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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

東京「君が代」裁判5次訴訟第二回口頭弁論、原告意見陳述を終えて②

2021年12月04日 | 日の丸・君が代関連ニュース
  《被処分者の会通信から》
 ◆ 11月8日、陳述しました
原告・中山滋樹(府中東)

 第五次訴訟の第二回弁論は、よもやの事態で原告の陳述が無くなるかという危機に陥りました。
 弁論に先立って進行協議が開かれ、裁判長から「原告全員の陳述が行われることは想定していなかった」という発言があり、今日の原告2名についても陳述は省略する可能性が示唆されました。
 澤藤弁護士から、陳述の必要性について、第一次訴訟からの経緯や、訴訟に臨む原告ひとりひとりが異なる理由を持つこと、この件における裁判所との信頼関係の構築、などといった説明-「心に沁みる」お話でした-がなされて、その後の協議の結果、無事に陳述が行われることとなりました。
 強制をさせる側の理屈はひとつ、「何も考えるな!」です。
 それに従わない我々は、人それぞれです。
 私自身は、国際理解・平和教育の観点が、自身の起立拒否につながっていると感じています。
 それは、第二次大戦後、全体主義を再び台頭させない社会作り・有形無形の暴力に人々が言論をもって抵抗するための教育といった目標の下に発展してきました。
 それを理解するということは、それを行うことでもありますから、「何も考えるな!」には従いません。
 第二次世界大戦時、政府は「国民儀礼」の義務化において、神社神道は宗教ではなく宗教を優越する存在だから、クリスチャン等にも神社参拝と天皇崇拝を強制しうるという詭弁を弄しました。
 そして都教委は、昭和初期と全く同じ「儀式だから思想信条に関わらず従え」という命令を再び出しました。
 都教委は「過去において、日の丸・君が代が皇国思想や軍国主義に利用されたことがあったこと」を認めていますから、東京都は、過去の事実をなかったことにするのではなく、全体主義を堂々と肯定していることがわかります。
 相手が堂々と肯定するなら、こちらは堂々と否定します。
 …というようなことを述べてきました。次回以降も陳述が続くことで、裁判長に多様な考えの意義が伝わりますように!
『被処分者の会通信 136号』(2021年11月24日)

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