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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

コロナ感染防止対策が求められる卒業式、東京都この3年間の推移

2022年03月30日 | 暴走する都教委
 ◆ 都教委流の卒業式
   ~大音量”君が代”強制
(週刊新社会)
永野厚男・教育ジャーナリスト

 2003年の10・23通達発出以降、卒業式等の”君が代”強制を一層強化している東京都教育委員会は、コロナ禍後、初の卒業式(20年3月)校歌等全式歌の斉唱を禁じる一方、”君が代”だけは起立・斉唱を強制
 「飛沫感染の危険性が高いのに、生徒の命・健康を軽視だ」と批判の声が多く出た。

 このため藤田裕司・都教育長は20年4月1日「国歌斉唱を含め歌の斉唱は行わない」と通知。
 杉並区立・国立市立の小中では、臨時休校の合間を縫って、約20年ぶりに”君が代”なしの入学式を実施できた(日の丸は舞台壇上正面に掲揚。都立学校は入学式自体なし。保守市政の八王子市・日野市等の小中はマスク着用下、”君が代”起立・斉唱を強行)。
 その後、保守系政治家との癒着の有無は不明だが、都教委は20年12月24日、”君が代”の歌唱入りCDを「会場全体に聞こえるように」流し、教職員や児童生徒に起立を強制する式を考案し通知。
 21年3・4月の卒業・入学式から今春の卒業式まで、都の全公立学校で一律実施の新方式は、歌唱入りと大音量が”肝”だ。
 コロナ禍で斉唱ならぬ”清聴”であっても、式典参加者に”天皇の治世の永続を願う”意の歌詞を強く意識させつつ、起立強制により、”厳粛さの中での天皇への敬意表明の宣誓式”という、国家権力側の意図を児童生徒に浸透させられるからだ。
 ”君が代”に抗してきたベテラン教員の定年退職が続く中、「君が代」裁判で係争中の田中聡史都立特別支援学校教諭はここ数年、校長が卒・入式に参列しない小学部2・3年生の担任に任命し続けている。
 20年12月25日の都教委による再処分発令を除き、数字上は”君が代”不起立者ゼロ状態が続く。
『週刊新社会』(2022年3月23日)

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