パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

☆ 「草津町エセ性被害者」に翻弄されたフェミニスト運動

2024年05月29日 | 増田の部屋

 ☆ 「草津町の冤罪事件などは明らかに一部のフェミニストの暴走」か?

皆さま
 こんにちは。増田です。これはBCCで送信しています。重複、長文、ご容赦を!
 あるFacebookに以下のような投稿がありましたので、返信しました。お読みいただければ嬉しいです。

「○○○○
草津町の冤罪事件などは明らかに一部のフェミニストの暴走でしたよね。
自分達の過ちを事後にきちんと謝罪している人も少ない。」

********************

 ○○○○さん、草津町の事件が取りあげられていましたので、これはとっても大切な問題だと思いますので、長くなって恐縮ですけど返信することをお許しください。

 エセ性被害者(※)に…私は本事件を「草津町エセ性被害者事件」と呼んでいます…3年間、完全に騙され切っていた中澤康治草津町議(当時)の懇請に応じ私は「新井祥子元草津町議を支援する会」の副会長を務めてしまいました。

 (※彼女が性被害をデッチ上げたエセ性被害であるという事実が明らかになったのは、2022年10月31日、これも彼女に騙されきって電子書籍に書いて発表したライターと一緒に名誉棄損罪で起訴され…彼女には虚偽告訴罪も…そのライターの第1回公判で検察が、それまで性被害を受けたと彼女が主張していた当日の1時間音声データの公表によります。
 それは、彼女が町長には隠して秘密録音したもので、1時間中、普通に二人の会話が続いており、全く性被害などは無かったことが分かるため、彼女がパソコンから消去したものでした。彼女は何食わぬ顔をして性被害者を演じていたことが明らかになったわけです)

 さて、○○○○さんは本事件を「明らかに一部のフェミニストの暴走」と断じておられますが、それは、何を根拠になされたものでしょうか? 私自身は自分を「フェミニスト」と特に考えたことはありません。「女男平等を求める人」をそう呼ぶとすれば、私はフェミニストいうことになるでしょうけど…。

 2021年2月に結成されたこの会の会員は「性暴力をなくしたい。やっとの思いで声を上げた性被害者には寄り添い、励ましたい」と考える人たちです。もちろん、中にはフェミニストとして自他ともに認められている人もいますけど…。

 被害者だった町長さんは、とにかく「フェミニストのせいで、私も草津町も酷く名誉を棄損された」と思い込んでいらっしゃるようですが…無理からぬこととは思いますけど…「フェミニストのせい」とか「一部のフェミニストの暴走」と、ひとくくりにするのは事実を歪めると思うのです。

 ※ 草津町を「セカンドレイプの町」と呼んだフェミニストらの横暴を許すな 黒岩信忠(群馬県草津町長) - 月刊正論オンライン (sankei.com)

 町長が人権を侵害された被害者と明らかになったら、2020年12月に行われたあの町長・議長・町議らが中心となったリコールは正当化されるでしょうか?
 私は、このリコールの時は、特に本件にタッチすることはなかったのですが、選挙ウォッチャーちだいさんの以下のレポートによって
 ※ 「12月7日 「選挙ウォッチャーちだい」さんによる生々しい「リコールの町」ルポ HARBORBUSINESSオンライン…アーカイブ)」

 これは酷すぎるのではないか、と考えていましたので、翌年2月の「支援の会」結成と同時に副会長となることを引き受けたのです。
 この時はまだ事実関係は明かになってはいませんでした。事実を知っているのは町長と新井だけでした。
 それなのに「気に入らない女性を町全体でリンチしているようにしか見えません。百歩譲って、告発がまるっきり嘘だったとしても、草津町では『村八分』になると、こんなことをされてしまうというものを見せつけられている気がします。」状況でした。

 事実関係が明らかでないのにもかかわらず、選挙で選ばれた議員の資格をはく奪するためにリコール(多数決)という手段を使う…それも、住民自身ではなく町長・議長・町議らが中心となって…。

 潔白だった町長や町長の潔白を信じる議長・町議らにとっては、とても、こんな酷すぎるウソを吐いて町長の名誉を棄損するような女性には一刻だって町議の椅子に座っていてほしくない、という気持ちになったことは、性被害デッチ上げが明かになった今、当然だとは思いますけれども…でも、冷静に見るべきではないでしょうか。

 ※ 『弁護士JP編集部』(2024/5/22(水) 10:57配信)には次のように出ています。

「杉山弁護士:今回の問題は、私は特殊なケースだと思っています。事件が話題になり、報道やネットでのコメントなどがピークになった時点では、真偽は客観的には不明でした。
 そのような状況のなか、リコールという多数決の原理で被害側を封じにいったのは、町長側が『勝ちを急ぎ過ぎた』と思っています。(中略)少なくとも、リコールなどは、裁判の結果という客観的な評価を得てから行うべきだった」

 私は地方の女性議員たちが中心となって活動している全国フェミニスト議員連盟が、このリコールに対して「町議会議長らが呼びかけ人となって動いたこの住民投票は、地方自治法が想定した住民投票の趣旨から逸脱している」とした抗議文の内容は、町長の潔白が証明されたからと言って、無効になるものでも誤りになるものでもないと考えます。

 新井はこのリコールを不当として提訴しましたが「正当」と最高裁で確定しました。これからは「真偽不明の段階であっても、議員や首長が中心になって気にいらない議員をリコールすることは正当」となります…。
 エセ性被害者の罪は町長に対する人権侵害にとどまらず、地方自治にも大きな傷をつけたと言えます。

 エセ性被害者に騙され切って3年間も彼女を支援してしまい、結果的に町長に対するエセ性被害者の犯罪・人権侵害の共犯者となってしまった「支援の会」は謝罪文を公表し、新聞の折込チラシに入れて草津町民に配布しました。

 ※ 新井祥子元草津町議を支援する会の解散宣言全文 | 令和電子瓦版 (reiwa-kawaraban.com)

 あと、性被害者団体であるスプリング「しんぶん 赤旗」編集部も謝罪しています。
 ※ 【一般社団法人Spring】231205草津町フラワーデモに関する当団体の見解について.docx (spring-voice.org)  
 ※ しんぶん赤旗、性被害主張の元・群馬県草津町議の記事削除「訴え虚偽は明白」 - 産経ニュース (sankei.com)

 ただ、これは、○○○○さんを責めるものではありませんが、私が不思議なのは「フェミニストは町長に謝れ」と声高に叫ぶ人たち…反フェミニスト?…は、これまで、伊藤詩織さんなどの性被害の声をあげた女性たちに、さんざん「嘘つき」とか「枕営業」とか誹謗中傷していた人たちに対して…はすみ某とかいう漫画家とかに対し…「詩織さんに謝れ」と声高に叫んだことがあるだろうか?ということです。
 こういうダブルスタンダードは…格差是正の場合は除きますが…いただけませんよね。

 

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