2017年5月9日
東京都教育委員会 教育長 中井敬三 様東京都教職員研修センター 所長 伊東哲 様
河原井さん・根津さんらの「君が代」解雇をさせない会
国分寺市内藤2-37-4-101多摩教組気付
国分寺市内藤2-37-4-101多摩教組気付
◎ 「君が代」不起立教員に対する「服務事故再発防止研修」の中止を求める要請書
都教委が「君が代」不起立処分をし、その被処分教職員に対し「服務事故再発防止研修」なる思想転向攻撃をかけていることについて、当会は再三その中止を求めてきたところです。
誤った教育に加担はできないと、起立を拒否した高校教員の大能さん・鈴木さんに対し、明5月10日に都教委が強行しようとしている「服務事故再発防止研修」を中止するよう、厳に要請します。
2008年から都教委が各学校に「不起立の生徒がいたら司会が起立を促すこと」を指示した結果、多くの学校が卒業式進行表にその文言を明記するようになった。しかし、昨春まではその文言がなくても都教委は進行表を受理してきたが、今春はその文言がないと受理しない、すなわち書き直しを命じたと聞きます。
児童・生徒には「君が代」起立を強制しないことが国旗国歌法案審議における答弁で確認されたことを、都教委が知らないはずはなく、それをあえて無視することを看過できません。
答弁の一つを挙げます。
「(掲揚や斉唱の指導に)単に従わなかった、あるいは単に起立しなかった、あるいは歌わなかったといったようなことのみをもって、何らかの不利益をこうむるようなことが学校内で行われたり、あるいは児童生徒に心理的な強制力が働くような方法でその後の指導等が行われるというようなことはあってはならない」(政府委員)
「不起立の生徒に司会が起立を促すこと」は、「児童生徒に心理的な強制力が働く…あってはならない」指示・指導にほかなりません。
都教委は「君が代」不起立教職員を弾圧するだけでなく、子どもについても都教委に異を唱える者は脅す、弾圧しているのです。教育の場で決してあってはならないことです。
都教委は子どもたちに「日の丸・君が代」を通して「愛国心」「お国のために」を教え込もうとし、その邪魔となる「君が代」不起立教職員を処分してきました。
その都教委の教育観は、教育勅語を暗唱させる森友学園・塚本幼稚園のそれと何ら変わりません。
どちらも、「一旦緩急アレハ義勇公二奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」を子どもたちに求めます。
戦争法「成立」の中、為政者・権力者が戦争を想定していることは明らかです。
私たちは、子どもたちを再び戦場に送る「日の丸・君が代」の教え込みに反対し、「君が代」起立を拒否した大能さん・鈴木さんを懲戒処分に処し、さらには「服務事故再発研修」なる懲罰研修を課すことに強く反対し、この中止を求めます。
!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます