パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

安倍政権にNo!を突きつけられ絶好のチャンスが降ってきた

2014年01月05日 | 暴走する都教委
 ★ 東京を変えていくキックオフ集会
   1月8日(水)19:00~ 豊島公会堂(みらい座いけぶくろ)池袋駅東口徒歩5分

  『宇都宮けんじさんと「希望都市、東京へ。」ブログ』から
 ◎ バーナムの森は動いた - 海渡雄一さん講演(2013年12月28日)


 2013年12月28日に行われた「日本のピンチを希望に変える! talk talk talk !!」における海度雄一さんの講演です。
 ● バーナムの森は動いた
 みなさんこんにちは。
 宇都宮先生の今の出馬表明を受けてですね、ちょっとここに出てくるのが何となくかすんでしまいそうですが、私も気合を入れてやって行きたいというふうに思います。
 皆さんのお手元にレジメを準備してきました。
 この写真の12月6日の国会成案後のこの数時間後には強行採決という場面で、国会議員のみなさんに届けと、「秘密保護法絶対廃案」と叫んでいるところのシーンでございます。
 このあと、確かにこの「バーナムの森は動いた」というメールをみなさんに送りました。
 確か法案が可決した数時間後だったと、もう深夜だったと思いますが、送りました。
 「この法律を成立しても決して諦めない、最後まで一緒に闘おう」という、そういうメールを差し上げたんです。たくさんの方から、一緒に闘いたいというメッセージを頂きました。
 ご存知かもしれませんが「バーナムの森」というのは「マクベス(シェイクスピア)」に出てくる話で魔法使いのおばあさんが、「森が動かなければ、あなたは王位から落ちることはないんです」という様な事を言ったのに対して、実際には攻めてくる人達がカモフラージュしている森が動くわけですね。
 それを見ていてマクベスは「もう終わりだ」と思ったという、それをもじったものなんですけれども、私自身が思ったのは、確かにその法案の可決を阻止はできなかったかもしれないけれども、毎日あの時期にですね、12月に入ってから国会前は本当に人の波で埋め尽くされていました。
 連日、最後の日はおそらく数万人いたと思うんですね。
 そういう中で「法案絶対反対」と叫んでいる声が国会前に満ちていた。

 ● われわれをテロリスト呼ばわりした石破幹事長
 石破さんが発言したのは確か12月1日ごろでしたでしょうか、「絶対反対を叫んでいる声はテロリスト同然だ」というふうに言いましたね。
 まさしく本音が出たという感じがしましたけれども、この法律が何を狙っているのか?
 これがまさしく、戦争に反対したり、秘密保護法に反対したり、原発の再稼働に反対したりしている人をですね、「テロリストなんだ」というふうに言われたわけですね。
我々を取り締まりの対象にしようとしている。そういう法律なんだという事がわかった瞬間だった。
 だからこそわれわれはもっと大きな声で叫ぼうという事でですね、確かに僕はこのころ、国会前で、「我々はテロリストではない」とどこかで叫んだ気がしますけれども、そういう声になっていったのではないかなというふうに思います。
 ● 独裁化する安倍政権
 現実に、今日のレジメの2ページめのところで、「独裁化する安倍政権」というタイトルで書きましたけれども、私は「今日本を支配している安倍政権というのはですね、これは普通の自民党政権ではないんだ」ということ。
 これは暴走を始めている、もうファッショ化しつつあるような政治勢力であって、民主主義を信条にしているような人たちが日本を治めているのではない。そのことを我々は十分認識しなければいけないわけですね。
 -拍手-

 まさしく、そういう状況の中で行われる都知事選なのです。ちょっと名前の知られている人が、こういうファッショ勢力と戦ってくれますか?やっぱり「本気でこの暴走を止めようという人を支えて闘いたい」と皆さん思いませんか?
 -拍手-

 ● 戦争を挑発する安倍政権の暴走と本気で闘える候補を
 まさしく今の安倍政権の暴走をストップできるかどうか。
 原発再稼働、そして秘密保護法を成立させて、そして次は安全保障基本法案ですよ。
 安全保障基本法案の中身を読んでみてください。これは戦争をどういう手続きで進めるか書いてある。
 現実に戦争をやる気なんですから、彼は。

 だから中国に対して挑発しようと思って、こんな年末の時に靖国神社に行ったりする。本当に危険な政権です。
 しかもいまの日本の政治の最大の危機はなにか?といえば、これを止める人がもう、いないという事です。
 舛添さんが何か言ってくれましたか?
 昔の自民党だったら、これを止める人がちゃんと自民党の中にいて、「こういうやり方はやめた方がいい」という意見をもっと公然と言ったはずです。しかしもう彼等は黙り込まされている。
 ● 舛添さんが何か言ってくれましたか?
 ね、騙されちゃダメですよ。
 ちょっと安倍さんと違うように見えていても、彼のやることにNOと言わなかった人はみんな仲間だ。
 -拍手-

 ● ブレーキにならない谷垣さん
 僕は谷垣さん(谷垣禎一)という人を尊敬していましたよ。法務大臣になられて、「何かいい事をして下さるかな」と思っていました。もともとあの方は大平派、宏池会の方ですね。
 もともと彼は中央公論に大論文を書いて、中曽根首相の進めたスパイ防止法を止めた人ですよ。しかし今回は「時代が変わった」と言われて、秘密保護法に賛成してしまった。
 「時代は変わった」とは、それは、どういう意味でしょうね。中曽根政権の時よりももっと悪い法案が出てきている。公安警察の情報まで秘密にするような法ができてですね、自分が閣僚だからということかもしれませんが、それに賛成してしまわれたわけですね。
 本当にがっかりしました。

 ● 宇都宮さんは希望の星
 まさしく「今の自民党の中ではですね、こういう動きに対して警告できる、そういう勢力がもう残っていないんだ」というふうに考えざるを得ない。
 そういう中で宇都宮先生が闘って下さるというふうに言って下さっているのは、本当に希望の星だというふうに言えるんじゃないでしょうか。
 -拍手-

 ● 戦争は政府のウソを秘密にするところから始まる
 秘密保護法の話を本当はちゃんとしなければいけないんですが、15分持ち時間があると言うことなので、ちょっとだけ話ましょうか。
 この法律の一番の恐ろしい点はなにか?

 なにが秘密にされるか分からない。ちゃんと秘密が指定されていることを確認する手続きがない。まともな第3者機関もない。そして何よりも「こういう事は秘密にしてはいけない」という事がこの法律の中には書いていないんですね。
 実は、ついこの間私が非常に敬愛している梓澤(あずさわ)和幸弁護士と会う機会があって、「海渡さん、この本読んだ方がいいよ」というふうに言ってですねペンタゴン・ペーパーズという本、実は1971年に出ている本ですから随分古い本なんですけれども。是非読むように勧められました。
 これをよく読んでみると分かった事があります。重要なところは今日のレジメの3枚目に書いてありますが、アメリカ軍がベトナムに介入するきっかけになった1964年8月の、北ベトナム海軍によるトンキン湾の魚雷攻撃事件というのが起きているんですね。
 「トンキン湾事件」って皆さん覚えていると思いますが、みんなが、「これは北ベトナムの攻撃だ」といまだに思っている人がいると思います。ところが事実はそうじゃないんです。1回目は確かに北ベトナムが誤って攻撃したことは認めている。しかし「2回目は違う」と言っている、
 2回目はまさしくこのペンタゴン・ペーパーズの中に「アメリカ側で仕組んで捏造した事件だった」と暴露されている。
 日本が戦前の満州事変や日華事変でやったのと同じような事をベトナム戦争の時にアメリカはやっていたわけです。
 今回もアメリカがイラクを攻める時「大量破壊兵器をつくっている」といいました。
 パウエルさんが国連で演説しているのを皆さんも見たのを覚えていると思いますけれども、あれもうそでしたね。あれが最初じゃない。ベトナム戦争の時も同じことをやっていた。1964年に起きたこの事実が社会に明らかになったのは、まさしくダニエル・エルズバーグ氏がペンタゴン・ペーパーを明らかにした1971年だった。それまで極秘にされていたわけですね。その時点で明らかになったことなのです。
 そしてこのことがアメリカ国内で憤激を生んでですね、ベトナム戦争が終わっていったという経過なんです。
 ベトナム戦争を終わらせるにあたって、このペンタゴン・ペーパーズの果たした役割は非常に大きいと言われていますけれども、そこにこういう決定的な事実が隠されていたという事が分かります。
 ● 政府の秘密のウソにだまされない国民になろう
 いったい、なにが言いたいのか?
 ここまで言っていいのかとも思いますけれど、あえて言ってしまいましょう。

 安倍さんが戦争をやろうと思っているとします。一応仮定の話として。
 そうすると何かきっかけをつくろうとしますね。そしてそのきっかけのために仕組んだ事を秘密にしようとするはずです。そしてその秘密を暴こうとする人間を刑務所にぶち込もうとするんでしょうね。その時に使う法律が、このまさに秘密保護法なんだということです。
 これがですね、この秘密保護法の反対運動をやる中でだんだんハッキリ見えてきました。「なるほど」これからそういう事が起きようとしているんだ。
 そういう事を我々はよーく認識したうえで、絶対に騙される国民になってはいけないというふうに思います。
 ● 戦争推進マシーンとして生まれ変わろうとしている公安警察
 で、もうひとつ次のところに書いたことは、「この法律で隠される情報は、防衛と外交とスパイの防止、そしてテロリズム対策」というふうにいわれています。
 なんで公安警察に関するテロ対策の情報が特定秘密になるのか?
 これがなかなか僕はわかりませんでした。

 しかし、法案反対の活動を続ける中で見えてきました。戦前の特高警察というのは、治安維持法軍機保護法という二つの法律を所管していたんです。他にも沢山所管していますけれども、一番重要な法律を挙げろと言われればこの二つなんですね。
 まさしく治安維持法は、反体制勢力を取り締まるという事です。軍機保護法は、軍の秘密を取り締まるということです。この二つを同じ特高警察という組織がやっていた。
 公安警察は今まで反体制運動を取り締まるための警察だと思われてきたと思います。しかし、おそらくこれからは公安警察は、日本の戦争政策に奉仕して、戦争に反対するような活動をしている人達、それを「スパイ」「非国民」というレッテルを張って社会から葬っていく。そういう組織に生まれ変わろうとしているんじゃないか。
 で、一番のこの組織の中枢は警視庁公安部ですね。そこを所管しているのが東京都なんですよ。ですから東京都のトップを変えるという事は、そういう意味でも非常に大きな意味があるという事です。
 ● 安倍政権にNo!を突きつけられ絶好のチャンスが降ってきた
 そろそろ時間ではないかと思いますが、私は「秘密保護法の廃止法案を成立させよう」と言ってきました。
 皆さんから、「どうやったらこの秘密保護法を廃止にできるんですか?」と聞かれました。「法案を出すことまではできるだろう」「しかしそれを通すことは、国会の構成を変える以外にない。しかしそれにはあと3年間待たなければいけないじゃないか。」「その間にはもう選挙がないんでしょ。どうするんですか。」と、かなりの人に問い詰められていました。
 確かにそうなんですよね。だから「3年間忘れないようにしよう」というのが僕のこれまでの答えでした。忘れないようにするためにこの法律に賛成した人と反対した人のリストをずっと持ち歩いて、クリアファイルかなんかに閉じてですね、よれよれにならないように、そして、「自民党のその議員は賛成した人ですよ」「この人は反対してくれた人ですよ」という事を説いて回るしかないんじゃないかというような事を言っていたんです。
 ところが、猪瀬さんが悪い事をしてくれたおかげでですね、降って湧いたように都知事選挙が始まることになりました。これは本当に法律が成立した後に起こった出来事ですけれども、国政選挙並みに重大な選挙が始まることとなりました。
 もうこの機会を逃してですね、「秘密保護法廃止」というのが国民の大きな世論になっているという事を安倍政権に突き付けることはできないんじゃないかというふうに思っているんです。
 -拍手-

 ● 「勝てる候補」探しではなく、勝たすのが私たちの役割
 ここではっきりと「NO」を突き付ける。
 そのためにやっぱりですね、よく「勝てる候補」って言う方がいますね。しかし「勝てる候補」。いいですよ、「勝てる候補」で、そして「秘密保護法廃止」「原発再稼働阻止」という事で、我々と同じように声を挙げてきて下さった方。そういう方がいるのならですね、そういう方を立てて一緒にやりましょう。
 だけどそういう人がいますか?
 なかなかね、見つかりませんよ。

 「勝てる候補を立てろ」と言っている方々と僕たちは一緒に闘いたいと思います。最後まで一本化の努力を続けるべきだと思っています。
 しかしですね、今ここに、そういう我々と共に声をあげて闘ってきて下さった、そして沢山の社会運動の経験がある宇都宮先生が「一緒にやろう」というふうに言って下さっているわけですね。
 ですから皆さんの周りで「宇都宮さんで勝てるのか!?」と言われたら、「勝たすのが私たちの役割でしょう」という事を、やっぱり言って欲しい。
 -拍手-

 まだ1月23日の告示ですから、しばらく時間があります。
 この秘密保護法に反対した勢力、原発に反対してきた人たち、みんなが一緒になって闘える候補に、宇都宮先生を押し上げていくために私も共にがんばりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 =拍手=


「日本のピンチを希望に変える! talk talk talk !!」2013年12月28日 より
http://youtu.be/BWw4Y0Jdzvs?t=55m46s
『宇都宮けんじさんと「希望都市、東京へ。」ブログ』(2014年01月02日)
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