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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

零戦の設計者を主人公にした日本製アニメが、米国で賞を取れるわけがない

2014年03月13日 | 平和憲法
 ◆ 宮崎駿「風立ちぬ」がオスカー逃した原因は安倍政権 (日刊ゲンダイ)
 宮崎駿監督(73)の「風立ちぬ」がディズニー映画「アナと雪の女王」に敗れたアカデミー賞の長編アニメ部門。世界で1000億円超の興行収入を叩き出しているミュージカル・ファンタジーの受賞は順当と言えなくもないが、なにせ巨匠の引退作品である。ガックリと肩を落としたファンは多かったのではないか。
 もっとも、作品の出来不出来と関係なく、「風立ちぬ」の受賞はハードルが高かった。米国では、安倍首相への批判が鳴りやまない。安倍本人は訪米の際に、「私を右翼の軍国主義者と呼びたいのならどうぞ」と開き直っていたが、昨年末の靖国参拝を受け、米主要紙は「帝国への懐古」「危険なナショナリズム」といった社説を掲載した。オバマ政権も安倍政権と距離を置いている。日米関係はかつてないほど冷え切った状態だ。
 ■ 日米関係が冷え切っていては…
 安倍の取り巻きも火に油を注いでいる。経済ブレーンの本田悦朗内閣官房参与が靖国参拝を擁護し、首相補佐官の衛藤晟一参院議員が米国を批判。従軍慰安婦の強制性を認めた河野談話の再検証にも取りかかる。そんな中で、零戦の設計者を主人公にした日本製アニメが、米国で賞を取れるわけがない。映画批評家の前田有一氏もこう指摘する。
 「宮崎さんは安倍政権を批判しているし、作品も戦争礼賛ではありません。それでも受賞は難しかったでしょう。もともとアカデミー賞は政治と密接につながっている。『ラストサムライ』で渡辺謙が助演男優賞にノミネートされたのは、親米の小泉政権のときでした。日米関係が良好なら日本を舞台にした作品や日本人俳優に注目が集まるのです。今のハリウッドは“日本ノー”。重視するのは中国で、『カンフーパンダ』みたいな子供向けアニメまで制作しています」
 安倍政権が続く限り、全米で日本関連の作品が注目されることはないのだ。

『日刊ゲンダイ』(2014年3月5日)
http://gendai.net/articles/view/geino/148446
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