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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「日本を差し出す」安倍首相を大手マスコミ横並び高評価

2013年03月01日 | 平和憲法
 ▲ 横並びの論調
斎藤美奈子(文芸評論家)

 あれ、おかしいな。安倍首相の選挙スローガンは「日本を取り戻す」じゃなかったっけ?これではまるで「日本を差し出す」じやないの。
 と思ったのだけれど、今度の日米首脳会談に関して大手メディアはおおむね高評価である。二十四日の各紙社説を見れば一目瞭然。
 最大の成果は環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加に際して「聖域なき関税・撤廃が前提でない」という言質を取り付けたことらしい。
 「首相の姿勢を評価する」と書く朝日新聞
 「TPP参加の国内調整が急務だ」と促す読売新聞
 「TPPで早く存在感を」と煽る毎日新聞
 日経新聞産経新聞TPP歓迎派だ。
 「翼賛報道」という言葉が脳裏をよぎるが、地方紙の社説に目を転じると論調は一変。全国紙がいう「成果」への批判や疑問が目立つ。
 農業県だから、ってな話ではない。医療の現場に市場原理を持ち込むなど、TPPは農業以外への影響も極めて大きい。
 全国紙の横並びの歓迎ぶりが、むしろ異常なのである
 原発ゼロの見直しとか普天間基地の早期移設とか、国民の合意が取れていない事案をほかにもホイホイ約束して帰ってきた首相。
 日米関係が良好ならすべてOK、国内の異論は後で封じるといわんばかりだ。
 首相はそれでよろしかろう。が、重要な案件を手土産にされた側はたまったもんじゃない。
『東京新聞』(2013/2/27【本音のコラム】)

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