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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

大阪ネット、「表現の不自由展」エルおおさかの会場使用取消しに抗議・撤回要請

2021年07月12日 | 平和憲法
2021年7月5日

 大阪府知事 吉村洋文様
 エルおおさか指定管理者様
◎ 「表現の不自由展かんさい」へのエルおおさか使用許可
取り消しに抗議し、ただちに撤回することを要請します

「日の丸・君が代」強制反対、大阪ネット、不起立処分を撤回させる大阪ネットワーク
代表;黒田伊彦 連絡先;

 前略。標記の企画の開催を3週間前に控えた6月25日に、「センターの管理上支障がある」として利用承認が取り消されたとのことです。当会は以下の理由によりこれに抗議するとともに、取り消し処分の撤回を要求するものです。
 ①指定管理者の担当者は「抗議が殺到し、すでに利用者や職員の安全確保が極めて難しくなっている。企画展が実施されれば抗議活動などに一般の人が巻き込まれ、安全を保証できない可能性が高いと判断した。企画展の内容の是非は使用許可取り消しの判断材料にしていない」としています(毎日新聞)。
 しかし使用者には何の瑕疵がないにもかかわらず、このような暴力的な抗議活動が(予想されるとの)理由で実施ができなくなるとすれば、それはまさに
憲法21条第1項に規定された表現の自由の侵害</di/v>そのものです。
 ②こうした場合に施設管理者がまずすべきことは、まずその実施が可能なように、大阪府・警察等の公的機関への相談も含めて、どうすれば使用者や参加者の安全が保てられるかを検討し、警備体制の強化等に努めるなどの対応を取ることです。施設管理者、とりわけこの場合は施設所有者が自治体ですからなおさらのこと、表現の自由を守るために最大限の努力をすべきです。
 (過去の最高裁判決でも「表現の自由の保障を定めた憲法の規定および反対者の行動があるがゆえに施設利用を制限するためには、警察力をもってしても混乱・紛争が防ぎきれないと認められるような明白かつ現在の危険がなければならない」とされています)
 ③ところが府は指定管理者の取り消しの事前の相談にこれを妥当とし、吉村知事もこれを支持したうえで、「表現の不自由展をみんなが快いものだと思っていないのも事実としてありますし、その方々が様々な活動をするのも自由だと思います。万一衝突が起きたり、合法的な街宣活動で(保育所の)子どもたちが寝られない状況になるなどのリスクを負うのはおかしいと(施設所有者として)判断した」(関西テレビ)と述べています。
 ここでは明らかに、吉村知事企画の内容・評価について言及し、「リスク」(=可能性)のみで判断したことを自己暴露しています。これは自治体首長としてあるまじき発言であり、表現の自由を守る努力をしていないばかりか、自ら破壊しようとしていると言うしかありません。
 以上の各理由についての府の見解とともに、使用許可の取消しの撤回要請についての回答を直ちにされることを要求します。
 ご回答は、yamadak@nike.eonet.ne.jpまでよろしくお願い致します。


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