うか」と聞いてきたので、
 「わからない。でもスガ政権は強行するつもりだ」と答えると、
 「スガや小池は自分の為にやろうとしている。だがやれば大きなことが起きる」というので、
 「それはどんなこと?」と聞くと
 「言えない」と言い、
 「みんながコロナで苦しんでいるときに五輪をやるなんて。五輪はやめて苦しんでいる人々をたすけるべきだ」と言って去って行った。
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 この間、この4月に新しく岩波文庫から出版されたカミュの『ペスト』を読んだ。
 この本は第二次大戦中、ナチスに占領されたフランスで書かれ、解放後の1947年に刊行された。
 この中でカミュは次のようなことを書いていた。

 ――――――――――――――――――――――――
 災禍というのは実際のところありふれたものだが、
 それが自分の身にふりかかったとき、その災禍を信じることはむずかしい。
 これまで世界は、戦争と同じほどペストにも見舞われてきた。
 しかしペストと戦争は、いつも同じく、備えのできていない人々を見つけ出す。

 医師リュー(主人公でカミュの分身とも考えられる:渡部注)もまた、わが市(フランスの植民地アルジェリアのオラン市:渡部注)民と同じく、備えができていなかった。
 彼のためらいはそのように理解すべきだ。
 そしてまた、彼が不安と同時に確信を抱いたことも、同様に理解すべきである。

 ひとたび戦争が起きると、人びとは言う。
 「こんなことは長続きはしない。あまりにもばかげている」。
 たしかに戦争はあまりにもばかげているだろう。
 だからといって、長続きしないという保証にはならない。
 ばかげたことはいつまでも続くのだ。

 自分のことばかり考えるのをやめれば、私たちはそれに気づくだろう。
 わが市民は、この点にいおいて、他の人びとと変わりがなかった。
 彼らは自分のことばかり考えていた。
 つまり、彼らは人間を中心に考えていたのであり、災禍が起こるなどとは想定もしていなかった。
 災禍は人間の尺度で測ることなどできない。

 だから人びとは災禍は現実に起こるものではないと考え、やがて過ぎゆく悪夢と見なすのだ。
 しかし悪夢はつねに過ぎゆくわけではない。
 悪夢から悪夢へと過ぎゆくのは人間たちのほうなのだ。
 それもまず第一に人間を中心に考える人たちである。
 というのは、彼らは警戒を怠ったからである。
 わが市民が人並み以上にとがむべきだったわけではない。
 彼らは謙虚さを忘れていた、それだけである。
 そして自分たちにはまだすべてが可能であると思っていた。

 それは、災禍など起こるはずがないということが前提だった。
 彼らは商取引を続け、旅行の準備をととのえ、自分たちの主義主張を抱いていた。
 未来も移動の自由も議論をも奪うペストのことを考えるなど、どうしてできただろうか。
 彼らは自由であると信じていた。
 ところがだれもけっして自由ではないのだ、災禍というものがある限り。
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――
 江戸時代の哲学者・三浦梅園は、『贅語』という本の中で、次のようなことを述べている。
 「有限のこの身を、無窮の体(天地の体:渡部注)に並列して比べ、
  有窮の智恵で無窮の気(宇宙全体に充満している物質のようなもの:渡部注)をはかろうとする。
  ここにこそ、独りよがりの類推が生ずるのである。」

☆ 全国から集う!全国で闘う! ☆
第11回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会

~コロナ下で進行する学問と教育の国家支配はゴメンだ!~

 <講演> 岡田正則さん(早大大学院法務研究科教授>
 <発言> 東京・大阪を含め全国から
 <日時> 2021年7月18日(日)10:30~17:00
 <場所> 日比谷図書文化館コンベンションホール(旧日比谷図書館地階)
  ◎集会後銀座デモ
  ◎文科省交渉 7月19日(月)
 <主催:集会名の実行委員会>
 <連絡先>090-7015-3344(永井)


 ==================
  【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
 ==================
  東京五輪に 【国旗も国歌も必要ない】(ビートたけし)
 ==================

*********************************************************
「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
 http://houinet.blogspot.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
 http://hinokimitcb.web.fc2.com/
「ひのきみ全国ネット」のウェブサイト

 http://hinokimi.

コメント    この記事についてブログを書く
« 『東京オリンピック・パラリ... | トップ | 第二次『五輪読本』裁判傍聴案内 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日の丸・君が代関連ニュース」カテゴリの最新記事