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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

泥沼政治の継承

2020年09月09日 | 平和憲法
 ◆ 一難去ってまた一難 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 本日八日。自民党総裁選告示。とはいってもすでに決着はついている。菅義偉官房長官勝利、と誰もが思っている。
 対立者の石破茂元幹事長が「詐欺まがいの総裁選」(「週刊朝日」九月十一日号)と言うのだから穏当でない。
 総裁当選者はすなわち日本国首相となるのだから、首相が詐欺によって選ばれた、ということになって、国辱ものなのだ。
 石破氏が「詐欺」というのは、党則に定められている党員選挙を、政治的空白が起きるから今回はやらないということだ。国会議員票と各県連票のみで決定するとなった。
 政治的空白というなら六月の通常国会閉会後、野党が国会延長をもとめても拒否して、モリ、カケ、サクラ、クロカワ、河井アンリ、さまざまな疑惑に答えず、二カ月半も記者会見を行わなかった空白が大きかった。
 30%台に落ちた支持率は、病気辞任によって急増した。「怪我の功名」というべきか。
 政治家はとにかく病気を隠すのが通弊だが、車列を連ねて慶応病院へ。俄(にわか)に起こった判官びいき
 断腸と痛恨、病状悪化の本人は退任劇で同情を引きつつ、憲法違反の「敵基地攻撃能力保持」に挑戦、改憲挫折のリベンジを謀る。
 菅総裁候補は多数派閥の支持を取り付けアベ政治を継承する、と明言している。泥沼政治が継承され、追い詰められた辞任で逆転、継続される。
『東京新聞』(2020年1月1日【本音のコラム】)


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